スポンサーリンク アセトアミノフェン(カロナール)に関して - 医療関係資格試験マニア
fc2ブログ
様々な医療福祉関係の資格試験に挑むブログ
プロフィール

かず

Author:かず
某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
内容は、国内の医師、歯科、薬剤師、看護師国試など、さらには米国医師資格試験(USMLE)、米国歯科医師資格試験(NBDE)あたりの問題にも挑戦する予定です。
応援よろしくお願いいたします。

ブログ使用時の注意点:
PCビューで見ると、答えが隠れています。
解答を見る場合は、”MORE”ボタンをクリックして下さい。
スマホですと、全てが表示されてしまうので演習目的の場合はPCビューがお勧めです。

広告
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学校・教育
29位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
1位
アクセスランキングを見る>>
楽天お勧め
google+1
整形専門医試験から歯科国試にも出そうな問題。
今回はアセトアミノフェンについて

1141007F2027_004.jpg 
https://www.qlife.jp/meds/rx41718.html


整形専門医29-15

鎮痛薬としてのアセトアミノフェンについて正しいのはどれか。
1つ選べ。

a 解熱作用がある。
b 抗炎症作用がある。
c 鎮痛作用は末梢性である。
d 大部分が腎臓で代謝される。
e アスピリン喘息患者には禁忌である。


解答:MOREへ




スポンサーリンク


解答

整形専門医29-15

鎮痛薬としてのアセトアミノフェンについて正しいのはどれか。1つ選べ。

a 解熱作用がある。
b 抗炎症作用がある。
c 鎮痛作用は末梢性である。
d 大部分が腎臓で代謝される。
e アスピリン喘息患者には禁忌である。


正解 a


○a 解熱作用がある。
作用機序は、視床下部の体温調節中枢にてCOXを阻害⇒PGE2産生を抑制
⇒セットポイントを下げ熱放散を増大させ解熱作用を示す。


×b 抗炎症作用がある。
×c 鎮痛作用は末梢性である。

末梢におけるCOX-1阻害作用は極めて弱いため抗炎症作用はほとんどない
視床と大脳皮質の痛覚閾値の上昇させ鎮痛作用を示す。


itamidome.jpg 
http://yakuaru.nows.jp/oral/18-18.html


×d 大部分が腎臓で代謝される。

アセトアミノフェンの90%以上がグルクロン酸抱合、硫酸抱合により代謝され、
一部はCYP2E1等により代謝され、N-アセチル-p-ベンゾキノンイミン(NAPQI)を生成する。
通常量ではNAPQIはグルタチオン抱合を受け代謝され、メルカプツール酸やシステインになって排泄される。
グルタチオンが不足または枯渇するとNAPQIが蓄積し、肝細胞毒性を示し、肝障害が起こる。

CX3VKY5UEAAM_Ng.jpg 
https://twitter.com/jun0426


×e アスピリン喘息患者には禁忌である。

禁忌でなく、本薬を低用量で用いる。
アスピリン喘息患者には塩基性NSAIDsが安全か?

NSAIDsに対する過敏症で、喘息や鼻症状が成人で発症した喘息患者の1割に見られる。
鼻茸がある患者に多い。
機序はCOX-1阻害のためアラキドン酸の代謝がLOX経路を介してロイコトリエン(LT)の産生に傾き、
LT作用である気道収縮、血管透過性亢進(鼻汁産生)が関与する。
アスピリン喘息既往患者がどうしてもNSAIDsを使用しなければならない場合には、
COX-1阻害作用の小さいCOX-2選択的阻害薬かアセトアミノフェンを低用量で用いる。


解説は
薬剤師の日々研鑽
アセトアミノフェン(カロナール)の作用機序・肝障害と薬物動態
 http://yakuzaishikensan.hatenablog.com/entry/2017/01/24/040449
から、主に引用。


関連記事
2017/05/03 23:12 薬理:歯科 TB(-) CM(0)
コメント















 管理者にだけ表示を許可する

アクセス数
検索フォーム
知りたい疾患や用語に関連するブログ記事を探すのに使ってください
広告配信
人気記事
本ブログ内でよく読まれている記事
カレンダー
08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ(タブ)
各年のアーカイブ全体はLISTをクリック下さい。 LISTを閉じる際は、SELECTをクリック下さい。
リンク
医歯学などの勉強に有用なサイトを随時増やしていきます。 リンクサイトでアクセス出来ないものあれば、メールフォームで遠慮なく教えて下さい。
ブログランキングなど
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: