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生理学:内分泌ほか

endocrine_system.jpg
http://www.emedicinehealth.com/anatomy_of_the_endocrine_system/article_em.htm


I) 血液、凝固

1)108A-4  
フィブリンによる凝血塊を溶解するのはどれか。1 つ選べ。

a プラスミン
b トロンビン
c ビタミンK
d プロトロンビン
e フィブリノゲン



II)心臓、循環

2)108A-32
アドレナリンの併用によって血圧低下が生じるのはどれか。1 つ選べ。

a NSAIDs
b a1 遮断薬
c MAO 阻害薬
d 三環系抗うつ薬
e 非選択性b遮断薬


3)105A-67
歯科治療中における血管迷走神経反射の症状で正しいのはどれか。2つ選べ。

a  頻脈
b  冷汗
c  血圧上昇
d  呼吸促迫
e  意識消失


Ⅲ)腎機能

4)107C-117

クレアチニンクリアランスで正しいのはどれか。 1 つ選べ。

a  GFR を推算できる。
b  筋肉量低下で上昇する。
c  腎機能低下で上昇する。
d  血清蛋白増加で上昇する。
e  腎臓で生合成されたクレアチニンを測定する。



Ⅳ) 内分泌


5)105C-47 生理学
ホルモンと作用との組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。

a ガストリン - 胃酸分泌抑制
b インスリン - グリコーゲン合成抑制
c サイロキシン - 基礎代謝率低下
d コルチゾール - プロスタグランジン合成促進
e アルドステロン - 細胞外液量増加



6)97A-56 生理学
ストレスによって起こるのはどれか。全て選べ。

a 血中遊離脂肪酸の減少
b 血中アミノ酸の増加
c 骨成長の抑制
d 肝臓の糖新生の促進
e 胃腺のペプシン分泌の抑制


7)90A-12 生理学
ストレスにより血中濃度が上昇するのはどれか。2つ選べ。

a インスリン
b グルコース
c カテコールアミン
d コレステロール
e グリコーゲン


8)86A-4 生理学
ストレス状態になったときにみられる機能変化はどれか。全て選べ。

a 血糖値の上昇
b 心拍出量の増加
c 副交感神経緊張の亢進
d 全唾液分泌量の増加
e 糖質コルチコイド分泌の増加




9)105A-50 生理学

副甲状腺ホルモンの作用はどれか。1つ選べ。

a 抗利尿
b 血糖降下
c 子宮収縮
d 血清Ca値上昇
e エネルギー代謝促進



10) 薬理学
バゾプレシンを産生する細胞が存在するのはどれか。1つ選べ。

a 海 馬
b 扁桃体
c 視床下部
d 大脳基底核
e 下垂体後葉


11) 108C-102
神経分泌されるのはどれか。1 つ選べ。

a インスリン
b エストロゲン
c カルシトニン
d GH〈成長ホルモン〉
e ADH〈バソプレシン〉


12) 108A-90 
成長ホルモンの過剰分泌で生じるのはどれか。2 つ選べ。

a 叢 生
b 過蓋咬合
c 下顎前突
d 狭窄歯列弓
e 空隙歯列弓



Ⅴ) 骨軟骨代謝

13) 105A-38 生理学
活性型ビタミンD3の生成に関与するのはどれか。2つ選べ。

a 骨
b 肝 臓
c 腎 臓
d 唾液腺
e 副腎皮質


14) 105A-32 生理学

骨のリモデリングに関与するのはどれか。1つ選べ。

a グルカゴン
b メラトニン
c エストロゲン
d バソプレシン
e エンケファリン



解答はMOREをクリック


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解答、解説


I) 血液、凝固

1)108A-4  
フィブリンによる凝血塊を溶解するのはどれか。1 つ選べ。

a プラスミン
b トロンビン
c ビタミンK
d プロトロンビン
e フィブリノゲン

線溶系(Wikipedia)


凝固した血餅は生体にとっては異物であり、組織の修復とともに除去されねばならない。
このために存在するのが線溶系である。
血漿中のプラスミノゲンが組織型プラスミノゲン活性化因子(t-PA)
もしくはウロキナーゼ(u-PA)によって活性化され、プラスミンになる。

