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凝固・線溶系に作用する薬
医師国家試験対策 薬理 問題と解説 というサイトからの問題です。 少し難しいかもしれません。 ![]() http://www.examplesof.net/2014/07/example-of-anticoagulants.html#.VbNn8f8w9dg 問1 以下の薬剤についての記述のうち正しいものはどれか。ただし、答えは1つとは限らない。 a. アスピリンはシクロオキシゲナーセをアセチル化し不可逆的に阻害することで血小板の凝集を抑制している。 b. へパリンは経口投与され、プロトロンビンおよびⅦ因子、Ⅸ因子、Ⅹ因子を低下させて抗凝固作用を示す。 c. ワーファリンなどのcoumarin誘導体は作用の発現が遅いが、その持続は長い。 d. カルシウムキレート薬は生体内で抗凝血作用を目的として使用される。 e. ウロキナーゼはプラスミノーゲン・アクチベータであり、α2-プラスミンインヒビターに影響されない。 問2 以下のワルファリンに関する記述の中で、正しくないもの を一つ選べ。 a. ワルファリンは脳梗塞の予防のために心房細動の患者に投与される。 b. ワルファリンは胎児に奇形を起こす可能性があるので、妊婦への投与は禁忌とされている。 c. ワルファリンの抗凝固作用はシクロオキシゲナーゼ阻害によるものである。 d. 納豆の摂取はワルファリンの効果を減弱させる。 e. ワルファリンは殺鼠剤としても売られている。 問3 薬とその作用機序の組み合わせで正しいのはどれか? 答えは一つとは限らない。 a) ワルファリン―凝固第Ⅱ因子合成促進 b) ヘパリン―アンチトロンビンⅢ作用増強 c) ウロキナーゼ―プラスミノーゲン活性化物質 d) フィトナジオン―凝固第Ⅶ因子合成阻害 e) t-PA―シクロオキシゲナーゼ阻害 問4 ヘパリンの作用機序に関係しないものはどれか? ただし答えは一つとは限らない。 a) アンチトロンビンⅢ b) プロトロンビン c) 凝固第Ⅳ因子 d) 凝固第Ⅴ因子 e) 凝固第Ⅶ因子 問5 アスピリンによって産生が抑制されるものはどれか。答えは一つとは限らない a) TXA2 b) vWF c) LTB4 d) PGI2 e) coagulation factor X 問6 一緒に食べないほうがいい組合せを選べ。 ただし答えが一つとは限らない。 a) ワルファリン ― グレープフルーツジュース b) ワルファリン ― セントジョーンズワート c) ワルファリン ― 納豆 d) ワルファリン ― アップルジュース e) ワルファリン ― ビール 問7 抗血液凝固薬及び抗血栓薬に関する以下の記述で正しいのはどれか。 答えは一つとは限らない。 a) ヘパリンは抗ヒスタミン薬と併用してもよい b) アスピリンは空腹時に飲むことは避ける c) アルガトロバンは脳塞栓症の時使用してはならない d) 肝障害の時クエン酸ナトリウムは慎重投与となる e) ワルファリンとニトロゼパムは併用禁忌である 解答:MOREをクリック スポンサーリンク 問1 以下の薬剤についての記述のうち正しいものはどれか。 ただし、答えは1つとは限らない。 a.アスピリンはシクロオキシゲナーセをアセチル化し不可逆的に阻害することで血小板の凝集を抑制している。 b.へパリンは経口投与され、プロトロンビンおよびⅦ因子、Ⅸ因子、Ⅹ因子を低下させて抗凝固作用を示す。 c.ワーファリンなどのcoumarin誘導体は作用の発現が遅いが、その持続は長い。 d.カルシウムキレート薬は生体内で抗凝血作用を目的として使用される。 e.ウロキナーゼはプラスミノーゲン・アクチベータであり、α2-プラスミンインヒビターに影響されない。 (解答および解説) (答)a,c 解説 a.正しい、このため細胞核をもたずタンパク合成能のない血小板の寿命である10日間凝集は阻害される。 