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生化学(歯科)関係の練習問題
東京デンタルスクール: 定期試験・CBT・歯科医師国家試験対策無料メールマガジン から抜粋改編したものです。 http://archives.mag2.com/0001494170/20170608205142000.html?l=pxc0dc99f7 から 1) テロメアが関与するのはどれか。1つ選べ。(生化学) a 転 写 b 翻 訳 c 物質の透過 d 細胞の寿命 e エネルギー産生 2) DNAの合成で正しいのはどれか。すべて選べ。(生化学) a DNAの複製は3‘から5’の方向へ進む。 b DNAポリメラーゼはDNAの二本鎖をほどく。 c 岡崎フラグメントはリーディング鎖に存在する。 d DNAリガーゼは岡崎フラグメントをつなぎ合わせる。 e 制限酵素はDNAの塩基配列を非特異的に認識し切断する。 3)遺伝子に関して正しいのを1つ選べ。 a.すべての細胞で発現する遺伝情報は同じである。 b. 遺伝情報を含まない部分をエキソンという。 c. 染色体は細胞分裂間期に出現する。 d.タンパク質の合成は遺伝情報に基づいてリボゾームで行われる。 e. 卵子にはY 染色体がある。 4) ATPの構造で正しいのはどれか。1つ選べ。(生化学) a アデニン b アデニン+リボース c アデニン+リボース+リン酸 d アデニン+リボース+リン酸+リン酸 e アデニン+リボース+リン酸+リン酸+リン酸 5)ある生物のDNA のアデニンの含有量は20%であった。 グアニンの含有量として正しいのを1つ選べ。 a.15% b.25% c.30% d.40% e.60% 6)コラーゲンの生合成で必須なのはどれか。1つ選べ。(生化学) a.ビタミンA b.ビタミンB c.ビタミンC d.ビタミンD e.ビタミンE 7)歯根膜の線維について正しいのはどれか。1つ選べ。(生化学) a. IV型コラーゲンが多い。 b. 脈管・神経は線維間を通らない。 c. コラーゲンの半減期は歯肉より長い。 d. 架橋形成の度合いは歯の動揺に関係しない。 e. 還元性架橋結合の割合は加齢で変化しない。 8)オステオカルシンと血液第X凝固因子の生成において共通に必要となるのはどれか。 1つ選べ。(生化学) a ビタミンA b ビタミンC c ビタミンD d ビタミンE e ビタミンK 9)脂質に由来するのはどれか。すべて選べ。(生化学) a ヒスタミン b セロトニン c ブラジキニン d ロイコトリエン e プロスタグランジン 解答:MOREへ スポンサーリンク 1) テロメアが関与するのはどれか。1つ選べ。(生化学) a 転 写 b 翻 訳 c 物質の透過 d 細胞の寿命 e エネルギー産生 解答:d 解説: 生化学からテロメアの機能についての出題です。 低学年頻出、CBTでも狙われることがあります。 高学年の皆さんはぜひとも正解してもらいたい問題です。 テロメアとは何か? 染色体中のTTAGGGの塩基配列が反復する領域です。 通常は分裂ごとにテロメアが短縮するので、細胞の寿命に関与します。 腫瘍細胞ではテロメアを無効化する酵素(テロメアーゼ)によって無限に分裂することが可能となっています。 転写:DNAの塩基配列を鋳型として相補的なmRNAを生成すること。核内で行われる。 翻訳:mRNAに基づいてタンパク質を合成すること。リボソームで行われる。 物質の透過:主に細胞膜による。 エネルギー産生:細胞質(解糖系)、ミトコンドリア(電子伝達系、TCA回路) 2) DNAの合成で正しいのはどれか。すべて選べ。(生化学) a DNAの複製は3‘から5’の方向へ進む。 b DNAポリメラーゼはDNAの二本鎖をほどく。 c 岡崎フラグメントはリーディング鎖に存在する。 