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Author:かず
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リンパ性白血病と悪性リンパ腫の違い

とある研修医の雑記帳 (2015-02-5 配信) から改編


リンパ性白血病

リンパ系細胞が腫瘍化し、末梢血や骨髄中で認められるもの。




一方、



悪性リンパ腫:

腫瘍細胞がリンパ節などのリンパ組織や皮膚などのリンパ節外組織などにとどまり、
増殖して腫瘤を形成するもの。

about_figure01.gif 
http://zevalin.jp/patient/about.html


IMG_20121121_0002.jpg 
http://taka-yuki.com/index.php?R-CHOP%E7%99%82%E6%B3%95


悪性リンパ腫は最初はリンパ節などで腫瘤を形成するだけであるが、
骨髄は末梢に血球を送り出すことができるので腫瘍細胞は容易に末梢血中に流れ出る。

このことを悪性リンパ腫の「白血化」という。

リンパ性白血病と悪性リンパ腫は腫瘍細胞の性質や治療が同じであるため、区別されない傾向にある。


2016/09/29 21:33 血液・凝固系 TB(-) CM(0)
骨髄性白血病でアウエル小体が見られる理由

とある研修医の雑記帳 (2015-04-11 配信) から改編

Auer小体とは白血病細胞の細胞質内に見られる針状構造の封入体
アズール顆粒が融合したものをアウエル小体と呼ぶ。

51_1.jpg 
AML M3
大型の白血病細胞が密集しています。
N/C比が高く、細胞質には顆粒が目立ち、アウエル小体もはっきり見えます。
http://www.fujita-hu.ac.jp/~blood/4.html

auer小体が集合して束になるとファゴットと呼ばれる
(faggotとは英語で薪の束という意味。)

auer.jpg 
数のアウエル小体の束(ファゴット) 矢印
がみられる急性骨髄性白血病に特徴的
http://rinsh.blog.fc2.com/blog-entry-365.html


そもそも
アズール顆粒とは好中球の成熟段階に現れる顆粒で一次顆粒とも呼ばれる。

アズール顆粒にはペルオキシダーゼやエステラーゼなどの酵素を含む

白血病細胞が骨髄系かリンパ系かを調べるためにミエロペルオキシダーゼ(MPO)染色を行うが、
MPO染色で骨髄系の細胞が染まるのはアズール顆粒の中にあるペルオキシダーゼが染まるからである。

リンパ球も微量のアズール顆粒を持っているが融合してアウエル小体になるほどではない。



参照記事:

病理ポイント集2:白血病



2016/09/29 21:16 血液・凝固系 TB(-) CM(0)
赤沈の原理と亢進の原因について

とある研修医の雑記帳 (2015-06-25 配信) から改編



赤沈とは


試験管の中に抗凝固剤であるクエン酸ナトリウムと血液を一定の割合で入れて放置し、

赤血球がどれだけ下に降下(沈殿)するかを調べる検査である。

p186_01.png 
https://www.qlife.jp/dictionary/exam/item/i_07000/

赤沈亢進は
成人男性では1時間0〜1mm以上
成人女性では1時間2〜15mm以上である。


赤血球が集まり連銭を形成すると重くなるので、それによって赤血球の下降がはじまる。

赤血球の膜はマイナスイオンに帯電しているので本来であれば互いに反発しあい、連銭を形成することはない。

つまりどの程度赤沈するかは赤血球連銭を形成しやすいかに依存しているともいえる。


赤沈亢進の原因

1:フィブリノーゲン上昇
2:αグロブリン上昇

 赤血球の膜はマイナスイオンに帯電しているので本来であれば互いに反発しあい、連銭を形成することはない。
しかし、フィブリノーゲンやグロブリンは陽性に帯電している蛋白であるので、
赤血球のマイナスイオンによる反発を妨害し、赤血球同士を凝集させて連銭形成させることがある。

esr#
http://www.geocities.jp/study_nasubi/g/g34.html

これらが上昇するのは感染症や悪性腫瘍のような炎症性疾患、
このほか手術や外傷などのストレスによっても上昇する。

 
その他の原因としては

3:赤血球数の減少


赤血球の数が少ないと赤血球同士の距離が遠くなるので互いのマイナスイオンによる反発力も低下し、
相対的に連銭は形成されやすくなり赤沈は亢進する。
また、妊娠などによって循環血漿量が上昇する状態でも赤血球濃度は低下するので赤沈は亢進する。
貧血も原因となりうる。

