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病理:腫瘍総論
![]() http://www.karger.com/Journal/Home/261183 歯科国試から 1)105C-97 病理学 上皮性異形成における病理組織学的所見はどれか。2つ選べ。 a 核小体の消失 b 核クロマチンの増加 c 細胞分裂像数の増加 d 基底細胞の水腫変性 e 核・細胞質比の減少 2)108A-66 口腔粘膜上皮異形成の細胞異型性で正しいのはどれか。1 つ選べ。 a 核の淡染性 b 核分裂の減少 c 核・細胞質比の減少 d 滴状の上皮釘脚形態 e 核小体の増加と腫大 3)105A-20 病理学 浸潤癌と上皮内癌との鑑別で重要な病理所見はどれか。1つ選べ。 a 核の過染性 b 極性の喪失 c 基底膜の破壊 d 細胞の多形性 e 異型核分裂像の出現 4)97D-9 改 病理学 前癌病変はどれか。全て選べ。 a 白板症 b 紅板症 c 扁平苔癬 d 梅毒性絶縁 e 色素性乾皮症 5)105A-14 病理学 前癌状態はどれか。1つ選べ a 紅板症 b 地図状舌 c 口腔扁平苔癬 d 多形滲出性紅斑 e 慢性再発性アフタ 6)106A-98 扁平上皮癌の亜型はどれか。2つ選べ。 a 疣贅癌 b 粘表皮癌 c 腺様囊胞癌 d 紡錘細胞癌 e エナメル上皮癌 7)108A-87 海綿状血管腫の特徴はどれか。2 つ選べ。 a 波 動 b 硬 結 c 拍 動 d 退色性 e 被圧縮性 8)106C-1 急性白血病による歯肉出血の原因はどれか。1つ選べ。 a 線溶の亢進 b 白血球の増加 c 血小板の減少 d 血管壁の脆弱化 e 凝固因子の産生障害 9)107A-50 悪性腫瘍の発生に注意すべきなのはどれか。 2 つ選べ。 a Hunt 症候群 b Gardner 症候群 c Peutz-Jeghers 症候群 d Stevens-Johnson 症候群 e Melkersson-Rosenthal 症候群 10)106A-110 (既出) 遺伝子増幅が発癌に関わるのはどれか。1つ選べ。 a APC b erb-B c p 16 d p 53 e Rb 解答:MOREをクリック スポンサーリンク 1)105C-97 病理学 上皮性異形成における病理組織学的所見はどれか。2つ選べ。 a 核小体の消失 × b 核クロマチンの増加 ○ c 細胞分裂像数の増加 ○ d 基底細胞の水腫変性 × e 核・細胞質比の減少 × 解説 細胞自体の異型性 atypismを問うている。 異型性とは、 正常細胞に比べ、 核/細胞質 比が増大 核内での細胞分裂が増加 核内のクロマチン増加 核の濃染 など を呈する細胞の状態 また、異型性を持つ細胞が増えるほど、細胞の配列も乱れる。 この状態が異形成 dysplasia さらに、進むと癌化 3)の解説で示したシェーマを参考に! 解答 b c 2)108A-66 口腔粘膜上皮異形成の細胞異型性で正しいのはどれか。1 つ選べ。 a 核の淡染性 × b 核分裂の減少 × c 核・細胞質比の減少 × d 滴状の上皮釘脚形態 × 細胞自体の異型性ではなく、細胞配列状態の異常 http://www.ndu.ac.jp/~pathhome/ref/C0201_0.swf 参照 e 核小体の増加と腫大 ○ 解答 e 3)105A-20 病理学 浸潤癌と上皮内癌との鑑別で重要な病理所見はどれか。1つ選べ。 a 核の過染性 b 極性の喪失 c 基底膜の破壊 d 細胞の多形性 e 異型核分裂像の出現 a, b, d, e は 全て、個々の細胞自体のatypismを意味する。 問うているのは、浸潤癌と上皮内癌における細胞配列の異常についての違いは何か? ということである。 ということで、正解はc 下図を見ると よく理解できるでしょう。 上皮内癌 carcinoma in situ は、 atypismの強い細胞群の増殖は強いが、basement membrane内に留まった状態 浸潤癌 invasive cancer は、 atypismの非常に強い細胞群がbasement membraneを突き破った状態 dyplasia⇒carcinoma in situ ⇒invasive cancer への変化 ![]() https://www.healthtap.com/topics/i-have-ectodermal-dysplasia-and-i-want-to-know-if-this-will-effect-my-pregnancy 解答 c 4)97D-9 改 病理学 前癌病変はどれか。全て選べ。 a 白板症 b 紅板症 c 扁平苔癬 d 梅毒性絶縁 e 色素性乾皮症 解答 a b 解説 (Oral Studio 改編) ●前癌病変の定義 正常組織よりも癌を発生しやすい形態学的に変化した組織。(WHO 1972年)
●前癌病変と前癌状態に含まれる疾患
白板症(はくばんしょう) leukoplakia http://www.jsoms.or.jp/public/kouku_geka/setumei_koku.html 口腔粘膜、とくに頬粘膜や舌、ときには歯肉にみられる白い角化性の病変でこすっても剥離(はくり)しないものをいいます。 白板症は比較的頻度も高く、とくに舌にできたものは悪性化する可能性が高いため、 前がん病変の代表的なものとされています。 びらん(粘膜の浅い欠損)をともなうこともあり、ものが当たると痛かったり(接触痛)、食べ物がしみたりします。 ![]() (原因) 喫煙やアルコールによる刺激、義歯などによる慢性の機械的刺激や 歯科用金属から発生する微弱なガルバニー電流、ビタミンAやBの不足、 さらに体質なども関係するといわれています。 (治療) ビタミンAを投与したり、禁煙により治癒することもあります。 しこりや潰瘍をともなうものは初期がんが疑われるため、 必ず組織をとって検査する必要があります(生検)。 白い部分が厚いもの、隆起したもの、びらんや潰瘍を伴うものは 悪性化(がん化)する可能性が高いので、切除します。 長年かかって悪性化する場合もあり、長期にわたる経過観察が必要です。 紅板症(こうばんしょう) http://www.jsoms.or.jp/public/kouku_geka/setumei_koku.html 紅色肥厚症ともいわれ、舌、歯肉、その他の口腔粘膜に発生します。 鮮紅色でビロード状、表面は平滑な病変です。境界は明瞭なものが多くみられます。 初発症状として多くの症例で刺激痛が認められます。 一般的に50歳代以上の高齢者が全体の80%を占めています。 紅板症の50%前後が悪性化するといわれています。 ![]() (治療) 外科的に切除するのが望ましいとされています。 悪性化する可能性が高いため、治療後にも経過観察を行う必要があります。 扁平苔癬(へんぺいたいせん)Lichen planus皮膚や粘膜にできる角化性で炎症をともなう難治性の病変です。 解答 bc 10)106A-110(既出) 遺伝子増幅が発癌に関わるのはどれか。1つ選べ。 a APC b erb-B c p 16 d p 53 e Rb 解答 b 組織学(口腔顔面系) 特集参照 |
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