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薬理(歯科)関係の練習問題
東京デンタルスクール: 定期試験・CBT・歯科医師国家試験対策無料メールマガジン から抜粋改編したものです。 http://archives.mag2.com/0001494170/20170608205142000.html?l=pxc0dc99f7 から 1)治療係数を示す式で正しいのはどれか。1つ選べ。(薬理学) a ED50/TD50 b LD50/TD50 c LD50/ED50 d LD50-ED50 e TD50-ED50 2)静脈内注射と比較した経口投与の特徴について正しいのはどれか。すべて選べ。(薬理学) a 安全性が高い。 b 初回通過効果を受ける。 c バイオアベイラビリティが大きい。 d 緊急時の投与には不向きである。 e 水溶性の低い薬物を投与できる。 3)イオンチャネルを内蔵するのはどれか。すべて選べ。(薬理学) a α受容体 b ニコチン受容体 c GABA受容体 d ムスカリン受容体 e ヒスタミンH1受容体 4)抗菌薬とその有害作用との組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。(薬理学) a. βラクタム系------------Gray症候群 b. ニューキノロン系---------歯牙着色 c. アミノグリコシド系--------第8脳神経障害 d. テトラサイクリン系--------赤血球数減少 e. クロラムフェニコール-------痙攣 5)マクロライド系抗菌薬が阻害するのはどれか。1つ選べ。(薬理学) a.線 毛 b.莢 膜 c細胞壁 dリボソーム e.プラスミド 6)薬物とその作用する受容体の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。(薬理学) a.シメチジン――――H1受容体 b.アドレナリン―――M受容体 c.ペンタゾシン―――κ受容体 d.プロプラノロール――α受容体 e.ジフェンヒドラミン――H2受容体 7)妊娠6か月の妊婦に投与できるのはどれか。すべて選べ。(薬理) a アスピリン b サワシリン c オフロキサシン d エリスロマイシン e アセトアミノフェン 8)口腔乾燥を引き起こす薬物はどれか。すべて選べ。(薬理学) a アトロピン b フロセミド c ピロカルピン d プロプラノロール e ジフェンヒドラミン 解答:MOREへ スポンサーリンク 1)治療係数を示す式で正しいのはどれか。1つ選べ。(薬理学) a ED50/TD50 b LD50/TD50 c LD50/ED50 d LD50-ED50 e TD50-ED50 解答:c 解説: 薬理学から治療係数についての出題です。 意外と試験に狙われるわりには押さえきれていない方が多いので、ここで押さえておきましょう。 ~治療係数・薬物の投与量~ 薬物の投与量 50%有効量(ED50):薬物を投与した50%に薬理効果が現れる量。 50%中毒量(TD50):薬物を投与した50%に中毒症状が現れる量。 50%致死量(LD50):薬物を投与した50%が死亡する量。 治療係数(安全域)=LD50/ED50 (値が大きいほど安全!) 治療係数は必ず1より大きい値となります。 計算して1より小さい値が出てきてしまった場合は、 もう一度計算をやり直してください。 2)静脈内注射と比較した経口投与の特徴について正しいのはどれか。すべて選べ。(薬理学) a 安全性が高い。 b 初回通過効果を受ける。 c バイオアベイラビリティが大きい。 d 緊急時の投与には不向きである。 e 水溶性の低い薬物を投与できる。 解答:a,b,d,e 解説: 薬理学から、薬物の投与方法に関する出題です。 試験では相変わらず問われる分野です。 ぜひ得点につなげられるようにしましょう。 ~経口投与の特徴~ ・初回通過効果(一部が肝で代謝される)を受けるため、静脈内投与と比較して薬効は低下する =バイオアベイラビリティ(投与量に対する血中濃度の割合)は低下する ・効果の発現が遅いため、緊急時の投与に向かない ・薬物濃度の上昇が緩徐であるため、安全性が高い ・水溶性の低い薬物を投与できる(静脈内投与の場合、原則として水溶性のものが用いられる) ・経口投与に適さない薬物が存在する (インスリン、リドカイン、メチシリン、アドレナリン、アミノグリコシド系、ニトログリセリンなど) 経口投与と静脈内投与が特に頻出ですが、余裕のある方は他の投与法にも軽く目を向けてみてください。 3)イオンチャネルを内蔵するのはどれか。すべて選べ。(薬理学) a α受容体 b ニコチン受容体 c GABA受容体 d ムスカリン受容体 e ヒスタミンH1受容体 解答:b,c 解説: 薬理学から、受容体に関する出題です。 第109回国家試験で出題され、今年進級試験などで出題されやすい部分であると 考えられます。確実に修得しておきましょう。 ~受容体~ イオンチャネル内蔵型受容体 →ニコチン性Ach受容体(Na+)GABA受容体(Cl-)NMDA受容体 Gタンパク共役受容体 →ムスカリン性アセチルコリン受容体 →アドレナリン受容体(αβ)、ヒスタミン受容体、オピオイド受容体 酵素活性型(チロシンキナーゼ)受容体 →インスリン受容体 細胞内受容体 →ステロイドホルモン受容体、甲状腺ホルモン受容体、ビタミンD受容体 4)抗菌薬とその有害作用との組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。(薬理学) a. βラクタム系------------Gray症候群 b. ニューキノロン系---------歯牙着色 c. アミノグリコシド系--------第8脳神経障害 d. テトラサイクリン系--------赤血球数減少 e. クロラムフェニコール-------痙攣 解答:c 解説: 抗菌薬については、定期試験・卒業試験・国家試験での定番どころといえるでしょう。 今回は、その中から抗菌薬とその有害作用についての出題です。 さて、第8脳神経とは何神経でしょうか?そう、内耳神経ですね。 「アミノグリコシド系の副作用=難聴」ということはわかっている生徒さんは非常に多いと思います。 では、なぜ難聴が起こるのか?それは内耳神経が障害されるからです。 最近の試験では、 「聞かれている内容は普通のことだが、それを小難しく聞く」問題が増えているように思われます。 聞き方を変えられても対応できるようにしましょう!! 他の選択肢の副作用ですが、 a:アレルギー、 b:痙攣、 d:歯牙着色、 e:再生不良性貧血(=赤血球数減少)、Gray症候群となります。 5)マクロライド系抗菌薬が阻害するのはどれか。1つ選べ。(薬理学) a. 線 毛 b. 莢 膜 c. 細胞壁 d. リボソーム e. プラスミド 解答:d 解説: 薬理学から、抗菌薬に関する出題です。 抗菌薬は定期試験・進級試験・国家試験で頻出です。これを機に押さえましょう。 マクロライド系(エリスロマイシン、アジスロマイシン、ジョサマイシンなど)の作用機序は? 「タンパク質合成阻害」でしたね。では、タンパク質はどこで作られるか?リボソームですね。 ここで、抗菌薬の作用機序と細菌の構造物との関係をおさらいしておきましょう。 細胞壁:ペプチドグリカンなどよりなる。グラム陰性菌の内毒素はここに存在。 β‐ラクタム系(ペニシリン、アンピシリン、セファクロルなど)、バンコマイシン、ホスホマイシンによって阻害。 細胞膜:主に抗真菌薬が阻害。ポリエン系(アムホテリシンB、ナイスタチン)、 ポリペプチド系(ポリミキシンB)によって阻害。 リボソーム:タンパク質を合成。 テトラサイクリン系(ミノサイクリンなど)、マクロライド系(エリスロマイシンなど)、 アミノグリコシド系(ストレプトマイシン、カナマイシン)、クロラムフェニコールによって阻害。 核酸:ニューキノロン系(DNAジャイレース阻害、オフロキサシン、ガチフロキサシン)、リファンピシン(RNA合成阻害) 莢膜:細胞壁の表層を取り囲む。食作用に抵抗する。 芽胞:発育条件の悪い時に形成され、熱や薬品に抵抗性を示す。 プラスミド:核DNA以外に細胞質中に存在する遺伝因子。 抗菌薬の作用機序、細菌の構造物ともに基本です。 ここで知識を身につけましょう!! 6)薬物とその作用する受容体の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。(薬理学) a.シメチジン――――H1受容体 b.アドレナリン―――M受容体 c.ペンタゾシン―――κ受容体 d.プロプラノロール――α受容体 e.ジフェンヒドラミン――H2受容体 解答:c 解説: 薬理学から、受容体と薬剤の関係に関する出題です。 ここは定期試験・進級試験・国家試験でのヤマのひとつです。 主な受容体と、それぞれに働く薬物は以下の通りです。 α受容体:アゴニスト→アドレナリン・ノルアドレナリン、フェニレフリン(α1)クロニジン(α2) アンタゴニスト→プラゾシン、ダイベナミン(α1)、ヨヒンビン(α2) β受容体:アゴニスト→イソプロテネロール、ドブタミン(β1)、サルブタモール(β2) アンタゴニスト→プロプラノロール、アテノロール・ブトキサミン(β2) M(ムスカリン)受容体:アゴニスト→アセチルコリン アンタゴニスト→アトロピン・スコポラミン ニコチン受容体:アゴニスト→アセチルコリン・スキサメトニウム アンタゴニスト→d‐ツボクラリン・ベクロニウム・ロクロニウム μ受容体:アゴニスト→モルヒネ、フェンタニルなど アンタゴニスト→ナロキソン・ペンタゾシン κ受容体:アゴニスト→ペンタゾシン アンタゴニスト→ナロキソン H1受容体:アゴニスト→ヒスタミン アンタゴニスト→ジフェンヒドラミン H2受容体:アゴニスト→ヒスタミン アンタゴニスト→シメチジン・ファモチジン アゴニスト・アンタゴニストの定義は大丈夫ですか? それぞれ受容体を活性化させるもの、抑制するものでしたよね。 この辺は覚えるべきことが多くて大変ですが、 押さえてしまえば安定した得点源となるので確実に押さえましょう。 7)妊娠6か月の妊婦に投与できるのはどれか。すべて選べ。(薬理) a アスピリン b サワシリン c オフロキサシン d エリスロマイシン e アセトアミノフェン 解答:b,d,e 解説: 口腔外科から妊婦への投薬についての出題です。 妊婦、小児への投薬の注意点は重要事項です。 麻酔学でも出題可能なため、 定期試験、進級・卒業試験、国家試験で頻繁に狙われます。 ~正しい妊婦への投薬方法~ ・妊娠4か月(15週ころ)まではすべての薬物の投与を控える 特に、妊娠4~7周は器官形成期であるため、薬物の投与を特に控える ・妊娠5か月(16週)以降は比較的安全であるが、必要最小限にとどめる ・比較的安全に投与できる薬物 ペニシリン系、セフェム系抗菌薬(第一選択) マクロライド系抗菌薬(ペニシリン系・セフェム系にアレルギーがある場合) アセトアミノフェン ・注意を要する薬物(リスクを有益性が上回る場合のみ) リドカイン、メピバカイン ・避けるべき薬物 非ステロイド系抗炎症薬(分娩遅延、羊水過少、動脈管収縮のリスク) アミノグリコシド系、ニューキノロン系、テトラサイクリン系抗菌薬 抗悪性腫瘍薬、フェニトイン、副腎皮質ステロイド(催奇形性あり) ここは非常に重要です。しっかりと押さえておきましょう!! 8)口腔乾燥を引き起こす薬物はどれか。すべて選べ。(薬理学) a アトロピン b フロセミド c ピロカルピン d プロプラノロール e ジフェンヒドラミン 解答:a,b,d,e 解説: 薬理学から、口腔乾燥の副作用に関する出題です。 副作用のうち、狙われやすい分野です。 しっかりと押さえましょう。 ~薬物による口腔乾燥症の正しい考え方~ 口腔乾燥を引き起こす薬物には、以下の3種類があります。 1) 自律神経のブロッカー: プロプラノロール・アテノロール・ダイベナミン・アトロピン・スコポラミン 2) 線分泌を抑制するもの: H1ブロッカー(ジフェンヒドラミンなど) 3) 水を体外へ放出するもの: ループ利尿薬(フロセミド)など この3つに該当するもの、といいうイメージを持ってください。 ちなみに、 ピロカルピンはムスカリン受容体のアゴニストで、唾液分泌促進に働きます。 口腔乾燥を引き起こす薬物は重要です。ここで知識を身につけましょう!! |
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