プラスミンは凝固したフィブリンを分解し、D-ダイマーその他の分解産物に変化させる。


解答 a


II)心臓、循環

2)108A-32
アドレナリンの併用によって血圧低下が生じるのはどれか。1 つ選べ。

a NSAIDs
b α1 遮断薬
c MAO 阻害薬
d 三環系抗うつ薬
e 非選択性b遮断薬

 α1 作用は血管収縮作用にて、これをblockすれば当然BPは低下。


解答 b

3)105A-67
歯科治療中における血管迷走神経反射の症状で正しいのはどれか。2つ選べ。

a  頻脈
b  冷汗
c  血圧上昇
d  呼吸促迫
e  意識消失

101dc9f54eb.gif
http://www.e-carada.jp/ls1/illness/102623378dd+2++/index.html


解答 be


III) 腎機能

4)107C-117
クレアチニンクリアランスで正しいのはどれか。 1 つ選べ。

a  GFR を推算できる。 GFR=実測CCr × 0.715にて    ○

b  筋肉量低下で上昇する?


    クレアチニンとは、筋肉でのエネルギーの供給源であるクレアチンリン酸の代謝産物。


    「筋肉が多い人はクレアチニンのつくられる量も多い」

    ということを念頭においておく必要があります。


CG1.jpg
   http://next-pharmacist.net/archives/2187
    
    この式から、 Ccrは体重と比例、筋肉量多ければCCrは増加傾向にはなる。
    しかし 体重=筋肉量とは限らない。
    脂肪が多くて体重は増加することはあるわけで、
    筋肉量云々により、CCrが上昇するとは限らないので× ということか?
    

c  腎機能低下で上昇する。    
    腎機能低下にて当然ろ過率 CCrは低下するので ×

d  血清蛋白増加で上昇する。
    serum protenとCCrの関係は一概にはいえない ×

e  腎臓で生合成されたクレアチニンを測定する。 
    尿中、血清中レアチニンを測定して計算すうので ×


クレアチニン・クリアランスの計算式
http://www.kms.ac.jp/~clinilab/cgi-bin/ccr/


クレアチニン・クリアランス
Ccr(ml/min)=(U・V/S)×(1.73/A)

  U : 尿中クレアチニン濃度(mg/dl)
  V : 1分間尿量(ml/min)
  S : 血清中クレアチニン濃度(mg/dl>
  A :体表面積(m2)
  1.73 : 日本人の平均体表面積(m2, 日本腎臓学会 ,2001)

注)従来は日本人の平均体表面積は1.48m 2 を用いていたが、
  2001年日本腎臓学会で1.73m 2 に改められた

体表面積の計算式
##体表面積 BSA(m2 )=体重(kg)0.425×身長(cm)0.725×0.007184 (Du Bois)
新谷は日本人に適した式として以下の式を提案している。
##体表面積 BSA(m 2)=体重(kg)0.425×身長(cm)0.725×0.007358


基準範囲
年齢・性別により差がある.
特に加齢により有意に減少するが、
男女平均して100ml/min以上を正常とする.


解答a


IV) 内分泌

5)105C-47 生理学
ホルモンと作用との組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。

a ガストリン - 胃酸分泌抑制
b インスリン - グリコーゲン合成抑制
c サイロキシン - 基礎代謝率低下
d コルチゾール - プロスタグランジン合成促進
e アルドステロン - 細胞外液量増加


解答 e


6)97A-56 生理学
ストレスによって起こるのはどれか。全て選べ。

a 血中遊離脂肪酸の減少  ×
b 血中アミノ酸の増加    ○
c 骨成長の抑制
d 肝臓の糖新生の促進
e 胃腺のペプシン分泌の抑制

解答 b c d


7)90A-12 生理学

ストレスにより血中濃度が上昇するのはどれか。2つ選べ。

a インスリン
b グルコース
c カテコールアミン
d コレステロール
e グリコーゲン

解答 b c


8)86A-4 生理学

ストレス状態になったときにみられる機能変化はどれか。全て選べ。

a 血糖値の上昇
b 心拍出量の増加
c 副交感神経緊張の亢進
d 全唾液分泌量の増加
e 糖質コルチコイド分泌の増加

解答 a b e


解説 6)-8)

