成人の歯の数は、通常28本。一般的に「親知らず」と呼ばれる第3大臼歯を含めると32本。
これらの歯は、「切歯」「犬歯」「臼歯」の3種類に分類され、
歯肉の上に見える部分を「歯冠」、歯肉に隠れている部分を「歯根」と言います。
歯は、「エナメル質」「象牙質」「セメント質」から成り立ち、エナメル質は身体の中で最も硬い組織です。
また、歯の中心部には、神経や血管が入り込んだ「歯髄」という大切な組織があります。
http://www.fukuda-shika.com/kanjya/?p=8
素人なので、それぞれの装置を絵で確認します。
a ヘッドギア
http://www.accueil.ne.jp/html/medical/variation-other1.htm
矯正装置が大臼歯にかかっていますので、 ○
b アクチバトール
http://www.oralstudio.net/stepup/jisho/sakuin/E382A2/00861_07.php
大臼歯には、かかっていないので ×
c リンガルアーチ
http://www.hotei.or.jp/chiryo/souchi/kotei.html
大臼歯に矯正バンドがかかってます ○
d クワドヘリックス
http://blog.livedoor.jp/draht/archives/cat_60240707.html
これも、大臼歯にかっかてますね ○
e トゥースポジショナー
http://blog.livedoor.jp/tabbycat/archives/50418965.html
ボクシングのマウスピースみたいですね。
大臼歯にのみに矯正をかける装置ではありません。これは、 ×
ということで、
正解は a c d
歯学部の学生さんは、ここに示していない各装置の適応やcomplicationについて、
まとめておいてくだい。
105A-72 歯科矯正学
負のアーチレングスディスクレパンシーの改善に有効な処置はどれか。2つ選べ。
a 過剰歯の抜去
b 切歯の唇側移動
c 歯列の側方拡大
d 正中離開の閉鎖
e 第一大臼歯の近心移動
解答 b c
103C-99 歯科矯正学
矯正治療後の再発防止に有効なのはどれか。 すべて選べ。
a 長期保定
b 咬合調整
c セプトトミー
d 口腔習癖の除去
e オーバーコレクション
解答 a b c d e
補足
歯科矯正後の再発防止策
http://www.kyoritsu-biyo-shika.com/esthetic_08.html
(1)オーバーコレクション
矯正治療後の後戻りを予想して、適正な位置をやや越えた位置に歯や顎骨を移動しておくことがあります。
(2)筋機能療法
口唇の力が弱い場合や舌癖がある場合など、口腔周囲筋の不調和が口腔内圧と
口腔外圧との不均衡をもたらし再発を招くため、保定前あるいは保定装置終了前に
筋機能訓練や不良習癖の除去を目的に行います。
(3)咬合調整
隣接面部の削合により上下の歯の大きさの調和を図ったり、早期接触部の削合を行い、
緊密な咬合を得るために咬合調整を行うことがあります。
(4)長期保定
移動距離が大きかった場合や治療後も成長が残っている症例では、
長期間の保定を行うとことがあります。
(5)永久保定
長期の保定を行っても再発が予想される場合、
歯周病などで歯列の安定が図れない場合など、被せ物を用いて保定を行うことがあります。
その際、個々の歯の歯周組織に対して、咬合力の分散が均等に行われるようすることが重要となります。
103A-97 歯科矯正学
器具の写真(別冊No.4)を別に示す。
ダイレクトボンディング法によるブラケット装着の際に用いるのはどれか。
1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
解答 a
参照サイト: http://opera-co.jp/pg91.html
105A-61 歯科矯正学
矯正装置について正しい組合せはどれか。 1つ選べ。
a ヘッドギア - 持続的な力 - 顎外固定
b チンキャップ - 間歇的な力 - 顎内固定
c 急速拡大装置 - 断続的な力 - 顎間固定
d リンガルアーチ - 持続的な力 - 顎内固定
e 上顎前方牽引装置 - 間歇的な力 - 顎間固定
解答 d
103A-83 歯科矯正学
顔面の縫合と主な成長方向との組合せで正しいのはどれか。 2つ選べ。
a 前頭頬骨縫合 ― 前 後
b 前頭鼻骨縫合 ― 前 後
c 鼻骨上顎縫合 ― 垂 直
d 正中口蓋縫合 ― 側 方
e 側頭頬骨縫合 ― 前 後
解答 d e
103B-46 歯科矯正学
8歳の男児。歯並びが悪いことを主訴として来院した。
初診時の咬頭嵌合位と早期接触位の口腔内写真(別冊No.44)を別に示す。
セファロ分析の結果を図に示す。
まず行う処置はどれか。 2つ選べ。
a 上顎左側中切歯の唇側移動
b 下顎切歯の舌側移動
c 暫間的咬合挙上
d 上顎骨の成長促進
e 下顎骨の成長抑制
解答 a c
103B-44 歯科矯正学
11歳の女児。上顎前突を主訴として来院した。
初診時の顔面写真(別冊No.42A)と
装置製作用口腔模型の写真(別冊No.42B、C)とを別に示す。
治療効果で期待されるのはどれか。 2つ選べ。
a 顔面角の増加
b SNP角の減少
c ANB角の増加
d 上顎突出度の減少
e FH平面に対する上顎中切歯歯軸傾斜角の増加
解答 a d
105C-68 歯科矯正学
混合歯列期の前歯部反対咬合の患者に舌側弧線装置で治療を行うこととした。
