悪性腫瘍 (PT国試)

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悪性腫瘍 (PT国試)

１）50P午前94　
大腸癌について誤っているのはどれか。

1．食生活が発症に影響する。
2．組織型は腺癌が最も多い。
3．転移は肺転移が最も多い。
4．我が国では胆管癌より有病率が高い。
5．便潜血陽性が診断上重要な所見である。

２）50P午後75　
扁平上皮癌の特徴はどれか。

1．粘液を産生する。
2．神経組織に由来する。
3．複数の胚葉成分を含む。
4．細胞は相互に結合している。
5．細胞間に間質成分がみられる。

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解答

１）50P午前94　
大腸癌について誤っているのはどれか。

1．食生活が発症に影響する。
2．組織型は腺癌が最も多い。
3．転移は肺転移が最も多い。
4．我が国では胆管癌より有病率が高い。
5．便潜血陽性が診断上重要な所見である。

正解　３

３が×
肝臓への転移が多い。

２）50P午後75　
扁平上皮癌の特徴はどれか。

1．粘液を産生する。
2．神経組織に由来する。
3．複数の胚葉成分を含む。
4．細胞は相互に結合している。
5．細胞間に間質成分がみられる。

正解　４

1．粘液を産生する。　　　　×　腺がんの特徴

2．神経組織に由来する。　　×　明らかに違う

3．複数の胚葉成分を含む。　×　奇形腫でしょう。

4．細胞は相互に結合している。　？　なんだか、よう分からないでしょう。

http://www13.plala.or.jp/thoraco/homework/homework03.html　によると　
以下のように扁平上皮癌の診断法が書いてありました。

扁平上皮癌の配列は辺縁から中心に向かって求心性に玉ねぎの割面のような配列を示し、
基質結合織が病巣の周囲に存在する。病巣の辺縁の癌細胞は基底細胞様で、
中心に向かうに連れて扁平化し、細胞内角化や角化が見られる。

この求心性の配列を層形成という。
中心部の同心性層状の角化物質を癌真珠という。

癌細胞と癌細胞のあいだに、はしごをかけた様な構造として細胞間橋が見られる。
細胞間橋を電子顕微鏡で観察すると、隣り合った癌細胞が
トノフィラメントにより細胞相互にデスモゾーム結合していることがわかる。

扁平上皮癌と診断するには、

この細胞間橋と角化、あるいはそのいずれかを確認することが必要である。

ということで、４は正解

5．細胞間に間質成分がみられる。　×　肉腫でしょう

４について分からなくても

消去法で４しかないか？

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