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口腔内細菌
![]() http://store.elsevier.com/Oral-Microbiology/Philip-Marsh/isbn-9780443101441/ 歯科国試問題からですが、 この分野の感染原因菌は医師には聞きなれないものが多く 難しく感じられます。 1)106C-31 齲歯の病因論について化学細菌説を唱えた歯科医師はどれか。1つ選べ。 a G.V. Black b P.H. Keyes c J.K. Clarke d F.J. Orland e W.D. Miller 2)98A-36 微生物学 Porphyromonas gingivalisの病原因子はどれか。2つ選べ。 a 内毒素 b 発熱毒素 c コラゲナーゼ d ロイコトキシン e ヒアルロニダーゼ 3)98A-35 改 微生物学 歯肉縁下で優勢なのはどれか。1つ選べ。 a Streptococcus mutans b Lactobacillus casei c Mycoplasma salivarium d Actinomyces viscosus e Prevotella intermedia 4)95A-55 微生物学 歯周炎と関連の深い細菌はどれか。2つ選べ。 a Proteus vulgaris b Bacteroides fragilis c Porphyromonas gingivalis d Tannerella forsythia e Clostridium difficile 5)108C-63 デンタルプラーク中のグラム陽性桿菌はどれか。2 つ選べ。 a Actinomyces viscosus b Bacillus subtilis c Porphyromonas gingivalis d Propionibacterium acnes e Staphylococcus aureus 6)107A-97 デンタルプラークを細菌用寒天培地に播種し、5 %CO2 存在下で好気培養した。 得られたコロニーをグラム染色すると赤色の桿状菌を認めた。 考えられる菌はどれか。1 つ選べ。 a Actinomyces israelii b Aggregatibacter actinomycetemcomitans c Fusobacterium nucleatum d Porphyromonas gingivalis e Streptococcus sanguinis 7)108C-22 歯周ポケット内の細菌の同定に用いるのはどれか。1 つ選べ。削除 a Gram 染色 b 抗体価測定 c 位相差顕微鏡 d 酵素活性測定 e Polymerase Chain Reaction〈PCR〉法 8)106A-60 プラークを用いた歯周病原細菌検査で生菌のみを検出することが可能なのはどれか。 1つ選べ。 a 培養法 b 間接蛍光抗体法 c トリプシン活性測定法 d 酵素結合免疫測定(ELISA)法 e Polymerase Chain Reaction(PCR)法 9)108C-15 急性歯性感染症に対して抗菌薬を投与した。 この医療行為はどれか。1 つ選べ。 a 原因療法 b 再生療法 c 緩和療法 d 補充療法 e 予防療法 10)106A-129 象牙質齲蝕病巣の表層から深部への特徴で正しい組合せはどれか。 1つ選べ。 表層 深部 a 軟化 細菌 侵入着色 b 軟化 着色 細菌侵入 c 着色 細菌 侵入軟化 d 着色 軟化 細菌侵入 e 細菌侵入 軟化 着色 f 細菌侵入 着色 軟化 11)106C-30 歯肉の炎症を評価するのはどれか。1つ選べ。 a 動揺度 b 歯根膜腔の拡大 c プロービング時の出血 d アタッチメントレベル e プラークコントロールレコード 解答:MOREをクリック スポンサーリンク 1)106C-31 齲歯の病因論について化学細菌説を唱えた歯科医師はどれか。1つ選べ。 a G.V. Black × G.V.Blackはう蝕の後発部位とその部分に稼働を形成し、 修復するための技術的特性の関連より窩洞を5つに分類した。 ![]() (Oral Studio) b P.H. Keyes × 1960年代、Keyes博士は 菌、食物、歯質(宿主)の3因子が重なる条件ではじめて虫歯が発生するという う蝕(虫歯)3大要因モデル、‘Keyesの輪’を提唱しました。 その後、Newbrun博士によって時間因子が加えられ ‘Newbrunの4つの輪’が出来ました。 