頻出の救急分野の総合的連門問題。
かなり、臨床に即したsituationでしょう。
我々の時代には、全く出題されなかった問題。
歯科の方は109E64のみ、参考に!
https://medu4.com/ から
https://www.army.mil/article/73617/tripler_receives_low_level_trauma_strives_for_excellence_in_care109E63-65198E6367歳の男性。交通事故で受傷したため搬入された。
現病歴:道路を歩いて横断中、自動車に衝突され跳ね飛ばされ転倒した。
直ちに救急車が要請された。
救急隊到着時、意識は清明で右殿部を痛がり、歩行不能であった。
四肢に明らかな麻痺はなかった。救急車で救命救急センターに搬送された。
既往歴:高血圧症で内服治療中。
生活歴:妻と2人暮らし。定年退職後は無職。
日常生活は自立し毎朝の散歩を日課にしていた。
家族歴:父親が高血圧性脳内出血で死亡。母親が認知症。
現症:病院到着時は不穏。体温36.0℃。
心拍数136/分、整。血圧70/38mmHg。
呼吸数32/分。SpO2 95%(リザーバー付マスク10 L/分100%酸素投与下)。
右腰部に皮下出血がみられ、仙骨部に圧痛を認める。
腹部は平坦で、軽度の反跳痛を認める。外尿道口から出血を認める。
この患者にポータブルエックス線撮影を指示した。
次に優先すべき検査はどれか。
a 腰椎MRI
b 頭部単純CT
c 腹部血管造影
d 骨盤部造影CT
e 迅速超音波検査〈FAST〉
109E64検査所見:血液所見:赤血球243万、Hb 5.4g/dL、Ht 22%、白血球8,400、血小板12万。
血液生化学所見:AST 56IU/L、ALT 42IU/L、尿素窒素24mg/dL、クレアチニン1.4mg/dL。CRP 5.2mg/dL。
この患者に、まず赤血球濃厚液4単位を輸血した場合のHb(g/dL)として最も考えられるのはどれか。
なお、患者の体重は60kg、輸血に使用した血液のHbは1単位28g、循環血液量は体重の7%とし、
さらなる失血と輸液の影響は考慮しないものとする。
a 7
b 8
c 9
d 10
e 11
109E65実際には輸血後のHbは6.0g/dLであった。
この患者に想定される合併損傷のうち最優先で対処する必要があるのはどれか。
a 脳挫傷
b 尿道損傷
c 直腸損傷
d 骨盤部動脈損傷
e 腰椎横突起骨折
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