スポンサーリンク 摂食・嚥下機能、検査 - 医療関係資格試験マニア
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かず

Author:かず
某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
内容は、国内の医師、歯科、薬剤師、看護師国試など、さらには米国医師資格試験(USMLE)、米国歯科医師資格試験(NBDE)あたりの問題にも挑戦する予定です。
応援よろしくお願いいたします。

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摂食・嚥下機能、検査

についての問題です。

歯科では時々出されるようです。
医師国試では、どうでしょうか?

dysphagia-therapy1.jpg 
http://www.entwellbeing.com.au/speech-pathology/problems-eating-and-drinking/dysphagia-therapy/

看護師、PT/OT、管理栄養士、歯科国試などからの出題

管理栄養士の問題と解説は、
管理栄養士国家試験徹底解説 からの抜粋です。



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では、問題!


1)95看護師国試

嚥下で正しいのはどれか。

1. 嚥下運動は不随意運動である。
2. 食塊は口腔→喉頭→食道と移動する。 
3. 軟口蓋は気管と食道との交通を遮断する。
4. 食塊は蠕動運動によって食道内を移送される。


2)102看護師国試必修
嚥下障害のある患者の食事介助で適切なのはどれか。
1. 水分はとろみをつける。
2. 頸部を伸展する。
3. 一口量を多くする。
4. むせたときには水を飲ませる。


3)看護師国試

嚥下障害を評価する水飲みテストで正しいのはどれか。

①嚥下第二期を評価する
②100mlの白湯を飲み干すのに要する時間を測定する
③むせずに飲水できた場合には誤嚥はない
④口角からの流出の有無を観察する


4)PT OT国試(40回、2005、生理学)
摂食・嚥下について誤っているのはどれか。

 1 先行期は認知機能の影響を受ける。
 2 口腔移送期には口唇で食物を取り込む。
 3 口腔準備期には咀嚼によって食槐を形成する。
 4 咽頭期は反射的な運動である。
 5 食道期は蠕動運動である。


5)第49回PTOT国家試験 共通分野 午後 問題93

嚥下に関わる神経とその働きの組合せで正しいのはどれか。

1. 三叉神経――――――口唇閉鎖
2. 顔面神経――――――下顎の運動
3. 迷走神経――――――嚥下反射
4. 舌咽神経――――――舌の運動
5. 舌下神経――――――唾液分泌


6)管理栄養士国試27-35 
咀嚼・嚥下に関与する器官の構造・機能に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。

(1)口峡は、歯列よりも口唇側の領域である。
(2)耳下腺は、咽頭に開口する。
(3)喉頭蓋は、嚥下時に気管を閉鎖する。
(4)舌咽神経は、舌の運動を支配する。
(5)側頭筋は、咀嚼筋の1つである。


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7)管理栄養士国試24-38 
咀嚼・嚥下に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。

a 咀嚼の下顎運動には、三叉神経が関与する。
b 喉頭は、鼻腔と上咽頭の間に存在する。
c 嚥下運動には、喉頭期がある。
d 肺炎の原因に、不顕性誤嚥がある。

(1) aとb 
(2) aとc 
(3) aとd 
(4) bとc 
(5) cとd


8)107歯A-127
嚥下中枢があるのは、どれか。1つ選べ。

A 間脳
B 中脳
C 小脳
D 延髄
E 脊髄


9)105歯A-49
嚥下機能を評価するのはどれか。
2つ選べ

A RSST
B 水飲み検査
C KKYテスト
D Dreizen試験
E PABA排泄試験


10) 107歯A-81
嚥下の異常を検出するのはどれか。
2つ選べ。

A VE検査
B VF検査
C ソナグラフ
D 咬合力検査
E 機能的ワックスバイト法


11) 08歯A-74

不顕性誤嚥が検出できる検査はどれか。
1つ選べ。

A フードテスト
B 嚥下造影検査
C パラトグラム
D 改定水飲みテスト
E 反復唾液嚥下テスト

12) 新作
VF(嚥下造影)と VE(嚥下内視鏡検査)について、
正しいと思われるものを、すべて選べ。

A VFでは、非イオン性水溶性造影剤が用いられる。
B VFにおいて、バリウムは用いても問題ない。
C VEでは、咀嚼・食塊形成が評価される。
D VF、VE共に喉頭蓋の閉鎖が観察可能である。
E VFでは、咽頭挙上が観察可能である。
F ベッドサイドでの評価にVEは適している。

