スポンサーリンク びまん性歯肉腫脹を呈する疾患(NBDE Part 2改題) - 医療関係資格試験マニア
fc2ブログ
様々な医療福祉関係の資格試験に挑むブログ
プロフィール

かず

Author:かず
某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
内容は、国内の医師、歯科、薬剤師、看護師国試など、さらには米国医師資格試験(USMLE)、米国歯科医師資格試験(NBDE)あたりの問題にも挑戦する予定です。
応援よろしくお願いいたします。

ブログ使用時の注意点:
PCビューで見ると、答えが隠れています。
解答を見る場合は、”MORE”ボタンをクリックして下さい。
スマホですと、全てが表示されてしまうので演習目的の場合はPCビューがお勧めです。

広告
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学校・教育
11位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
1位
アクセスランキングを見る>>
楽天お勧め
google+1
びまん性歯肉腫脹を呈する疾患(NBDE Part 2改題)

1st Aid Q&A NBDE Part 2: Pathology から改編した問題

多少難しい問題ですが、問題文にヒントもあるようです。

Q47

40歳の男性、びまん性に歯肉腫脹を主訴に来院。
歯肉は青緑色を呈し過形成で、
歯はほぼ歯肉腫脹に覆われた状態であった(図A, B)。
患者は打撲痕が生じやすく、尿路感染を繰り返し、
全体的に非健康と感じている。
歯肉部のbiopsyでは、未熟な骨髄単球性(myelomonocytic)の特徴
を持つ細胞が層状に増殖していた。
組織診断はgranulocytic sarcoma(顆粒球性肉腫)。
本肉腫と関係の深い悪性疾患はどれか?

NigerJClinPract_2015_18_4_573_151803_f1.jpg
    
                                                 図A

NigerJClinPract_2015_18_4_573_151803_f2.jpg

                                  図B

A ホジキン病
B 多発性骨髄腫
C leukemia
D ユーイング肉腫
E 骨髄異形成症候群


解答:MOREへ

スポンサーリンク


解答

40歳の男性、びまん性に歯肉腫脹を主訴に来院。
歯肉は青緑色を呈し過形成で、
歯はほぼ歯肉腫脹に覆われた状態であった(図A, B)。
患者は打撲痕が生じやすく、尿路感染を繰り返し、
全体的に非健康と感じている。
歯肉部のbiopsyでは、未熟な骨髄単球性(myelomonocytic)の特徴
を持つ細胞が層状に増殖していた。
組織診断はgranulocytic sarcoma(顆粒球性肉腫)。
本肉腫と関係の深い悪性疾患はどれか?

NigerJClinPract_2015_18_4_573_151803_f1.jpg
    
                                                 図A

NigerJClinPract_2015_18_4_573_151803_f2.jpg

                                  図B
図:http://www.njcponline.com/article.asp?issn=1119-3077;year=2015;volume=18;issue=4;spage=573;epage=576;aulast=Misirlioglu
から引用

A ホジキン病
B 多発性骨髄腫
C leukemia
D ユーイング肉腫
E 骨髄異形成症候群


正解 C

打撲痕が生じやすく、尿路感染を繰り返しとの記述で、
PltとWBC低下が示唆される。
このことで、CかE に絞られるだろう。

組織診断はgranulocytic sarcoma(顆粒球性肉腫)ということで、
正解はC

granulocytic sarcoma(顆粒球性肉腫)は緑色腫 chloroma骨髄外myeloid tumorともいわれ、
歯肉が白血病細胞がびまん性に浸潤した腫瘤形成を生ずる特殊なタイプである。

759-myeloid-sarcoma-4-sarcoma-images.jpg
myeloid sarcomaの組織像
http://www.sarcomaimages.com/index.php?v=Myeloid-Sarcoma



granulocytic sarcoma(顆粒球性肉腫) ≒ chloroma(緑色腫)は未熟な骨髄系細胞の腫瘍形成性腫瘍のみを指していたが、
それに加え、単芽球、赤芽球、あるいは巨核球よりなる腫瘍がMyeloid sarcomaとして一括された。
急性骨髄性白血病の3-8%に見られ、特に小児に多い。
小児の場合、部位は眼窩・皮下組織に多い。
成人の場合、骨>筋肉、中枢神経、頭頸部に多いとされる。




(http://遠隔画像診断.jp/archives/24746 から)

いずれにせよ、歯科国試レベルでの出題はいかがなものか?
コア カリキュラムにも含まれてないでしょうが、参考問題として。





関連記事
2017/01/06 22:42 口腔外科 TB(-) CM(0)
コメント















 管理者にだけ表示を許可する

アクセス数
検索フォーム
知りたい疾患や用語に関連するブログ記事を探すのに使ってください
広告配信
人気記事
本ブログ内でよく読まれている記事
カレンダー
09 | 2023/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ(タブ)
各年のアーカイブ全体はLISTをクリック下さい。 LISTを閉じる際は、SELECTをクリック下さい。
リンク
医歯学などの勉強に有用なサイトを随時増やしていきます。 リンクサイトでアクセス出来ないものあれば、メールフォームで遠慮なく教えて下さい。
ブログランキングなど
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: