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小児歯科関係の練習問題
東京デンタルスクール: 定期試験・CBT・歯科医師国家試験対策無料メールマガジン から抜粋改編したものです。 http://archives.mag2.com/0001494170/20170608205142000.html?l=pxc0dc99f7 から 1)生後18ヶ月ころに分化する情動はどれか。1つ選べ。(小児) a. 快 b. 興奮 c. 恐れ d. 嫉妬 e. 得意 2)Scammonの臓器発育曲線でシグモイドカーブを描くのはどれか。1つ選べ。(小児) a 胸 腺 b 精 巣 c 骨 格 d 神 経 e 口蓋扁桃 3)形態分化期の異常はどれか。1つ選べ。(小児) a 過剰歯 b 癒合歯 c Turner歯 d 低位乳歯 e 異所萌出 4)アペキソゲネーシスについて正しいのはどれか。1つ選べ。(小児) a.歯髄壊疽に対し適応となる。 b.正常な歯根の形成がなされる。 c.デンティンブリッジの形成は起こらない。 d.酸化亜鉛ユージノール製剤を貼薬する。 e.骨様セメント質による根尖の閉鎖が起こる。 5)以下にある疾患の症状を示す。考えられる疾患はどれか。1つ選べ。(小児) ・開口障害 ・エナメル質形成不全 ・粘膜のびらん a 骨形成不全症 b 先天性表皮水疱症 c 先天性色素失調症 d 鎖骨頭蓋骨異形成症 e 無汗型外胚葉異形成症 6)脳性麻痺で正しいのはどれか。1つ選べ。(小児) a 病変は進行性である。 b 原始反射は通常通り消失する。 c 治療においては幼児語を多用してもよい。 d 口腔内に異常な咬耗がみられることがある。 e 知的障害はほぼすべての症例において合併する。 7)自閉症について正しいのはどれか。すべて選べ。(小児) a.偏食がみられる。 b.反響言語がみられる。 c.TEACCH法が有効である。 d.環境の変化に適応しやすい。 e.症状は成人してからも現れる。 8)小児の歯の外傷について正しいのはどれか。1つ選べ。(小児) a.女児に多い。 b.乳歯では破折より脱臼が多い。 c.乳歯では3歳ころに最も多い。 d.受傷後の電気歯髄診は信用性が高い。 e.永久歯の外傷の原因で最も多いのは転倒である。 9)既製乳歯冠の特徴で正しいのはどれか。すべて選べ。(小児) a.生活歯には適応とならない。 b.クラウンループの支台歯に用いる。 c.ゴードンのプライヤーで適合を調整する。 d.コンタリングプライヤーで豊隆を調整する。 e.咬合調整はカーボランダムポイントで行う。 解答:MOREへ スポンサーリンク 1)生後18ヶ月ころに分化する情動はどれか。1つ選べ。(小児) a. 快 b. 興奮 c. 恐れ d. 嫉妬 e. 得意 解答:d 解説: 小児から成長発育の分野の情動について出題です。 ここは皆さん大嫌いだと推測される分野です。 しかし、試験の出題者は大好きな分野なので、しっかりと押さえておきたい分野です。 特に国家試験の必修で狙われます。 正しい情動の分化のしかた 新生児:興奮のみ 3ヶ月:興奮から快・不快が分化 6ヶ月:不快から恐れ、嫌忌、怒りが分化 1歳:快より得意・愛情が分化 1歳6ヶ月(=生後18ヶ月):不快より嫉妬、愛情より大人・子供へのそれぞれの愛情が分化 2歳:快より喜びが分化 5歳で情動の分化が完了(心配、恐れ、恥ずかしがり、嫌悪、不満、失望、希望が分化) ここは運動機能の発達とともに確実に押さえられるようにしましょう! 2)Scammonの臓器発育曲線でシグモイドカーブを描くのはどれか。1つ選べ。(小児) a 胸 腺 b 精 巣 c 骨 格 d 神 経 e 口蓋扁桃 解答:c 解説: 小児歯科学より、Scammonの臓器発育曲線についての出題です。 進級試験などでも頻出の事項となります。 ~Scammonの臓器発育曲線~ リンパ型:12歳で成人の200%、以降減少(胸腺・口蓋扁桃) 神経型:6歳児にすでに成人の90%(脳・神経など) 一般型:シグモイド曲線(S字)→乳幼児期・思春期の2回ピークがある(筋・骨格・血管など) 生殖器型:思春期以降に急激な成長発育(精巣・卵巣・乳房など) ![]() http://katraining.ehoh.net/new1018.html 3)形態分化期の異常はどれか。