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さらに、2問追加

13) 管理栄養士国試21-148 
嚥下障害に関する記述である。誤っているのはどれか。

(1) 脳神経障害は、嚥下障害の原因になる。
(2) 嚥下障害は、肺炎の原因になる。
(3) 嚥下訓練には、食物を用いた間接訓練がある。
(4) トロミ食やゼリー食が用いられる。
(5) 嚥下造影検査で評価する。



14) 管理栄養士国試20-145
嚥下についての記述である。正しいものの組合せはどれか。

a 嚥下の準備期とは、食物を認知する時期のことである。
b 嚥下の直接訓練では、食物を用いる。
c 顎を上にあげて嚥下すると、誤嚥しやすい。
d 粘性の低い液体は、誤嚥しにくい。

(1) aとb
(2) aとc
(3) aとd
(4) bとc
(5) cとd







解答:MOREをクリック


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解答、解説



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1)第95回看護師国試
嚥下で正しいのはどれか。

• 1. 嚥下運動は不随意運動である。
• 2. 食塊は口腔→喉頭→食道と移動する。
• 3. 軟口蓋は気管と食道との交通を遮断する。
• 4. 食塊は蠕動運動によって食道内を移送される。

正解 4

• 解答・解説

×1. 嚥下運動は不随意運動である。
• 嚥下運動のうち、第1相(口腔期)は随意運動であるが、その後は不随意運動である。

×2. 食塊は口腔→喉頭→食道と移動する。

• 食塊は口腔→咽頭→食道と移行する。喉頭は気道の一部で、気管へとつながっている。

×3. 軟口蓋は気管と食道との交通を遮断する。

• 気管と食道との交通を遮断するのは喉頭蓋である。

○4. 食塊は蠕動運動によって食道内を移送される。
• 食道は蠕動運動によって食塊を胃に移送する。



shikumi-img.gif 
http://www.eiyoshi-web.com/enge/engetoha/


dfe8222d7a63557ceeb3abee9d754b43.jpg
 

http://tarinoita.com/?p=634


重要参考サイト

摂食・嚥下 - ST国家試験まとめ用WIKI - FC2


2)102看護師国試必修
嚥下障害のある患者の食事介助で適切なのはどれか。

1. 水分はとろみをつける。
2. 頸部を伸展する。
3. 一口量を多くする。
4. むせたときには水を飲ませる。

正解 1


○ 1水分はとろみをつける。
嚥下障害時は水分にとろみをつけるようにする。

× 2 頸部を伸展する。
頸部伸展は食道と気管が直線になり誤嚥しやすくなるので、頸部前屈にする。

× 3一口量を多くする。
誤嚥防止のために一口量は少なくする。

× 4 むせたときには水を飲ませる。

水で流し込むことは余計にむせる原因となり適切でない。
むせたときは呼吸を整えるようにし、必要があれば異物を吸引・排出する。


「誤嚥しにくい食べ方」の工夫
http://www.emec.co.jp/swallow/11.html

■摂食時の姿勢の調整首のすわりが悪い、頭部が後ろにそっている、
あごが胸に付くまで下を向いているなどのときは、のどの動きを制限してしまいます。
図のように頸部が安定した姿勢を工夫します。
座位からリクライニング位にして、60度、30度など仰臥位頸部前屈の姿勢をとると良いでしょう。



摂食時間一回の食事にかける時間は30〜45分以内に限定すると良いでしょう。

これ以上時間をかけると患者さんが疲労し、患者さん・介護者とも摂食条件や注意を守れなくなるため、
誤嚥や窒息の危険性が高くなります。
時間内であっても、2回むせたら止める、
のどがゴロゴロしたら止めるなど、中止の目安
を決めておくと良いでしょう。
 