d DNAリガーゼは岡崎フラグメントをつなぎ合わせる。 e 制限酵素はDNAの塩基配列を非特異的に認識し切断する。 解答:d,e 解説: 生化学からDNA合成についての問題です。 特に2,3年生の進級試験や定期試験で狙われやすいところです。 頑張って理解しましょう! ~DNAの合成~(複製は5‘から3’の方向へ進む) DNAヘリカーゼ:DNAの二本鎖をほどく DNAポリメラーゼ:一本のDNA鎖を鋳型とし、それに相補的な塩基配列を持つDNA鎖を合成する酵素。 岡崎フラグメント:ラギング鎖において形成される断片的なDNA鎖。 DNAリガーゼ:岡崎フラグメントをつなぎ合わせる酵素。 トポイソメラーゼ:合成されたDNAにらせん構造を与える. PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)ではDNAリガーゼは不要である。 制限酵素:DNAの塩基配列を特異的に認識して切断(切断する場所が決まっています。) 3)遺伝子に関して正しいのを1つ選べ。 a.すべての細胞で発現する遺伝情報は同じである。 b. 遺伝情報を含まない部分をエキソンという。 c. 染色体は細胞分裂間期に出現する。 d.タンパク質の合成は遺伝情報に基づいてリボゾームで行われる。 e. 卵子にはY 染色体がある。 正解:d a.遺伝情報は共通ですが発現している情報は個々の細胞で違います。 b.遺伝情報を含まないのはイントロンです。 c.染色体は細胞分裂期に出現します。 e.卵子はXX ですので、Y はありません。Y をもつのは精子(XY)です。 (総括) 遺伝子に関しては、セントラルドグマの概要を大まかでいいので学習しておきましょう。 複製、転写、翻訳などについてしっかりと学習をしておきましょう。 4) ATPの構造で正しいのはどれか。1つ選べ。(生化学) a アデニン b アデニン+リボース c アデニン+リボース+リン酸 d アデニン+リボース+リン酸+リン酸 e アデニン+リボース+リン酸+リン酸+リン酸 解答:e 解説: 生化学から、ATPに関する出題です。 ATPに関しては、その生成過程が試験では問われますが、構造を正しく理解していますか? 低学年のうちから、確実に理解しましょう。 高学年の皆さんは、必修で出て来たら楽勝、というくらいにしましょう。 そもそも「ATP」とは?「アデノシン三リン酸」といい、 アデノシン(アデニン塩基と糖であるリボースが結合したもの)にリン酸が3分子 結合したものです。 細胞質やミトコンドリアにおいて生成され、細胞のエネルギー源となります。 (グルコース1分子から細胞質の解糖系で2ATP、 ミトコンドリアのクエン酸回路で2ATP、電子伝達系で34ATP、合計38ATPが産生される) また、「塩基と糖とリン酸がリン酸エステル結合したもの」をヌクレオチドと呼ぶため、 ATPもヌクレオチドの一種といえます。 5)ある生物のDNA のアデニンの含有量は20%であった。 グアニンの含有量として正しいのを1つ選べ。 a.15% b.25% c.30% d.40% e.60% 正解:c (総括) 今後も計算問題が出題される可能性がありますので、その一例を出題してみました。 DNAの相補的な関係がわかっているかを問うています。 相補的な関係はA とT、GとCですね。 それゆえ、アデニンと相補的なチミンは20%存在。 よって、グアニンとシトシンは合計100-40=60%あり、 それぞれは相補的なので60÷2=30%となります。 以上から、グアニンとシトシンはそれぞれ30%の含有量と分かります。 6)コラーゲンの生合成で必須なのはどれか。1つ選べ。(生化学) a.ビタミンA b.ビタミンB c.ビタミンC d.ビタミンD e.ビタミンE 解答:c 解説: 生化学から、コラーゲンに関する出題です。 流れさえ覚えてしまえば、生化学の中で貴重な得点源となるポイントです。 