1つ選べ。(小児) a 過剰歯 b 癒合歯 c Turner歯 d 低位乳歯 e 異所萌出 解答:b 解説: 小児から歯の発育異常についての出題です。 この事項は組織学、解剖学でも出題が可能であるため、 定期試験、進級・卒業試験、国家試験で頻繁に狙われます。 ~歯の発育の異常の考え方~ 開始・組織分化期 :歯の数の異常(無歯症など)、歯牙腫 形態分化期・添加期:円錐歯、巨大歯、矮小歯、ハッチンソンの歯、癒合・癒着、 タウロドント(歯の形の異常) 添加期・石灰化期:エナメル質・象牙質の低形成、石灰化不全(斑状歯、ターナー歯) 色調異常(歯の構造・形成の異常) 萌出期:早期萌出、萌出遅延、低位乳歯、異所萌出(歯の萌出の異常) (添加期の異常は、形態の異常と石灰化の異常にまたがる。) つまり、この問題は言い方を変えると「歯の形に異常が起こるのはどれか?」ということになります。 試験頻出のこの分野。しっかりと押さえておきましょう!! 4)アペキソゲネーシスについて正しいのはどれか。1つ選べ。(小児) a. 歯髄壊疽に対し適応となる。 b. 正常な歯根の形成がなされる。 c. デンティンブリッジの形成は起こらない。 d. 酸化亜鉛ユージノール製剤を貼薬する。 e. 骨様セメント質による根尖の閉鎖が起こる。 解答:b 解説: 小児の歯内療法からの出題です。 ここは定期試験などでも苦手な生徒さんが多い分野のひとつです。 アペキソゲネーシスのイメージとしては、「アペキソの「ソ」は、「蘇生」の「ソ」!」です。 つまり、歯髄が生きていて、根部の歯髄が保存できるものに対し、正常な歯根成長を期待するものです。 他には、このような特徴があります。 ・術式は生活歯髄切断法とほぼ同じ ・根未完成の永久歯(幼若永久歯)に行う ・歯根の成長はHertwig上皮鞘による ・水酸化カルシウム製剤を用いるため、歯髄切断面にデンティンブリッジの形成がみられる 幼若永久歯へのもうひとつの対応として、アペキシフィケーションがあります。 こちらのイメージは、「アペキシの「シ」は、「死んでいる」の「シ」!」です。 同じ水酸化カルシウム製剤を用いるものですが、失活歯や抜髄歯に適応となります。 問題選択肢のa,eはアペキシフィケーションについての内容です。 歯根の成長は起こらず、根尖閉鎖後にガッタパーチャ材で根管充填を行います。 両者の適応の判断は歯髄の生死がポイントになります。今ここで覚えてしまいましょう!! 5)以下にある疾患の症状を示す。考えられる疾患はどれか。1つ選べ。(小児) ・開口障害 ・エナメル質形成不全 ・粘膜のびらん a 骨形成不全症 b 先天性表皮水疱症 c 先天性色素失調症 d 鎖骨頭蓋骨異形成症 e 無汗型外胚葉異形成症 解答:b 解説: 小児歯科学から先天性疾患についての出題です。 先天性疾患、症候群は小児歯科、口腔外科両方で出題可能なうえ、 定期試験、進級・卒業試験を中心に狙われる事項です。 的確に理解しておきましょう。 ~それぞれの解説~ ・骨形成不全症:I型コラーゲンの産生低下に起因。「易骨折性」「低身長」「象牙質形成不全」 ・先天性色素失調症:「女児に多い」「歯の先天性欠如」 ・鎖骨頭蓋骨異形成症:鎖骨の欠損または低形成。 「泉門閉鎖遅延」 「骨格性反対咬合」 「多数の埋伏過剰歯」 「乳歯晩期残存、永久歯萌出遅延」 ・無汗型外胚葉異形成症: 「汗腺、唾液腺の先天性低形成」「疎な毛髪」「老人様顔貌」「多数歯の先天欠如、低形成」 症候群、先天性疾患は上記キーワードを「3つ以上」押さえておきましょう。 6)脳性麻痺で正しいのはどれか。1つ選べ。(小児) a 病変は進行性である。 b 原始反射は通常通り消失する。 c 治療においては幼児語を多用してもよい。 d 口腔内に異常な咬耗がみられることがある。 e 知的障害はほぼすべての症例において合併する。 解答:d 解説: 小児から脳性麻痺についての出題です。 小児歯科では、「成長発育」「小児の治療の特徴」「障害者歯科」といった ところが定期試験、進級・卒業試験、国家試験で頻繁に狙われます。 特に障害者歯科は医科とのかかわりが増えた近年の 国家試験では頻出であるため、しっかりと押さえましょう。 ~脳性麻痺の正しい特徴~ ・周産期の障害が原因となる(出産時の酸素不足など) ・運動障害が主な原因となり、不随意運動、原始反射の残存がみられる(102回国試出題) ・知的障害の合併は50%ほどである(すべての症例に合併するわけではない) →安易な幼児語の使用はダメ ・治療時にはBobathの反射抑制体位などにより、不随意運動を抑制する ・筋の異常な緊張がみられるため、口腔内では異常な咬耗、不正咬合がみられることがある ・てんかんを合併することがある(抗てんかん薬による歯肉増殖に注意) ・口腔内の管理が難しいため、う蝕、歯周疾患に罹患しやすい 試験頻出のこの分野。しっかりと押さえておきましょう!! 7)自閉症について正しいのはどれか。すべて選べ。(小児) a. 偏食がみられる。 b. 反響言語がみられる。 c. TEACCH法が有効である。 d. 環境の変化に適応しやすい。 e. 症状は成人してからも現れる。 解答:a,b,c 解説: 小児歯科から、自閉症に関する出題です。 脳性麻痺、自閉症などの障害者歯科の分野は試験でもかなり狙われつつある事項です。 ぜひこれを機に抑えましょう。 自閉症の特徴として、以下の様な事柄があります。 ・3歳位までに現れる ・他人との社会的関係の形成の困難=コミュニケーションが困難 ・言葉の発達の遅れ=反響言語(オウム返し)など ・興味や関心が狭く特定のものにこだわる=偏食、儀式的行動 ・習慣を崩されること、環境の変化に強い抵抗を示す では、歯科的な対応法はどうするか? 絵や写真を用いて次に行う治療内容を示すTEACCH法や、 Tell -Show-Do法が有効です。 また、習慣を崩されることを非常に嫌うため、同じチェアで、同じ治療の手順で行うことが重要です。 障害者歯科の分野もむしできないものとなっています。ぜひ押さえましょう! 8)小児の歯の外傷について正しいのはどれか。1つ選べ。(小児) a. 女児に多い。 b. 乳歯では破折より脱臼が多い。 c. 乳歯では3歳ころに最も多い。 d. 受傷後の電気歯髄診は信用性が高い。 e. 永久歯の外傷の原因で最も多いのは転倒である。 解答:b 解説: 小児から歯の外傷についての出題です。 意外と狙われがちですが、丸暗記の人も多いのではないでしょうか? ここはしっかりとイメージを押さえましょう。 ~小児の歯の外傷~ ・男児に多い(よく動くから) ・乳歯では1歳、永久歯では7~8歳ころに多い ・受傷後の電気歯髄診は信頼性が低い ・乳歯の受傷の原因は転倒(まだうまく歩けない)、永久歯の受傷の原因は衝突が最も多い ・乳歯は脱臼が、永久歯は破折が多い (乳歯は歯槽骨が未熟なので、外力に骨が負ける、 永久歯は歯槽骨が発達しているので、外力に歯が負ける) 小児の歯の外傷の特徴はしっかりと押さえておきましょう!! 9)既製乳歯冠の特徴で正しいのはどれか。すべて選べ。(小児) a.生活歯には適応とならない。 b.クラウンループの支台歯に用いる。 c.ゴードンのプライヤーで適合を調整する。 d.コンタリングプライヤーで豊隆を調整する。 e.咬合調整はカーボランダムポイントで行う。 解答:b 解説: 小児より既製乳歯冠の特徴についての出題です。 最近国家試験で解剖と絡めた問題が出るなど、試験で人気の事項です。 ここで正しく理解しましょう。 既成乳歯冠の適応 ・歯冠崩壊の大きいもの ・う蝕が広範囲に及ぶもの ・保隙装置の支台歯となるもの ・歯髄処置を行ったもの ・エナメル質形成不全歯 ・外傷により歯冠の一部が破折したもの (歯髄の生死を問わず使用できる) マージンの調整:金冠ハサミ、カーボランダムポイント 適合の調整:コンタリングプライヤー 豊隆の調整:ゴードンのプライヤー 咬合調整:咬合面調整鉗子(カーボランダムポイントで行うと、穿孔するリスクあり!) 鋳造冠と比較して ・調整が容易 ・歯質の削去量が少なくて済む ・直接法では即日完成が可能 ・支台歯への適合性に劣る ・咬合状態、接触点の回復が難しい ・咀嚼による咬耗、穿孔のリスク 使用する器具、適応症、鋳造冠との比較、 どこから出題されても対応できるように対策を深めておきましょう! |
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