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インプラント周囲の違和感 108歯科B10改


http://medicotraveling.blogspot.jp/2015_11_01_archive.html から

108B10改

108_外科_臨実_インプラントd

オリジナル
60 歳の男性。下顎左側臼歯部インプラントの違和感を主訴として来院した。
3 か月前に違和感に気付いたが放置していた。
3 日前から咬合時の違和感が増大してきたという。
インプラントの動揺は認めない。頸部リンパ節に腫大はなかった。
初診時の口腔内写真(別冊No. 10A)、
エックス線写真(別冊No. 10B)及び
生検時のH-E染色病理組織像(別冊No. 10C)を別に示す。
適切な対応はどれか。1 つ選べ。

a 経過観察
b 抗菌薬投与
c 歯肉切除術
d 下顎辺縁切除術
e インプラント除去術


解答:MOREへ

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解答

108_外科_臨実_インプラントd 
正解 d


60歳男性のインプラントの違和感です。

3か月前とかなり前から違和感があり、その後放置し、
違和感が増大するという臨床家であれば
よく診査・検査が必要な疾患の可能性が高いと考えられます。

口腔内の写真をみると歯肉が荒れており、潰瘍が確認できます。

この時点で既に癌を想起するということは臨床家になっても重要です。


エックス線写真では大きな骨吸収はみられず、
病理生検を確認すると高分化型の扁平上皮癌がみてとれます。
癌真珠を伴う典型的組織像。

診断は、インプラント周囲に存在する扁平上皮癌


今回はこの対応の知識が問われております。

回答の中で誤答肢の中で最も危険なのはインプラント除去術です。

インプラントを除去すれば出血し、癌細胞が血流に乗り、
全身転移ということも考えられます。


顎骨に生じた扁平上皮癌の治療は辺縁切除など切除が基本となり、
今回は範囲も限局していることから d の下顎辺縁切除が解答
となります。

この問題は勢い余って当日緊張して
eにいかなければ問題がないのではない と思います。

臨床実地は数を解くことも重要ですが、
しっかりとした知識やポイントを抑えることが重要です。


★癌真珠 cancer pearl とは?
http://tsunepi.hatenablog.com/entry/2015/12/09/210000

癌真珠とは扁平上皮癌で見られる所見であり、
核を含んだ角質からなる同心円上の構造物である。

扁平上皮癌の組織的特徴として角化があるが、
これはがん細胞の細胞質においてケラチンが蓄積することによる

ケラチン産生の亢進している扁平上皮細胞が密集して円形の集団となると、
顕微鏡レベルでは真珠の玉の様に見えることから癌真珠と呼ばれる
のである
(ケラチンはHE染色で赤く染まる)。

また、
扁平上皮癌の他の所見としては細胞間橋形成シート状配列も代表的。


細胞間橋形成(intercelluar bridge)

扁平上皮癌の細胞間橋形成(intercelluar bridge)については、先日もPT国試でも出ていました。

癌細胞と癌細胞のあいだに、はしごをかけた様な構造として細胞間橋が見られる。
細胞間橋を電子顕微鏡で観察すると、隣り合った癌細胞が
トノフィラメントにより細胞相互にデスモゾーム結合している。

悪性腫瘍 (PT国試)

04_guide_m.jpg 
http://pathology.or.jp/corepictures2010/20/c08/04.html


この図がもっと分かりやすいか?

de6ec6f26aafc261b9d71381e6f81facf5e7c5bb.jpg 
肺 扁平上皮癌の細胞間に認められる細胞間橋 (赤矢印)
https://www.memorangapp.com/flashcards/88192/4.04+-+Lung+Cancer+Pathology/


さらに、電顕(EM)でみると、細胞質の間に典型的なデスモゾーム構造が認められる。

squamous-cell-ca3.jpg 
分化度が高い扁平上皮癌 (well-differentiated squamous cell carcinoma)で認められる
デスモゾーム構造(X8,000)
http://pathresidents.com/usapathology/em-handbook/tumor-recogn-section/tumor-pages/squamous-cell-carcinoma.html


シート状配列

シート配列 扁平 
非小細胞肺癌(扁平上皮癌):
腫瘍細胞はシート状に増生し、細胞間橋の形成が見られる(左下)。
細胞質が好酸性となり細胞自体が細長くなるのは角化傾向を反映する所見である(矢印)。
http://pathology.or.jp/corepictures2010/05/c17/04.html

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2017/01/02 19:14 口腔外科 TB(-) CM(0)
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