■嚥下調整食(嚥下食)の工夫食べやすさばかりに重点を置かず、
本人の好物や見た目、匂いなどでおいしさを工夫し、脳を活性化することも重要です。
 
液体には「とろみ」をつける工夫
液体は粘性が低い(流動速度が速く、広がりやすい)ので、
嚥下時に口からこぼれたり、気道の方に流れ込みやすく、誤嚥につながります。

誤嚥のリスクが高い人にたいしては液体に「とろみ」をつける と良いでしょう。

とろみをつけることにより、液体がのどを通過する速さを遅くできる ので、
嚥下反射が遅れても誤嚥しにくくなります
水(お茶、ジュースなど)がむせて飲めない人の脱水防止になります。
とろみの強度はその人の状態に合わせて、うすめ(ポタージュスープ状)や濃いめ(ヨーグルト状)などに調整します。
古くから、日本では片栗粉や小麦粉でおいしくとろみを調理してきましたが、
加熱調理が必要だったり冷えると粘性が変わるなどの短所があります。

最近は加熱しなくても使え、粘性の変化も少ない市販のとろみ剤が広く使用されています。
また、以前は摂食嚥下障害のある高齢者に対して、「きざみ食が提供されてきましたが、
嚥下障害例ではバラバラになりまとまりにくいため誤嚥のリスクが高く
また食物残渣が多くなるため口腔内が不潔になりやすい ので、
刻み食は不適です。


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3)看護師国試
嚥下障害を評価する水飲みテストで正しいのはどれか。

①嚥下第二期を評価する
②100mlの白湯を飲み干すのに要する時間を測定する
③むせずに飲水できた場合には誤嚥はない
④口角からの流出の有無を観察する

正解 4

× 1:嚥下障害は第二期だけでは評価できない。
  どの期に障害があっても誤嚥する可能性が高い為です。

× 2:100mℓは多いですよ。水のみテストで誤嚥してしまいますね。3mℓ。

× 3:誤嚥の仕組みが分かっていれば、これは間違いだとすぐに分かりますね。

○ 4:正解。

脳梗塞等の後遺症による麻痺患者に多く見られるケース。
口角が閉じられない為、咀嚼が出来ない、食べこぼしがある。
それだけなら誤嚥とは直結しないかもしれませんが、うまく嚥下が出来ません。
自身で試してみれば(口を開けた状態で嚥下を)分かりますよ。


4)PT OT国試(40回、2005、生理学)
摂食・嚥下について誤っているのはどれか。

○ 1 先行期は認知機能の影響を受ける。
× 2 口腔移送期には口唇で食物を取り込む。
○ 3 口腔準備期には咀嚼によって食槐を形成する。
○ 4 咽頭期は反射的な運動である。
○ 5 食道期は蠕動運動である。

正解 2

2の口唇で食物を取り込む時期は準備期

5)第49回PTOT国家試験 共通分野 午後 問題93
嚥下に関わる神経とその働きの組合せで正しいのはどれか。

1. 三叉神経――――――口唇閉鎖
2. 顔面神経――――――下顎の運動
3. 迷走神経――――――嚥下反射
4. 舌咽神経――――――舌の運動
5. 舌下神経――――――唾液分泌

頸部から上の間隔・運動に関する末梢神経は、12脳神経が司っています。
ですから、嚥下に関わる神経も12脳神経のうちのいくつかの神経になります。
下の図をご覧になりながら解答・解説を読んでください。


 cn0.gif 

http://www.anatomy.med.keio.ac.jp/funatoka/anatomy/cranial/


1.×:三叉神経=「顔面知覚と咀嚼筋運動」を司る。
   口唇閉鎖=口輪筋で「顔面神経」支配。

2.×:顔面神経=「顔面表情筋運動、舌前1/3知覚、唾液腺涙腺の分泌」を司る。
   下顎の運動=咀嚼筋で「三叉神経」支配。

3.○:迷走神経=「嚥下反射」を司る。

4.×:舌咽神経=「咽頭筋喉頭筋運動(嚥下)、舌後2/3知覚、唾液腺涙腺の分泌」を司る。
   舌の運動=外舌筋運動で「舌下神経」支配。

5.×:舌下神経=「外舌筋運動」を司る。
   唾液分泌=唾液腺分泌「顔面神経と舌咽神経」支配。

以上のことから、正解は「3. 迷走神経――嚥下反射」です。

http://ameblo.jp/masamijk/entry-11621994899.html


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6)管理栄養士国試27-35 
咀嚼・嚥下に関与する器官の構造・機能に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。

(1)口峡は、歯列よりも口唇側の領域である。
(2)耳下腺は、咽頭に開口する。
(3)喉頭蓋は、嚥下時に気管を閉鎖する。
(4)舌咽神経は、舌の運動を支配する。
(5)側頭筋は、咀嚼筋の1つである。


(1)× 
口峡とは、口腔と咽頭の境界にある通路である。軟口蓋と舌根で囲まれている。
口唇と歯列で囲まれた空間を口腔前庭という。歯列から口峡まで空間を固有口腔という。

oral-cavity-9.jpg 
http://www.i-l-fitness-jp.com/comment/ka/ko-oral-cavity.html


(2)× 
耳下腺は、上顎第2大臼歯に向かい合う位置の頬粘膜から口腔前庭に開口している。
ちなみに、顎下腺は、舌下小丘に開口している。舌下腺は、最前の1本は顎下腺管と
合流して舌下小丘に開口し、その他は舌下ひだに開口している。

(3)○ 
喉頭蓋は、嚥下時に気管を閉鎖する。
飲食物を嚥下するときに、気管に入らないようにするためである。
誤って、飲食物が気管に入ることを、誤嚥という。
その結果、肺炎になったものが誤嚥性肺炎である。

(4)× 
舌の運動を支配する神経は、舌下神経である。
舌咽神経には、舌の後ろ3分の1の味覚を脳に伝える知覚神経と、
耳下腺から唾液の分泌を促進する副交感神経が含まれている。

(5)○ 
側頭筋は、咀嚼筋の1つである。
咀嚼筋群には、咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋の4つの筋肉で構成されている。
いずれも頭蓋骨の側面から起こり、下顎骨につながっており、
下顎骨の運動、すなわち咀嚼を行う筋肉である。

正解(3)、(5)


7)管理栄養士国試24-38 
咀嚼・嚥下に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。

a 咀嚼の下顎運動には、三叉神経が関与する。
b 喉頭は、鼻腔と上咽頭の間に存在する。
c 嚥下運動には、喉頭期がある。
d 肺炎の原因に、不顕性誤嚥がある。

(1) aとb
(2) aとc
(3) aとd
(4) bとc
(5) cとd

a〇 

三叉神経(第5脳神経)と顔面神経(第7脳神経)は、ともに顔面に広く分布し、
知覚神経と運動神経の両方を持つのでわかりにくい。
ここでよく整理しておこう。
三叉神経は、顔面の知覚と咀嚼筋運動を支配する。
顔面神経は、表情筋の運動と、味覚を支配する。

b× 
口腔の奥に咽頭がある。
咽頭の上の方を上咽頭といい、鼻腔につながっている。
咽頭の下の方は、喉頭と食道につながっている。
空気は喉頭に、食物は食道に入る。

c× 
嚥下運動は、先行期、準備期、口腔期、咽頭期、食道期の5期に分けられる。
嚥下反射は、咽頭期に起こる。食物が、誤って喉頭に入ると、誤嚥性肺炎を起こす。

d〇 
食物が喉頭から気道に入ると、ふつうは激しくむせる。
誤嚥が起こっても、そのような反射が起きない場合を、不顕性誤嚥という。
不顕性誤嚥は、肺炎の原因になる。

正解(3)


8)107歯A-127
嚥下中枢があるのは、どれか。1つ選べ。

A 間脳
B 中脳
C 小脳
D 延髄
E 脊髄

正解 D


9)105歯A-49
嚥下機能を評価するのはどれか。
2つ選べ

A  RSST
B  水飲み検査
C  KKYテスト
D  Dreizen試験
E  PABA排泄試験

○ A RSST
○ B 水飲み検査

× C KKYテスト
      う蝕活動性試験

× D Dreizen試験
      唾液に乳酸を滴下してpHが戻るまでの乳酸量?

× E PABA排泄試験

     BT-PABA試験とは膵臓の外分泌機能をみる検査方法。

仕組みは以下の通り

BTーPABA(ベンゾイルチロシル・パラアミノ安息香酸)という物質を経口投与すると
膵臓のキモトリプシンが働きBT-PABAは加水分解されてBTとPABAに分解される。
その後、PABAが腸から吸収され、肝臓でグリシン抱合されたあと、尿中に排泄される。
つまり膵臓の外分泌機能が正常であればBT-PABAを飲ませたら尿からPABAがでてくるのである。
基準値は尿中のPABA排泄率が70%以上。


正解 AB



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10) 107歯A-81
嚥下の異常を検出するのはどれか。
2つ選べ。

A VE検査
B VF検査

C ソナグラフ
   sonagraph人間の声の分析をする装置。
D 咬合力検査
E 機能的ワックスバイト法

正解 AB


11)108歯A-74

不顕性誤嚥が検出できる検査はどれか。
1つ選べ。

A フードテスト
B 嚥下造影検査
C パラトグラム
D 改定水飲みテスト
E 反復唾液嚥下テスト

正解 B

ADE;嚥下のスクリーニング検査

パラトグラム: 発語機能の検査

正解には嚥下機能を画像で動的に解析する嚥下造影検査でなんとか、
嚥下造影検査が確認される。

1.反復唾液飲みテスト(repetitive saliva swallowing test : RSST

患者に空嚥下を反復してもらい、嚥下反射の随意的な惹起能力を評価するスクリーニング法。
口腔乾燥がある場合には湿潤させてから施行する。

評価   30秒間に3回以上であれば良好

      30秒間に2回以下であれば不良

 

2.改訂水飲みテスト(modified water swallow test : MWST

 3mlの冷水を口腔内に入れて嚥下してもらい、嚥下反射誘発の有無、むせ、呼吸の変化を評価する。
3ml冷水の嚥下が可能な場合には、更に2回の嚥下運動を追加して評価する。
評点が4点以上の場合は、最大3回まで施行し、最も悪い評点を記載する。

評点  1点  嚥下なし、むせまたは呼吸変化を伴う

     2点  嚥下あり、呼吸変化を伴う
           3
点  嚥下あり、呼吸変化はないが、むせあるいは湿性嗄声を伴う
           4
点  嚥下あり、呼吸変化なし、むせ、湿性嗄声なし
           5
点  4点に加え、追加嚥下運動(空嚥下)が30秒以内に2回以上可能

判定不能   口から出す、無反応

 
2-6.jpg

http://www.igakunotomo.com/sesyoku/sesyoku02.html

3.フードテスト

 ティースプーン1杯(34g)のプリンなどを嚥下させてその状態を観察する。
嚥下が可能な場合には、更に2回の嚥下運動を追加して評価する。
評点が4点以上の場合は、最大3回まで施行し、最も悪い評点を記載する。

評点  1点  嚥下なし、むせまたは呼吸変化を伴う
           2
点  嚥下あり、呼吸変化を伴う
           3
点  嚥下あり、呼吸変化はないが、むせあるいは湿性嗄声や口腔内残留を伴う
           4
点  嚥下あり、呼吸変化なし、むせ、湿性嗄声なし、追加嚥下で口腔内残留は消失
           5
点  4点に加え、追加嚥下運動(空嚥下)が30秒以内に2回以上可能

 判定不能   口から出す、無反応

 

パラトグラム (Oral Studio)