コラーゲンの生合成の流れを簡単に説明します。 1.リボソームでのコラーゲン分子(α鎖)の生合成 2.プロリン・リシンのヒドロキシ化(=水酸化、ここでビタミンCが必要) 3.ヒドロキシリシンへの糖の修飾 4.プロコラーゲン分子の生成(3本鎖へリックスの生成→ジスルフィド結合・水素結合が関与) 5.プロコラーゲン分子のゴルジ装置への移送・分泌顆粒の生成 6.プロコラーゲン分子の細胞外分泌 7.プロペプチドの切断 8.コラーゲン線維の形成 コラーゲンの特徴として、3分の1がグリシンであること、 どこに何型のコラーゲンが存在するかは確実に押さえておきましょう! ちなみに、 壊血病の原因はビタミンCの欠乏による血管のコラーゲンができないことが原因です。 (大航海時代の船員はこれが原因で多くが命を落としました。 壊血病対策でイギリス海軍がライムジュースを支給したことから、 イギリス人のことを「ライム野郎」というスラングがあったりします。) 7)歯根膜の線維について正しいのはどれか。1つ選べ。(生化学) a.IV型コラーゲンが多い。 b.脈管・神経は線維間を通らない。 c.コラーゲンの半減期は歯肉より長い。 d.架橋形成の度合いは歯の動揺に関係しない。 e.還元性架橋結合の割合は加齢で変化しない。 解答:e 解説: 生化学から、歯根膜の線維に関する出題です。 生化学の分野は苦手意識のある人も多いと考えられますが、 避けては通れない部分でもあります。これを機にマスターしましょう。 歯根膜の線維の特徴として、以下の様な事柄があります。 ・I・III型コラーゲンが主となる ・線維間を脈管・神経が通る ・コラーゲンの半減期が非常に短い(=代謝が活発) ・架橋形成が阻害されると歯の動揺につながる ・還元性架橋結合(新しく生まれ変われる架橋結合)は加齢で割合が変化しない (非還元性架橋結合に移行する前に代謝回転されるため、通常は加齢に伴い減少) コラーゲンの型とその特徴的な部位として、以下の2つをここで押さえましょう。 II型コラーゲン:軟骨に多い IV型コラーゲン:基底膜に多い 8)オステオカルシンと血液第X凝固因子の生成において共通に必要となるのはどれか。 1つ選べ。(生化学) a ビタミンA b ビタミンC c ビタミンD d ビタミンE e ビタミンK 解答:e 解説: 生化学から、Glaタンパクに関する出題です。 国家試験でも出題実績があり、卒業試験でも狙われやすいところです。 しっかりと押さえましょう。 オステオカルシンはまたの名を「骨Glaタンパク」ともいい、 分子内にγ-カルボキシグルタミン酸(Gla)を持ちます。 また、Glaタンパクは骨のみならず、 血液中にも存在します。(第II、IX、VII、X凝固因子) このγ-カルボキシグルタミン酸(Gla)を生成する際に ビタミンKが必要となります。 抗血液凝固薬のワーファリンはビタミンKの作用に拮抗し、 血液中のGlaタンパクを生成できないようにすることで 効果を示します。 口腔外科や病理にもつながります。 確実な知識を身につけましょう!! 9)脂質に由来するのはどれか。すべて選べ。(生化学) a ヒスタミン b セロトニン c ブラジキニン d ロイコトリエン e プロスタグランジン 解答:d,e 解説: 生化学から、起炎物質に関する出題です。最近出題数が増加している分野です。 一度覚えてしまえば、生化学の数少ない得点しやすい分野となります。 ぜひ得点につなげられるようにしましょう。 起炎物質 ペプチド由来 インターロイキン、ブラジキニン、カリジンなど アミン類 ヒスタミン、セロトニン リン脂質由来: プロスタグランジン、ロイコトリエン、トロンボキサン リン脂質由来といわれたら、「アラキドン酸カスケードに出現するもの」を思い浮かべましょう。 |
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