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輸液内容と方法についての問題。
歯科では出ないか? 脱水の概念だけは check しましょう。 医師国家試験過去問データベース から 108F9 ![]() 解答:MOREへ スポンサーリンク ![]() 正解 c 解説 日常臨床の実情に則した良問です。 まず注射針は、留置して点滴をする場合には翼状針よりも留置針が好まれます。 ひと昔前は、翼状針で点滴するのが主流だった頃もありましたが、 現在は安定感という観点でプラスチックカニューレ型の留置針で点滴する場合がほとんどです。 次に輸液製剤を考えます。 救急外来で登場しそうな輸液製剤は大きく分けて2つです。 一つは細胞外液補充液、もう一つは自由水補充液です。 前者は生理食塩水や乳酸リンゲル液が、 後者は5%ブドウ糖液が該当します。 血管内脱水に対しては生理食塩水/乳酸リンゲル液が適しており、 一方、細胞内脱水(多くの場合高Na血症を伴う高張性脱水)に対しては5%ブドウ糖液が適しております。 細胞内脱水は、高血糖症候群(DKAやHHS)、尿崩症、高齢者の脱水というように、 起こり得るパターンが限られているので、 通常救急外来では生理食塩水や乳酸リンゲル液を初療で用いることが多いのです。 救急外来を受診するような方には、血管内脱水が起こっている (頻脈、血圧低下、尿量低下などバイタルサインに影響の出る脱水)が多く、 細胞外液補充液で補液をするのは、理に適っていると言えるでしょう。 上記を踏まえた上で、順に選択肢を見ていきましょう。 <選択肢考察> a 6か月の脱水です。乳児や高齢者は容易に脱水になりやすいので、 補液が有効な場合も多いのです。 高張性脱水の場合も考えられますが、頻度的には血管内脱水の補正から 始めるのが妥当でしょう。 輸液製剤は細胞外液を選択します。 その後、電解質の値を確認して自由水成分を含めるかどうかを考えます。 b 熱中症では細胞外液を補充します。 c 消化管出血では血管内volumeが減少するので細胞外液補充液が適切です。 d 全身けいれんでは体動が著しくなることが予測されるので、翼状針よりも留置針が適切です。 輸液の選択は適切でしょう。 e 右心不全や心原性においては細胞外液が積極的に選択されることもあるのですが、 心不全という情報だけでは判断は難しいと思われます。 うっ血性心不全であれば、Na負荷は前負荷の増大を引き起こしてしまうので 病態を増悪させてしまうこともあります。 細胞外液を積極的に使用するべき場合と逆に使用を控える場合の両方を含んでいるという点で 不適切と判断することになりそうです。 cの選択肢と比べると相対的に不正解となる選択肢となります. 解説:(日経メディカル 医師国試 1問1答 から) |
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