大量投与で内皮細胞からのPGI2(生理的血小板凝集抑制物質)の産生を抑制するので血栓形成抑制には有効でない。(アスピリンジレンマ) b.誤、これは、ワーファリンについての説明である。 ヘパリンはantithrombin Ⅲ を活性化しⅩa因子やトロンビンの活性を抑制する。 c.正しい、プロトロンビンおよびⅦ因子、Ⅸ因子、Ⅹ因子の産生を抑制することで作用している。 そのため、血漿プロトロンビン量が低下して初めて効果が現れるため、遅く、長い。 ヘパリンは直ちに作用し、持続は短い。 d.誤、主に、採血の際など試験管内で使用する。 生体内で抗凝固作用を発揮する程度にカルシウムをキレートするには大量に投与する必要があるが、 カルシウムは生命の維持に重要であるため治療では使われない。 クエン酸ナトリウムなどは大量に投与するとアシドーシスを起こす危険性もある。 e.誤、α2-プラスミンインヒビター(α2-PI)に影響されないのは組織精製プラスミノーゲンアクチベータ(t-PA)、 ウロキナーゼ(u-PA)によって産生されたプラスミンはα2-PIにより分解される。 t-PAはプラスミンに対する親和性が高く血栓上で強い作用を示す。 フィブリンの上でプラスミンを作るのでα2-PIによる不活化をプラスミンが受けることなく、フィブリンを分解する。 問2 以下のワルファリンに関する記述の中で、正しくないものを一つ選べ。 a.ワルファリンは脳梗塞の予防のために心房細動の患者に投与される。 b.ワルファリンは胎児に奇形を起こす可能性があるので、妊婦への投与は禁忌とされている。 c.ワルファリンの抗凝固作用はシクロオキシゲナーゼ阻害によるものである。 d.納豆の摂取はワルファリンの効果を減弱させる。 e.ワルファリンは殺鼠剤としても売られている。 解答: c 解説 a. 心房細動の患者では、心房内の血液がよどむことにより血栓が出来やすくなり、 その血栓が脳動脈を閉塞して脳梗塞を引き起こす可能性があるので、 抗凝固作用を持つワルファリンを投与することで血栓の形成を予防する。 b. ワルファリンは胎盤を通過し、胎児への催奇性を持つ。 また、胎児の出血傾向による死亡例もあるので、妊婦への投与は禁忌である。 c. シクロオキシゲナーゼ阻害による抗凝固作用を持つのは、ワルファリンではなく、アスピリンである。 アスピリンはシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することにより、 トロンボキサンA2(TXA2)の産生を阻害し、 血小板凝集抑制作用を示す。 一方ワルファリンは、肝臓で生合成が行われる血液凝固因子 (第II因子(プロトロンビン)、第VII因子、第IX因子、第X因子)の 生合成に関わるビタミンKと拮抗して働くことにより、 血液凝固因子の生成量を減らし、血液凝固を抑制する。 d.ワルファリンはビタミンKと拮抗して働くが、 納豆やクロレラなどビタミンKを多く含まれる食品を摂取することで、 体内のビタミンKの量が増えてしまうので、ワルファリンの効果も弱まってしまう。 e. ワルファリンは殺鼠剤としても用いられ、摂取したネズミは内出血により死亡する。 この際、ネズミは網膜から出血を起こして視力を失い、明るい場所に出てくるので、死体の駆除が容易となる。 問3 薬とその作用機序の組み合わせで正しいのはどれか? 答えは一つとは限らない。 a) ワルファリン―凝固第Ⅱ因子合成促進 b) ヘパリン―アンチトロンビンⅢ作用増強 c) ウロキナーゼ―プラスミノーゲン活性化物質 d) フィトナジオン―凝固第Ⅶ因子合成阻害 e) t-PA―シクロオキシゲナーゼ阻害 解答:b),c) 解説 a) 誤り。ワルファリンは抗凝固薬であり、ビタミンK依存性凝固因子(Ⅱ,Ⅶ,Ⅸ,Ⅹ)の合成を抑制する b) 正しい。ヘパリンがアンチトロンビンⅢと結合することで、トロンビンの阻害活性を促進する。 