 

概要
発語機能の検査として、一般的に発音時に舌が口蓋や歯列とどの範囲で接触するかを検査する方法

【詳細】
上顎義歯の咬合側歯肉部の法流や形態の違いにより、発音の容易さ、発語明瞭度が変化する。
発語機能の検査としては、一般的にパラトグラム法は発音時に舌が口蓋や歯列とどの範囲で接触するかを検査する方法である。

嚥下のスクリーニング検査

 

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12) 新作
VF(嚥下造影)と VE(嚥下内視鏡検査)について、
正しいと思われるものを、すべて選べ。

○ A VFでは、非イオン性水溶性造影剤が用いられる。
     
 通常、非イオン性水溶性のオムニパーク、イソビストなどが用いられる。

× B VFにおいて、バリウムは用いても問題ない。
      バリウムは誤嚥したときに肺炎を起こす可能性あり。

× C VEでは、咀嚼・食塊形成が評価することが可能である。
× D VF、VE共に喉頭蓋の閉鎖が観察可能である。

○ E VFでは、咽頭挙上が観察可能である。
○ F ベッドサイドでの評価にVEは適している。

C-F; 下の表 参照



正解 A, E, F

VFVEの違い

 

 VE(嚥下内視鏡検査)

 VF(嚥下造影)

咀嚼・食塊形成 

 ×

 

奥舌への食塊移送

 ×

 

   軟口蓋の鼻咽腔閉鎖機能 

 

 

咽頭挙上

 ×

 

喉頭蓋の閉鎖

 ×

声門閉鎖

 

 ×

嚥下反射の遅延

誤嚥

 

 

咽頭残留

 

被爆 

 -

 + 

患者の苦痛

 

 

手軽さ 

 

   

摂食時の評価

 

 ×

ベッドサイド評価

 

 ×


 最適な評価表   評価可能

 一部評価できる × 評価できない

http://www.yoshinaga-dc.net/pc/index.php?option=com_content&task=view&id=489&Itemid=104


VFで認められる様々な異常所見
1_2-pic2.jpg 

①嚥下前の咽頭侵入
嚥下反射がおこる前に食塊が咽頭や喉頭のあたりまで落ち込んでしまう。
舌運動の低下などで、食塊を舌の上にタイミングよく保持できない場合にみられる。

②鼻腔への食塊の逆流:
嚥下時の軟口蓋の挙上不全で起こる。

③喉頭蓋谷や食道入口部などにおける食塊残留:
舌骨や喉頭の挙上不全、咽頭筋の収縮不全、それに伴う上部食道括約筋の弛緩不全などで起こる。
嚥下後に、残留物が喉頭や気管に流れ込むことはよくある。

④嚥下時の喉頭蓋の反転不良:
嚥下の瞬間、喉頭の挙上にあわせて喉頭蓋が下方に反転し、
気管入り口に蓋をして誤嚥を防ぐが、喉頭の動きの悪さなどが影響して反転ができなかったり、
不充分であったりする。当然、誤嚥の危険性は高くなる。

⑤食塊の喉頭への侵入:食塊が声帯を越えない

⑥気管内侵入:食塊が声帯を越えて気管に流入する(いわゆる誤嚥)

http://www.peg.or.jp/paper/article/enge_kinou/1-2.html より)

参考サイト;

嚥下造影(Videofluorographic Study for Swallowing)の意義と手法


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13) 管理栄養士国試21148 

嚥下障害に関する記述である。誤っているのはどれか。


○(1)脳神経障害は、嚥下障害の原因になる。
○(2)嚥下障害は、肺炎の原因になる。
×(3)嚥下訓練には、食物を用いた間接訓練がある。
      これは、間接でなく直接訓練法
○(4)トロミ食やゼリー食が用いられる。
○(5)嚥下造影検査で評価する。

