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テトラサイクリン変色歯について
テトラサイクリン系抗菌薬を幼少児に投与した場合、 副作用として歯牙の黄染が起こることがあります。 1970年前後にはテトラサイクリン系抗菌薬が盛んに使用されました。 このため、 1969年には,妊婦,新生児,乳幼小児への投与についての注意 が添付文書に記載されたという歴史的背景があるようです。 その後も,テトラサイクリン系抗菌薬による変色歯が多発したため、 1998年には8歳未満の小児に対する投与について 着色歯発生の警告を強化した添付文書に改訂されました。 テトラサイクリン系抗生物質: テトラサイクリン(商品名:アクロマイシン) ミノサイクリン(商品名:ミノマイシン) ドキシサイクリン(商品名:ビブラマイシン)など 以上は、 はしもと小児科:テトラサイクリン系抗菌薬による歯牙の黄染 からの引用改編 というわけで、この関係の問題は、 小児歯科や保存修復分野では頻出なので、 再upしました。 ![]() http://www.koba-dental.net/blog/2013/02/post-85-15114.html 問題 テトラサイクリン変色歯について正しいのはどれか。 a 内服が原因となる。 b 乳歯には認められない。 c エナメル質のみ変色する。 d 紫外線暴露により色調が変化する。 e 通常のホワイトニングで治療可能である。 107回歯科国試AC:口腔外科(臨床問題) 107C13 も必ず参照 解答:MOREへ スポンサーリンク 解答 テトラサイクリン変色歯について正しいのはどれか。すべて選べ。 a 内服が原因となる。 b 乳歯には認められない。 c エナメル質のみ変色する。 d 紫外線暴露により色調が変化する。 e 通常のホワイトニングで治療可能である。 正解 ad 解説の引用 abd; http://www.amies-dental.com/diaryblog/2013/03/20130310.html c: https://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n4538?__ysp=44OG44OI44Op44K144Kk44Kv44Oq44Oz5aSJ6Imy5q2v a 内服が原因となる。 ○ テトラサイクリング系の抗生物質は、 歯の形成期(0~12歳)頃に 服用すると歯の象牙質に着色を起こす。 エナメル形成不全や発育異常を伴うこともある。 b 乳歯には認められない。× 蛍光粒子が含まれていて、この抗生物質を飲んだ時期が歯の成長期と重なると、 その蛍光粒子が歯質に取り込まれて歯の萌出と同時に暗褐色の歯が生えてきます。 ということで、乳歯でも認められる。 ※妊婦に投与された場合、胎盤通過して胎児に移行し、乳歯に発生。 c エナメル質のみ変色する。× 着色は歯の内部の象牙質に着色する. 歯質中のカルシウムとキレート結合して沈着。 理由: 金属が+で、テトラサイクリン系がーの性質がある +とーは、互いに引き寄せあって、まとまってしまう 金属(+) + テトラサイクリン(ー) = キレート複合物 というわけで、 テトラサイクリン系抗生物質と金属製剤を併用すると、 2つの薬物同士で強力に結合してしまい、 腸から吸収されにくくなることも注意。 d 紫外線暴露により色調が変化する。○ 服用した時期によって着色の位置が異なり、前歯から6歳臼歯に左右対称に現れます。 暗室で紫外線によって、変色部が発光し、TCの存在が疑われる。 薄い黄色や濃いオレンジ、茶色の縞模様など様々です。 e 通常のホワイトニングで治療可能である。× 変色の程度によりホワトニングでは難しいこともある。 ファインマン分類で1度、2度までがホワイトニングの限界でしょうか。 ファインマンのテトラサイクリン変色歯分類(1987) I度:淡い黄色、褐色、灰色で全体が一様に着色されていて縞模様はみられないもの II度:I度よりも濃く歯冠全体が一様に着色されていて縞模様は見られないもの III度:濃い灰色あるいは青みがかった灰色で縞模様を伴う IV度:着色が強く、縞模様が顕著なもの 変色歯 まとめ 重症新生児黄疸:緑色歯 新生児メレナ:青色歯 新生児赤芽球症:青、青緑色、黄金 先天性ポルフィリン症:ピンク、暗赤色、赤褐色 内部吸収をおこしている歯:ピンク テトラサイクリン歯:黄褐色:灰褐色 外傷歯:灰褐色 象牙質形成不全症:灰青、淡褐色、オパール色 |
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