c) 正しい。プラスミノーゲン活性化物質。フィブリン及びフィブリノーゲンを分解する。 d) 誤り。止血薬。ビタミンK依存性凝固因子(Ⅱ,Ⅶ,Ⅸ,Ⅹ)の合成に必要かつ合成を促進する。 e) 誤り。t-PAはc)と同じくプラスミノーゲン活性化物質である。 問4 ヘパリンの作用機序に関係しないものはどれか?ただし答えは一つとは限らない。 a) アンチトロンビンⅢ b) プロトロンビン c) 凝固第Ⅳ因子 d) 凝固第Ⅴ因子 e) 凝固第Ⅶ因子 解答:e) 解説: アンチトロンビンⅢは各凝固因子と結合して複合体となることで血液の凝固を阻害する。 ヘパリンはアンチトロンビンⅢと結合して、その作用を促進する。 ただし、血液凝固因子のうちⅦのみはアンチトロンビンと結合しないのでe)は誤り。 問5 アスピリンによって産生が抑制されるものはどれか。 答えは一つとは限らない a) TXA2 b) vWF c) LTB4 d) PGI2 e) coagulation factor X 正解 ad 解説: アスピリンは、血小板の凝集能を高めるトロンボキサン(TXA2)と、 凝集能を抑制するプロスタグランジン(PGI2)の両方の産生を抑制するという、 相反する作用がある。 少量のアスピリンでは、PGI2よりも、凝集能を高めるTXA2の産生がより強く抑えられるため、 トータルとして凝集能が抑制される。 逆に、鎮痛効果の得られる量のアスピリンは、血小板凝集能を高めるトロンボキサンの産生比率が高くなる。 つまり、同じアスピリンが使用する量により2つの相反する作用を示すことから、これをアスピリン・ジレンマという。 問6 一緒に食べないほうがいい組合せを選べ。ただし答えが一つとは限らない。 a) ワルファリン ― グレープフルーツジュース b) ワルファリン ― セントジョーンズワート c) ワルファリン ― 納豆 d) ワルファリン ― アップルジュース e) ワルファリン ― ビール 解答 b,c,e 解説 a グレープフルーツで薬物代謝抑制が起こるのはカルシウム拮抗薬やシクロスポリン。 b セントジョーンズワートはワルファリンの肝薬物代謝酵素CYP3A4などを誘導し作用を減弱させる。 ちなみにグレープフルーツジュースは主に小腸粘膜のCYP3A4で著しく代謝を受ける薬物に相互作用する。 c 納豆に含まれるビタミンKがワルファリンのビタミンK依存性凝固因子生合成阻害作用と拮抗する。 d アップルジュースとは作用しない。 e アルコールによる肝機能の低下がワルファリンの作用を増強する。 (アルコールの慢性的摂取では、ワルファリンの薬物代謝酵素を誘導し、ワルファリンの作用を減弱する。) 問7 抗血液凝固薬及び抗血栓薬に関する以下の記述で正しいのはどれか。 答えは一つとは限らない a) ヘパリンは抗ヒスタミン薬と併用してもよい b) アスピリンは空腹時に飲むことは避ける c) アルガトロバンは脳塞栓症の時使用してはならない d) 肝障害の時クエン酸ナトリウムは慎重投与となる e) ワルファリンとニトロゼパムは併用禁忌である 解答と解説 正解 c)、d) a) F 沈殿を生成するため配合禁忌である b) F アスピリンは消化器系副作用があるため空腹時は避ける c) T 脳塞栓症の際に使用すると脳内出血を助長するため禁忌である d) T 肝障害のときはクエン酸中毒を起こすため慎重投与となる e) F ワルファリンとニトロゼパムは相互作用が少ないため併用してもよい 今回は難しい。 以下の記事も復習を! 歯肉出血、抜歯後の出血トラブルよく出るECG異常Af患者における心原性脳塞栓のリスク因子http://bioupdate.jp:8080/pages/viewpage.action?pageId=17596437 |
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