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芽胞形成性菌に関する問題

spore.jpg
http://www.kirin.co.jp/company/rd/result/closeup/05.html


107歯C-94 改編
芽胞形成性細菌はどれか。すべて選べ。

a 炭疽菌
b 緑膿菌
c 黄色ブドウ球菌
d ウェルシュ菌
e 肺炎マイコプラズマ
f ボツリヌス菌


解答:MOREへ

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解答


107歯C-94 改編
芽胞形成性細菌はどれか。すべて選べ。

a 炭疽菌
b 緑膿菌
c 黄色ブドウ球菌
d ウェルシュ菌
e 肺炎マイコプラズマ
f ボツリヌス菌


正解: a d f




芽胞は増殖環境が悪化すると生き延びるために形成される種子

細菌の細胞は周囲の環境がその細菌の生育に不利な状況になると死滅していくのが一般的ですが、
ある種の細菌は乾燥、高温などの環境条件が悪くなると芽胞とよばれる耐久器官をつくり生き延びていきます。

芽胞をつくる細菌は、グラム陽性の桿菌です

好気性菌のバシルス(Bacillus)属、
嫌気性菌のクロストリジウム(Clostridium)属の菌が環境条件が悪くなると
長時間生き延びるために獲得した生き残り策です。
両者ともグラム陽性の比較的大きい桿菌になります。

バシラス(バチルス)属(好気性または通性嫌気性の有芽胞グラム陽性桿菌) 
  炭疽菌:炭疽の病原菌
  セレウス菌:食中毒起因菌の一つ
  枯草菌:枯れ草などにつく非病原性細菌。遺伝子研究の材料に用いられる
  納豆菌:枯草菌の変種とされることもある。納豆の製造に用いられる
  卒倒病菌:カイコなどのチョウ目の昆虫の幼虫の消化管内でBT毒素を産生し、卒倒病を起こす

クロストリジウム属(偏性嫌気性の有芽胞グラム陽性桿菌) 
  破傷風菌:破傷風の病原菌
  ボツリヌス菌:食中毒起因菌の一つ。食品中でボツリヌス毒素を産生し、毒素型食中毒を起こす
  ウェルシュ菌:ヒト腸内に常在する菌の一種。食中毒やガス壊疽の原因になることがある


物理的、化学的刺激に対して強い抵抗性を持ちます

芽胞をつくる細菌は、水分の少ない原形質と核を厚い殻で覆われており、
乾燥熱や消毒剤のような化学薬品処理、紫外線、放射線照射に対して強い抵抗性を示します。


芽胞を持つ細菌は、熱に強い


80℃→10分で死滅する熱に弱いもの、
100℃→30分、あるいはこれ以上の長時間の加熱に耐えるもの等がありますが、
120℃→15分のオートクレーブ※であらゆる芽胞は完全に死滅します。
家庭で加熱、調理する野菜や米等の食品には、病原性のない芽胞を有する細菌があり、
自然界のいたるところに生存しています。
例えば納豆作りにも使用されてもいるB.subtilis(枯草菌)などは調理中の熱の中でも生きている場合が多い。

※ 家庭内では、水分100%の環境で120℃→20分間加熱する高圧蒸気滅菌等で、
ほとんどの芽胞が死滅してしまいます。

※ オートクレーブとは、内部を高圧力にすることが可能な耐圧性の装置や容器、
あるいはその装置を用いて行う処理のことをいいます。
医学や生化学では病原体などを死滅させる滅菌処理のため目的に応じて使用されます。
圧力鍋やそれを用いた調理もオートクレーブの一種です。


芽胞は、ヨ-ドや塩素系の消毒液に弱い

芽胞は一般的にエタノール消毒には耐えるために芽胞の汚染が考えられる場合の消毒には
ヨードや塩素系での消毒が必要となります。菌体から遊離した芽胞は特に耐性で、
数10年にわたり生存することができます。


芽胞が発芽する時期

芽胞形成菌であっても栄養バランスがとれていて分裂増殖しているとき(栄養型)には、
芽胞をつくらない時が多く、栄養バランスが崩れたときに菌体内に芽胞を生じます(スポランギウム)。
栄養型細胞が死滅、崩壊すると、芽胞は細胞外に出て自由存在性の芽胞(free spore)となります。
環境が良好となると、芽胞が発芽します。芽胞の殻を破り、栄養型細胞が伸びだす。
外見上は、植物の種が発芽して芽を出すのと全く同じです。
栄養型細胞の4個分程の長さになるとくびれが入り、分裂して4個程の栄養型細胞か誕生する。


spore-formation2.jpg 
https://www.studyblue.com/notes/note/n/chapter-1-test/deck/186625



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2015/08/08 22:37 微生物:歯科 TB(-) CM(0)
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