ストレスと代謝

(1)副腎皮質ホルモンの分泌

①電解質コルチコイド(アルドステロン)→Naの再吸収促進
②糖質コルチコイド(グルココルチコイド)→血糖値上昇,抗炎症作用,抗ストレス作用,骨成長の抑制

(2)交感神経の興奮

①血糖値上昇
②心臓興奮
③脂肪分解→血液中に脂肪酸が増える。
④タンパク質分解 → 血液中にアミノ酸が増える。
⑤肝臓での糖新生の促進
⑥副腎髄質を刺激 → ここはアドレナリン(カテコールアミン)を合成•分泌するところなので、
              ここが刺激されると大量にこれらが分泌される。
             →これが主に、心機能の亢進や血糖値の上昇などに働く。
(3)胃腺のペプシンの分泌が促進
ストレスによって交感神経が興奮して胃の動きが鈍くなり、食べ物が胃に残りやすくなる。
これを消化酵素で何とか溶かしてしまおうと胃酸の分泌が促進される。よって、胃潰瘍になる。


ストレスとホルモン代謝との関係をシェーマにすると
stressreact.jpg 
http://210.239.47.189/~child/kamishina/stressreact.html


9)105A-50 生理学
副甲状腺ホルモンの作用はどれか。1つ選べ。

a 抗利尿
b 血糖降下
c 子宮収縮
d 血清Ca値上昇
e エネルギー代謝促進

F1410.jpg 
http://www2j.biglobe.ne.jp/~fkamiya/HB/C14_57.html

この図から、明らか

解答 d


10) 薬理学

バゾプレシンを産生する細胞が存在するのはどれか。1つ選べ。

a 海 馬
b 扁桃体
c 視床下部
d 大脳基底核
e 下垂体後葉

解答 c

解説

バゾプレシンは視床下部で産生して、下垂体後葉から分泌する。


11) 108C-102
神経分泌されるのはどれか。1 つ選べ。

a インスリン
b エストロゲン
c カルシトニン
d GH〈成長ホルモン〉
e ADH〈バソプレシン〉

解答 e


12) 108A-90 
成長ホルモンの過剰分泌で生じるのはどれか。2 つ選べ。

a 叢 生
b 過蓋咬合
c 下顎前突
d 狭窄歯列弓
e 空隙歯列弓

GHの過剰分泌により、末端肥大症 acromegalyが起こる。
下顎前突は典型症状

下顎の過成長により、歯と歯の間に隙間が生じる


末端肥大症の症状

illust_0331.png 
http://acro-net.jp/net/acro-general/


空隙歯列弓 ↓

140106000_07.jpg 
http://www.qlife.jp/dictionary/item/i_140106S02/


解答 c e


V) 骨軟骨代謝

13) 105A-38 生理学 

活性型ビタミンD3の生成に関与するのはどれか。2つ選べ。

a  骨
b  肝 臓
c  腎 臓
d  唾液腺
e  副腎皮質

下の図のように、

ビタミンDは
紫外線により、ビタミンD3
肝臓にて、25(OH) D3
腎臓にて、, 25 (OH) D3
へと activation

腸管からのCa吸収
血中Ca↑
骨代謝回転を促進

vdkassei.jpg 
http://www.orth.or.jp/osteoporose/yakubutu2.html



解答 b c

14) 105A-32 生理学
骨のリモデリングに関与するのはどれか。1つ選べ。

a  グルカゴン: 
BS上昇させるホルモン ×

b  メラトニン:
メラニン沈着を進める、睡眠誘発 ×

c  エストロゲン: 
閉経後骨粗鬆症に見られるように,女性ホルモンは骨代謝において重要な役割を担っている.○

d  バソプレシン:
利尿抑制にて×

e  エンケファリン:
オピオイド(内在性のアヘン類縁物質)の一種で、骨代謝と関係ない  ×


解答 c


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2015/06/24 21:23 生理:歯科 TB(0) CM(0)
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