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歯科医学史関連の問題

IPCuXLY.jpg 
http://imgur.com/gallery/qXSrn


全て新作です。

教養関係の問題:早い時期からupしていますが、
直前期の12月にカテゴリー;医学史・一般教養 
を訪問して最終確認してください。


1)17世紀に近代歯科医学の父と呼ばれているのは誰か。1つ選べ。

a John Hunter
b R. L. K. Virchow
c Pierre Fauchard
d G. V. Black
e W. D. Miller


2)日本で最初の(近代)歯科医師は誰か。1つ選べ。

a 青山千代次
b 中原市五郎
c 花岡青洲
d 小幡英之助
e 杉田玄白


3)現存する世界最古の補綴物が発見された都市はどこか。1つ選べ。

a フエニキア(Phenicia)のシドン
b エトルリア(Etruria)のトスカナ(Toscana)地方
c  ギリシア文化の中心地アッチカ
d 日本の和歌山県
e エジプトのギザ



解答:MOREへ



医学史、歯科医学史関係の著書




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解答

1)17世紀に近代歯科医学の父と呼ばれているのは誰か。1つ選べ。

a John Hunter
b R. L. K. Virchow
c Pierre Fauchard
d G. V. Black
e W. D. Miller

正解 c



a John Hunter
イギリスの軍医。
「実験医学の父」「近代外科学の開祖」と呼ばれ、近代歯科医学の父。
ウィリアム・ハンターの弟。
『人の歯の博物学(1771年)』、『歯の疾病の実際論(1778年)』で知られる。
私塾の門下生にエドワード・ジェンナーがいる。

220px-John_Hunter_by_John_Jackson.jpg
(Wikipediaから)

b R. L. K. Virchow
ドイツ人の医師、病理学者、先史学者、生物学者、政治家。
白血病の発見者として知られる。
彼の法則でもっとも有名な物は「全ての細胞は細胞から生じる」という物である。
彼の死後になって確立された、
静脈血栓症の形成に関する三つの要因(血管の障害・血流の鬱滞・血液性状の変化)は、
彼の名を冠して「ウィルヒョーの3要素」(3徴、3原則、3条件などとも、Virchow's triad)と呼ばれている。
(Wikipediaから抜粋)

220px-Rudolf_Virchow01.jpg


c Pierre Fauchard
フランスの外科医。
近代歯科医学の父。
『歯科外科医』でしられる。

Portrait_de_Pierre_Fauchard_par_J__Le__Bel.jpg 
(Wikipediaから)

d G. V. Black (1836年 - 1915年)
アメリカの歯科医師。現代歯科医学の父(歯科保存学)。
歯科用アマルガムの最適な配合や歯のフッ素症の原因といった、
歯科における重要な課題をブラックは研究した。
ブラックの発明の一つに足踏み式歯科用ドリル (工具)がある。
また無痛抜歯のためにはじめて笑気を利用した。
さらに歯科充填のための歯の形成の最適な方法を概説した窩洞形成の原則でも知られている。

McKayandBlackCDC01.jpg
"コロラド褐色斑"の研究にいそしむG.V.ブラック

(Wikipedia)


e W. D. Miller
アメリカ合衆国の歯学者で最初の口腔細菌学者.
ロベルト・コッホに従事した。

Willoughby_D__Miller,_The_Dental_cosmos_(1907)

(Wikipedia から)


2)日本で最初の(近代)歯科医師は誰か。1つ選べ。

a 青山千代次
b 中原市五郎
c 花岡青洲
d 小幡英之助
e 杉田玄白


正解 d


a 青山千代次

歯科開業医第1号
明治17年3月実施の歯科医術開業試験合格者、同年10月30日付で第一号に登録
https://www.jda.or.jp/park/histry/index18.html


b 中原市五郎
22歳で歯科医術開業試験合格、岡田三百三の診療所を購入して開業した。
その後東京市麹町区議会議員に当選。
1907年に共立歯科医学校を設立し、1909年(明治42年)には日本歯科医学専門学校と発展させた。
(Wikkipediaから抜粋)


c 花岡青洲
江戸時代の外科医。
記録に残るものとして、世界で初めて全身麻酔を用いた手術(乳癌手術)を成功させた。

250px-HanaokaSeishu.gif

(Wikipediaから)


d 小幡英之助
日本最初の歯科医師。
米国人歯科医師セント・ジョージ・エリオットから西洋式の最新歯科技術と知識を学び、
1874年(明治7年)医制の公布の後、第1回目の医術開業試験に「歯科」として受験し合格した。
このため、西洋歯科医学に基づく日本初の歯科医師と言われる。
(医籍に登録されているので、正しくは、最初に歯科を専攻にした医師であって、歯科医師ではない。)

