よく見かける組織像：110歯B52

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Author:かず
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顎下部の無痛性腫脹：110歯B52

よく見かける組織像が決め手の問題です。
ほぼ、秒殺の問題なのでしょう

110歯B52

関連の医師国試問題：

108B23
107G21
107G37

解答：MOREへ

解答

A）CTでisodensity（☆）
B）T2脂肪抑制MRIでややhigh（△）
の無痛性腫瘤の診断。

決め手は、Ｃの組織像。

赤矢印のごとく、２核の”フクロウの目”のように見える細胞が散見される。

Reed-Sternberg 細胞　です。

上記細胞といえば、ホジキン型の悪性リンパ腫　で決まり！

答えは、e　悪性リンパ腫。

歯科国試においては、Reed-Sternberg 細胞は病理問題の選択肢としてたびたび出てきましたが、
組織像では初めてのお目見えかも？

まあ、これはみなさんよく出来たでしょう。

歯科では、出ないかと思いますが、
高悪性度Ｂ細胞性の悪性リンパ腫であるバーキットリンパ腫の組織所見も頭の片隅に！
医師国試では、むろん可能性のあるhistological signである。

Burkittリンパ腫における "starry-sky appearanace"　「夜空の星」徴候

バーキットでは、
アポトーシスした細胞をマクロファージが貪食するため、
ところどころ染色が抜ける星空像(starry sky appearance)という特徴的所見が認められる。
バーキットに特異的ではないが。

これが、その組織像。

どうですか、夜空の星に見えるでしょうか？