c J.K. Clarke × う蝕の原因菌の一つミュータンス菌(グラム陽性で通性嫌気性の連鎖球菌の一) を発見、命名した学者 d F.J. Orland × う蝕が細菌による感染症と唱えた http://blog.livedoor.jp/ipccnkfrull/archives/1017293688.html e W.D. Miller ○ 口の中にいる細菌が、炭水化物から酸を作り、それが歯の構造を破壊するという説を提唱した。 (Wikipedia) 解答 e 虫歯の歴史 (Wikipedia) 旧石器時代の化石人類には、虫歯は極めてまれであった。 今から100万年以上前にいたオーストラロピテクスには虫歯があった。 狩猟採集生活から、農耕生活に移行すると、虫歯は増加した。 紀元前5000年ごろ、シュメール人は、歯にいる虫が、虫歯を作ると考えていた。 同様の考えは、インド、エジプト、日本、中国にも見られた。 古代エジプト人の虫歯は、現代人よりはるかに少なかった。 当時は、精製された炭水化物が無かったからである。 ただし、石臼を使って穀物の粉を作ったために、石の粉が混入して、歯が磨耗する問題があった。 あるミイラには虫歯が3本あり、高度な技術で治療が施され、金が充填されていた。 ローマ帝国では、「調理した食品」の消費が増えて、虫歯は少しだけ増加した。 西暦1000年の少し前には、虫歯を持つ人の割合は、3~4%であり、どの集団も10%以下であった。 しかし、西暦1000年ごろ、サトウキビが西洋社会に紹介されて、虫歯を持つ人の割合は大きく増加し、 24~25%ほどになった。 近代歯科学の父と呼ばれるピエール・フォシャールPierre Fauchard(1678-1761)は、 虫が虫歯を作るのではなく、砂糖が歯や歯肉に悪い影響を与えてできると述べた。 1850年ごろに、さらに虫歯の数が急増した。 産業革命により、サトウキビの利用が増大し、精製小麦粉、パン、 甘い紅茶が摂取されるようになったからである。 1890年代に、ウィロビー・D・ミラーW. D. Miller(1853-1907)は、 口の中にいる細菌が、炭水化物から酸を作り、それが歯の構造を破壊するという説を提唱した。 1924年に、ロンドンにいたKilian Clarkeは、う蝕の部位から、 連鎖球菌のストレプトコッカス・ミュータンスを発見した。 当時は、別の菌がう蝕の原因菌であると考えられていた。 同氏は、これこそがう蝕の原因菌であると主張したが、それが証明されたのは1960年代であった。 1930年代に、アメリカ国立衛生研究所のH. Trendley Deanらは、1mg/L(1ppm)のフッ素が効果的に虫歯を減らすことを示した。 第二次世界大戦中、砂糖の不足により、 日本、ノルウェイ、アイルランドでは、砂糖の配給制が行われ、虫歯が減少した。 2)98A-36 微生物学 Porphyromonas gingivalisの病原因子はどれか。2つ選べ。 a 内毒素 b 発熱毒素 c コラゲナーゼ d ロイコトキシン e ヒアルロニダーゼ 解答 a c Prevotella intermediaも同様に、病原因子は 内毒素とコラゲナーゼである。 P. gingivalisは、口腔の二大感染症の一つである歯周病の原因菌として非常に有名な細菌であり、 歯周病原性細菌と呼ばれています。 歯周病の病巣局所から本菌が分離されるのはもちろん、動脈硬化症病変などからの分離も報告されており、 本菌は歯周病原性細菌であると同時に全身疾患にも関与していると考えられています。 (http://www.tmd.ac.jp/grad/bac/PG.html) ![]() http://jdr.sagepub.com/content/85/2/106/F3.expansion.html 歯周病の原因菌 http://ichiyanagi-sika.com/tiryounonagare1shishuubyoutoha.htm
このうち1,3,5の菌種は重度の歯周病に深く関与していると言われレッドコンプレックスと呼ばれている。 3)98A-35 改 微生物学 歯肉縁下で優勢なのはどれか。1つ選べ。 a Streptococcus mutans × グラム陽性で通性嫌気性の連鎖球菌の一種のことである。 ヒトの口腔内にも存在し、う蝕(虫歯)の原因菌のひとつである。 虫歯菌の別名でも有名。 b Lactobacillus casei × c Mycoplasma salivarium × 歯周炎の進展につれて口腔内での数が増加するのが歯周病原性の有無は不明 d Actinomyces viscosus × 根面齲蝕の原因微生物 e Prevotella intermedia ○ 要はグラム陰性の偏性嫌気性菌を選択するということか? 