Statue_of_Obata_Einosuke.jpg
大分中津城公園の小幡英之助の像

(Wikioedia)


e 杉田玄白
前野良沢、中川淳庵らと共には『ターヘル・アナトミア』を和訳し、
安永3年(1774年)に『解体新書』として刊行。
晩年には回想録として『蘭学事始』を執筆し、後に福沢諭吉により公刊される。

240px-First_Japanese_treatise_on_Western_anatomy.jpg
『解体新書』(複製)。

(Wikipedia)


1)2)は下記サイトを参考に

しらかば歯科 歯科医学史:http://www.musashisakai.com/his.html
共立歯科医学校前史:
http://www.koyu-ndu.gr.jp/pages/nenpyo01.html



3)現存する世界最古の補綴物が発見された都市はどこか。1つ選べ。

a フエニキア(Phenicia)のシドン
b エトルリア(Etruria)のトスカナ(Toscana)地方
c  ギリシア文化の中心地アッチカ
d 日本の和歌山県
e エジプトのギザ

正解 e


世界最古の義歯の姿
http://www.sakamoto.or.jp/takafumi-dictionary001-111.htm

エジプトには、紀元前五世紀頃、歯科専門医(ヘシ・レ Hesi-Re 歯を癒す医師の司)がいたことは明白であるが、
これ以前、紀元前二五〇〇年頃のものと推定される義歯らしきものがギザ(Giza)の墓場から発掘されている。

sei_gishi2a.jpg
http://www.geocities.jp/dentist_ks/irebamukasibanasi.html

また、シリアの地中海に面した一帯の海岸地方に栄えたフエニキア(Phenicia)のシドン(Sidon 現サイダ市 Saida)の古墳で、
1862年、ゲラールド(Gallardot)が、推定紀元前400年頃の婦人のものらしい上顎前歯部の補綴物を発見した。


sei_gishi2c.jpg
http://www.geocities.jp/dentist_ks/irebamukasibanasi.html


さらに、ギリシア文化の中心地アッチカ(Attica)から、
推定紀元前三〇〇年頃と思われる金線を補助的に金の帯鐶で維持した補綴物が出土し、
また、これと同じような補綴物がテアノ(Teano)からも発掘されている。

これらに類した補綴物は、イタリアのアペニン山脈にまたがる
エトルリア(Etruria)のトスカナ(Toscana)地方のエトルリア人によってもつくられていた。

タルクイナの最古の墓から発掘された欠損三歯の牡牛の歯を利用してつくった義歯や、
エトルリア人の墓から発掘された二枚の金のバンドを使い歯をはさみ込んで両端を錙着(ろうちゃく)したものが出土している。

このように、現在の架工義歯様の補綴物は、かなり古い時代からつくられていた。
欠損部を隣在歯や近接歯牙に固定する技術は、ヒポクラテスによっても紹介されているし、
ローマの詩人マルチアル(Martial 紀元四〇~一〇一年)の短歌の中にも象牙と獣骨でつくった義歯のことが記載されている。

また、アラビアの外科医アブルカシスは、
歯牙の欠損による空隙に牡牛の骨でつくった人工歯を両隣在歯に結紮(けつさつ)する義歯を発表している。

さらに、フランスのショリアクも歯牙欠損部に対して補綴物をつくったことを報告している。
このように、東方諸国、ヨーロッパでは古い時代から欠損歯牙に対する補綴が行われていた。

紀元前から高度の文明が開け、高度な文化をもっていたインドでは、
義歯に類するものが発見されていないし、また、これについての記録も見あたらない



発掘された中で、日本最古の入れ歯は、 全部「木」でできた「木床義歯」です。
天文7年(1538年)4月20日に74歳で亡くなった、
和歌山市の願成寺の仏姫という尼僧の装着していたものでした。
この入れ歯は、黄楊(つげ)の木を彫ったもので、
歯の部分と歯肉の部分が一体になっています。




gisi1.jpg

http://www.geocities.jp/dentist_ks/irebamukasibanasi.

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2017/04/07 21:39 医学史・一般教養 TB(-) CM(0)
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