 

4:アルブミンの低下

ネフローゼ症候群のようにアルブミンが低下している状態でも赤沈は亢進する。
アルブミンは負に帯電しているので赤血球同士をより反発させて凝集させないようにする。
よってアルブミンが低下していれば赤血球はくっつきやすくなり赤沈は亢進する。

 

5:免疫グロブリン上昇

感染症や癌に加え、膠原病、マクログロブリン血症などでは免疫グロブリンが増加し、
赤血球同士の反発を低下させ、赤沈を亢進させる働きがある。

 追記:

赤沈遅延の原因

赤沈の遅延、つまり赤血球の降下速度が遅くなる原因としては多血症、フィブリノーゲンの減少が代表的。

・多血症
赤血球同士が近くなり、互いの膜のマイナスイオンで反発し合うのでかえって凝集しにくくなることによると考えられる。

・フィブリノゲンの減少
フィブリノーゲンは陽性に荷電しているので、赤血球膜のマイナスイオンによる反発を妨害し、赤血球の連銭を妨害する。
フィブリノーゲンの減少としてはDICが重要。



2016/09/29 20:52 血液・凝固系 TB(-) CM(0)
汎血球減少の原因と覚え方

とある研修医の雑記帳 (2015-06-26 配信) から


汎血球減少の原因と語呂合わせ

 

汎血球減少 panctopenia とは
赤血球、白血球、血小板の3系統における血球が減少すること であり、
それにより貧血、易感染性、出血傾向などの症状が出現する。

panctopenia

 http://www.slideshare.net/drvishu1/pancytopenia-approach

代表的な原因疾患を紹介


・造血幹細胞の障害により…再生不良性貧血


・造血細胞のクローン性変化による
急性白血病、骨髄異形性症候群、発作性夜間ヘモグロビン尿症

 

・骨髄癆として
癌の骨髄転移、悪性リンパ腫、骨髄繊維症など


・血球成熟障害として巨赤芽球性貧血


・末梢血での破壊亢進として
脾機能亢進、敗血症などの感染症、SLEなどの膠原病、DICなどがある

 

全てを覚えきるのは大変なので語呂合わせで効率的に覚えましょう。

 

貪食な最強SMAPのファン

血球貪食症候群、生不良性貧血、赤芽球、
LE、DS、LL・ML、NH、ファンコニ貧血

 

貪食な:血球貪食症候群

最:再生不良性貧血

強:巨赤芽球

S:SLE

M:MDS

A:ALL・AML

P:PNH

のファン:ファンコニ貧血

2016/09/29 19:54 血液・凝固系 TB(-) CM(0)
「イラストとマンガで見る口腔外科病理診断のポイント」

非常に薄くて、要点はまとまっているようです。
短時間に一気に仕上げるにはいいでしょう。
しかし、これだけで事足りるかどうか?
というところです。

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目次
基本パターン
1.口腔粘膜の病変(A)
2.口腔粘膜の病変(B)
3.唾液腺腫瘍
4.軟部組織の嚢胞
5.歯原性腫瘍
6.歯原性嚢胞
7.骨内嚢胞
8.骨・セメント質関連病変
鑑定能力テスト

http://nagasueshoten.shop-pro.jp/?pid=53593126 から




イラストとマンガで見る口腔外科病理診断のポイント [ 石田武 ]





2016/09/28 19:50 病理:歯科 TB(-) CM(0)
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