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解答

110歯C88改題
アイソザイムの違いを診断に用いるのはどれか。すべて選べ。

a CK
b ALT
c LDH
d ALP
e アミラーゼ


正解　acde

アイソザイムをほぼ全て並べてみました。


以下の説明：
mainは、https://www.kango-roo.com/word/14802　から


【アイソザイム検査の目的】

・病変部位の特定：
アイソザイムは各々の細胞内及び臓器での割合が異なることから、
体内の病変部位の特定や診断が可能になる。

・病気の質的診断：
病気による障害の程度によって細胞内でのアイソザイムの存在場所が異なるため、
障害の程度や性質を調べることが可能になる。

・アノマリーの診断：
アイソザイム検査により異常パターンが認められた場合をアノマリーと呼ぶ。
アイソザイム検査はアノマリーの診断に活用することができる。
アノマリーの原因としては遺伝的な変異や腫瘍産生、免疫グロブリンの結合などが挙げられる。

・悪性腫瘍の診断：
特定のアイソザイムの過剰産生などは悪性腫瘍のマーカーとして診断基準に活用できる場合がある。


【医療診断に用いられる主なアイソザイム検査】


・LDHアイソザイム検査：

臓器によって含まれるＬＤＨの割合が違うので、
アイソザイムを調べることである程度まで損傷部位の予測ができる。

LDH1、LDH2	心筋・腎：心筋梗塞・腎梗塞
	赤血球：血管内溶血・悪性貧血・溶血性貧血
	筋：筋ジストロフィー
LDH2、LDH3	白血病細胞：白血病（LDH2＞LDH3）
	腫瘍：リンパ肉腫、癌
	肺：肺梗塞
LDH3、LDH4、LDH5	腫瘍：転移癌
LDH5	肝：急性肝炎・脂肪肝・原発性肝癌・うっ血肝
	筋・皮膚：筋ジストロフィー・皮膚筋炎
	腫瘍：癌

・ALPアイソザイム検査：

骨、小腸粘膜上皮、肝、胎盤を初めとしたほぼ全ての臓器に分布していることから、
様々な疾患のマーカーとして用いられる。



http://www.adalat.jp/ja/home/pharmacist/inspection_value/



・CK(CPK)アイソザイム検査：

心筋及び骨格筋において頻繁に測定される。
臓器特異性が高いことから、より有用性の高い情報を得ることができる。

 

https://www.kango-roo.com/sn/k/view/2710


・AMYアイソザイム検査：

アミラーゼは膵から分泌される消化酵素の１つで、
多糖類（デンプン、 グリコーゲンなど）をマルトースまで加水分解する酵素。
体内分布は膵、 唾液腺に多く、肝、肺、小腸、卵巣などにも認められる。

アミラーゼは逸脱酵素であり、組織の障害に伴って血液中に流出する。
その性質や構造には異なる２つのアイソザイムがあり、
Ｐ型では膵、S 型で は唾液腺などの細胞が変性、壊死することにより上昇する。

 
https://www.kango-roo.com/sn/k/view/2715

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