我々医師には、聞きなれない菌ばかりなので難しい。 解答 e ![]() 歯垢(プラーク)内の細菌を参照4)95A-55 微生物学 歯周炎と関連の深い細菌はどれか。2つ選べ。 a Proteus vulgaris b Bacteroides fragilis c Porphyromonas gingivalis d Tannerella forsythia e Clostridium difficile 解答 c d 解説 レッドコンプレックス • Porphyromonas gingivalis • Tannerella forsythia • Treponema denticola 2)の解説で示した通り 5)108C-63 (既出) デンタルプラーク中のグラム陽性桿菌はどれか。2 つ選べ。 a Actinomyces viscosus b Bacillus subtilis c Porphyromonas gingivalis d Propionibacterium acnes e Staphylococcus aureus 解答 ad 歯垢(プラーク)内の細菌 を参照のこと 6)107A-97 デンタルプラークを細菌用寒天培地に播種し、5 %CO2 存在下で好気培養した。 得られたコロニーをグラム染色すると赤色の桿状菌を認めた。 考えられる菌はどれか。1 つ選べ。 a Actinomyces israelii 放線菌類、グラム陽性嫌気性桿菌、口腔内常在菌 b Aggregatibacter actinomycetemcomitans ○ ヒトの口腔内に片利共生しており、歯周病の一種である侵襲性歯周炎(en)の原因菌。 パスツレラ科;グラム陰性通性嫌気性桿菌 c Fusobacterium nucleatum × 偏性嫌気性グラム陰性桿菌 d Porphyromonas gingivalis × 偏性嫌気性グラム陰性桿菌 e Streptococcus sanguinis × グラム陽性球菌 好気性ないし通性嫌気性のグラム陰性桿菌を選ぶ という問題か? 言い換えれば、歯肉縁上プラークのうちグラム陰性桿菌を選ぶという問題。 解答 b 7)108C-22 歯周ポケット内の細菌の同定に用いるのはどれか。1 つ選べ。削除 a Gram 染色 b 抗体価測定 c 位相差顕微鏡 d 酵素活性測定 e Polymerase Chain Reaction〈PCR〉法 同定となればPCRによるDNA解析で、eが正解? abcdでは同定困難であろう。 なぜ、削除問題なのか? しかも、必修問題のようなので、 この1問削除で不合格になってしまった受験生もいたかも。 8)106A-60 プラークを用いた歯周病原細菌検査で生菌のみを検出することが可能なのはどれか。 1つ選べ。 a 培養法 b 間接蛍光抗体法 c トリプシン活性測定法 d 酵素結合免疫測定(ELISA)法 e Polymerase Chain Reaction(PCR)法 解答 a 9)108C-15 急性歯性感染症に対して抗菌薬を投与した。 この医療行為はどれか。1 つ選べ。 a 原因療法 b 再生療法 c 緩和療法 d 補充療法 e 予防療法 解答a 10)106A-129 象牙質齲蝕病巣の表層から深部への特徴で正しい組合せはどれか。 1つ選べ。 表層 深部 a 軟化 細菌 侵入着色 b 軟化 着色 細菌侵入 c 着色 細菌 侵入軟化 d 着色 軟化 細菌侵入 e 細菌侵入 軟化 着色 f 細菌侵入 着色 軟化 解答 f 齲蝕病巣内の象牙細管に存在する歯線維の形態的変化として, 混濁, 膨化, 電子密度の増加などが報告されている。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/joralbiosci1965/17/1/17_1_84/_article/-char/ja/ 齲歯の進行度 シェーマ ![]() http://hondasika-ootaka.com/caries.html 11)106C-30 歯肉の炎症を評価するのはどれか。1つ選べ。 a 動揺度 b 歯根膜腔の拡大 c プロービング時の出血 d アタッチメントレベル e プラークコントロールレコード 解答 c 歯肉炎の程度を評価する方法 (Oral Studio) 辺縁歯肉を頬側、舌側、近心、遠心の4部位に分け、 0 - 3のスコアで評価する。 0:臨床的正常歯肉 1:軽度の炎症、プロービング時の出血なし 2:中等度の炎症、プロービング時に出血 3:強度の炎症、自然出血 |
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