治療によって増加するのはどれか。2つ選べ。
a 上顎歯列弓長径
b オーバーバイト
c オーバージェット
d アンテリアレイシオ
e 上顎歯槽基底弓長径
解答 a c
103B-33 歯科矯正学
9歳の男児。上顎切歯の前突を主訴として来院した。
初診時の口腔内写真(別冊No.31A)と装置装着時の写真(別冊No.31B)とを別に示す。
セファロ分析の結果を図に示す。
誘導面の形成部位で適切なのはどれか。 2つ選べ。
a 臼歯の咬合面相当部
b 上顎切歯の舌側面相当部
c 下顎切歯の舌側面相当部
d 上顎第一大臼歯の遠心面相当部
e 下顎第一大臼歯の近心面相当部
解答 a b
103A-46 歯科矯正学
下顎の小臼歯抜去によるマルチブラケット治療を計画した。
初診時の口腔模型の写真(別冊No.2A)と片側の歯を排列した
診断用予後模型の写真(別冊No.2B)とを別に示す。
矢印の空隙から判定するのはどれか。1つ選べ。
a 固定の大きさ
b 矯正力の大きさ
c 矯正力の作用様式
d 動的治療期間
e 保定期間
解答 a
103B-13 歯科矯正学
11歳の男児。他院で咬み合わせが深いことを指摘され来院した。
第一大臼歯の咬合関係は左右側ともにAngleII(ローマ数字の2)級で、
アーチレングスディスクレパンシーは上顎-8mm、下顎-1mmである。
初診時の顔面写真(別冊No.12A)と口腔内写真(別冊No.12B)とを別に示す。
セファロ分析の結果を図に示す。
No. 12A
適切な矯正装置はどれか。 2つ選べ。
a タングクリブ
b アクチバトール
c リンガルアーチ
d ハイプルヘッドギア
e サービカルプルヘッドギア
解答 c e
105C-43 歯科矯正学
アデノイド顔貌と下顎後退とを伴う患者で小さい値を示すのはどれか。 2つ選べ。
a FMA
b 顔面角
c Y 軸角
d SNB 角
e 前顔面高
解答 b d
補足 (Oral Studioから)
Northwestern法
Northwestern大学で発表された分析法で、Downs法と並び広く用いられている。
Downs法と同じく、骨格性分析項目と歯性分析項目の2つに大別して顎顔面の形態的特徴を数量化したが、
セフォログラムではフランクフルト平面の同定が困難な場合があるため、分析の基準にSN平面を用いた。
A.骨格型
(1) 上顎突出度:
オトガイ部に対する上顎歯槽基底部の前後的位置を評価
Downs法と同じ計測項目。
(2) SNA角 SNA angle:
頭蓋底に対する上顎歯槽基底部の前後的位置を評価
SN平面と直線NAとのなす角度
上顎歯槽基底部は、この角度が大きい場合に前方位を、小さい場合に後方位を示す。
(3) SNB角 SNB angle:
頭蓋底に対する下顎歯槽基底部の前後的位置を評価
SN平面と直線NBとのなす角度
下顎歯槽基底部は、この角度が大きい場合に前方位を、小さい場合に後方位を示す。
(4) ANB角 ANB angle:
上下歯槽基底部の前後的位置関係を評価
直線ANと直線NBとのなす角度、SNA角からSNB角を引いた値
(5) SN平面に対する下顎下縁平面角 SN plane to manibular plane angle
下顎下縁の傾斜度を評価
下顎下縁平面とSN平面とのなす角度
Northwestern法の計測項目・骨格型(歯科矯正学 第5版より改変)
B.咬合型
(1) SN平面に対する上顎中切歯歯軸角 U1 to SN plane angle:
頭蓋底に対する上顎中切歯の傾斜度を評価
上顎中切歯歯軸とSN平面とのなす角度
(2) 下顎下縁平面に対する下顎中切歯歯軸角:
Downs法と同じ計測項目
下顎骨体に対する下顎中切歯の傾斜度を評価
下顎中切歯歯軸と下顎下縁平面とのなす角度
(3) 咬合平面に対する下顎中切歯歯軸角:
Downs法と同じ計測項目
咬合平面に対する下顎中切歯の傾斜度を評価
下顎中切歯歯軸と咬合平面とのなす角度(余角)
(4)上下顎中切歯歯軸角:
Downs法と同じ計測項目
上下顎中切歯歯軸の関係を評価
上下顎中切歯歯軸が交叉する角度
(5) 顔面平面に対する上顎中切歯切縁の位置関係:
上顎中切歯の突出度を評価
上顎中切歯の切縁から顔面平面までの垂直距離(mm)
Northwestern法の計測項目・咬合型(歯科矯正学 第5版より改変)
Tweedの三角
フランクフルト平面、下顎下縁平面、および下顎中切歯歯軸からなる三角形
(1) FMA Frankfort mandibular angle:
上顔面に対する下顎下縁の傾斜度を評価
下顎下縁平面とフランクフルト平面とのなす角度
(2) SNP角 SNP angle:
頭蓋底に対するオトガイの位置を評価
直線SNと直線NPogとのなす角度
顔面平面とSN平面のなす角度
(3) 下顎角 gonial abgle:
下顎角の離開度を評価
下顎下縁平面と下顎後縁平面とのなす角度
(4) 下顎後縁平面角remus to FH plane angle:
下顎後縁平面とフランクすると平面のなく角度(余角)
(5) N-S-Ba(頭蓋底角):
直線NSと直線SBaとのなす角度
(6) フランクフルト平面に対する上顎中切歯歯軸角U1 to FH plane angle:
上顎面に対する上顎中切歯の傾斜度を評価
上顎中切歯歯軸とフランクフルト平面とのなす角度。
Tweedの三角 (歯科矯正学 第5版より改変)
なんだか難しすぎ。
歯科矯正は、医師の私には少し勉強したぐらいでは
歯が立ちそうもないです。