脳神経と嚥下
 準備期は、食物の咀嚼を行うが、咀嚼のための咀嚼筋は、三叉神経が支配している。
続く口腔期では、舌を押しつけながら食塊を咽頭に送り込むが、舌の運動は舌下神経が支配している。
咽頭期には嚥下反射が起こるが、舌咽神経や迷走神経が知覚ニューロンとして、
三叉神経、顔面神経、迷走神経、舌下神経が運動ニューロンとして関与する。
よって、脳神経障害は、嚥下障害の原因になる。


嚥下障害の症状
 嚥下は食物を食塊にして胃に送り込むことなので、それが障害されるということは、
そのどこかで食塊が通過できなくなるということと、食塊がどこか、
胃以外の場所へ迷い込むという、
2つのことが起きる可能性がある。
口から胃までの間で、食物が入ってはいけないところは、鼻腔と気道である。
食物が気道に入ることを誤嚥という。誤嚥は、当然肺炎の原因になる。


嚥下訓練
 嚥下訓練には間接訓練と直接訓練がある。
間接訓練は、食物を用いずに行う訓練で、嚥下に必要な筋肉の強化、
嚥下反射を誘発する感覚を高めるなどの訓練が含まれる。
直接訓練とは、実際に飲食物を用いる訓練で、トロミ食やゼリー食が用いられる。


嚥下造影検査
 嚥下障害の検査には、特殊な機器を必要としない反復唾液嚥下テスト(RSST)、
水飲みテスト、フードテストなどと、特殊な機器を必要とする嚥下造影検査がある。
嚥下造影検査は、嚥下剤または造影剤を混ぜた食品を嚥下させ、
それが嚥下されていく様子を
X線撮影して診断するものである。
外見の観察では分からない口腔内、咽頭、喉頭の動きを観察できる。


正解は(3

 

14) 管理栄養士国試20145

嚥下についての記述である。正しいものの組合せはどれか。


a
 嚥下の準備期とは、食物を認知する時期のことである。
b
 嚥下の直接訓練では、食物を用いる。
c
 顎を上にあげて嚥下すると、誤嚥しやすい。
d
 粘性の低い液体は、誤嚥しにくい。

1) ab
2) ac
3 ad
4 bc
5) cd

a ×
b ○
c ○
d ×


嚥下の過程
 嚥下の過程は5つの時期に分けることができる。まず、食物を認知し、食べるかどうか、
どれくらい食べるかを決める時期、これを先行期(第
1期)という。
次に、捕食して咀嚼により食物と唾液を混ぜ合わせて食塊を形成する時期で、
これを準備期(第
2期)という。
次に、咀嚼により形成された食塊を咽頭に送る時期で、これを口腔期(第
3期)という。
このとき口腔の前方から舌を口蓋に押し付けながら食塊を咽頭に送る。
次に、咽頭に達した食塊を嚥下反射により食道に送り込む時期で、これを咽頭期(第
4期)という。
次に、食道に入ってきた食塊を胃に送る時期で、これを食道期(第
5期)という。
よって、
a×

摂食・嚥下訓練
 摂食・嚥下訓練には間接訓練直接訓練がある。
 間接訓練は食物を用いない訓練で、直接訓練は食物を用いて行う訓練である。
間接訓練では、嚥下に必要な筋肉の増強、嚥下反射を誘発するための感覚受容の向上、
呼吸・発声など関連する運動の訓練が行われる。

 直接訓練に用いる食品の条件は、
密度が均一適当な粘度があること変形しやすいことべたつかないことであり、
これらの条件を満たすものはゼラチンゼリーであることから、
ゼラチンゼリーを用いて直接訓練を始めることが多い。
粘性の低い液体は誤嚥しやすい。よって、
bd×

 直接訓練を行うときは、誤嚥を防止することが大切であり、
そのためにいくつかの嚥下方法が工夫されている。

詳しくは嚥下障害に関する教科書を見よう。
顎を上げて頭を後ろに傾けると食物が気管に入りやすくなる。
枕を当てるなど頭部を前屈にした方が誤嚥しにくい
よって、
c

正解(4) bcが○

 




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2015/07/21 17:31 摂食・嚥下・言語 TB(-) CM(0)
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