> ノーベル医学生理学賞:体内時計に関連した5題 - 医療関係資格試験マニア
FC2ブログ
様々な医療福祉関係の資格試験に挑むブログ
プロフィール

かず

Author:かず
某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
内容は、国内の医師、歯科、薬剤師、看護師国試など、さらには米国医師資格試験(USMLE)、米国歯科医師資格試験(NBDE)あたりの問題にも挑戦する予定です。
応援よろしくお願いいたします。

ブログ使用時の注意点:
PCビューで見ると、答えが隠れています。
解答を見る場合は、”MORE”ボタンをクリックして下さい。
スマホですと、全てが表示されてしまうので演習目的の場合はPCビューがお勧めです。

広告
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学校・教育
17位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
3位
アクセスランキングを見る>>
楽天お勧め
google+1
今年度のノーベル医学・生理学賞は、
「体内時計」の分子機構を解明したジェフリー・ホール、
マイケル・ロスバシュおよびマイケル・ヤングの3氏に与えられました。

医師・歯科国試で、biological clockに関係した問題が出るとは限りませんが、
ノーベル賞の記念問題として集めてみました。


1)介護福祉士27-106
睡眠に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 . ヒトは下垂体に体内時計がある。
2 . 抗ヒスタミン薬は覚醒作用がある。
3 . 睡眠は深さよりも長さが重要となる。
4 . レム睡眠は30分ごとに繰り返し出現する。
5 . 最も深い眠りの段階はノンレム睡眠である。


2)管理栄養士過去問
個体の恒常性とその調節に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

1 . 体温調節の中枢は、大脳皮質前頭葉に局在する。
2 . ストレス応答の疲はい期には、全身の同化反応が亢進する。
3 . 概日リズム(サーカディアンリズム)の形成には、遺伝子が関与する。
4 . 循環血液量が減少すると、レニンの分泌が抑制される。
5 . 代謝性アシドーシスでは、呼吸数が減少する。


3)看護師国家試験予想問題
睡眠で正しいのはどれか。
1.睡眠周期は60分である。
2.ノンレム睡眠はエネルギー代謝を節約する。
3.入眠前の喫煙は睡眠導入時間を短くする。
4.収縮期血圧や心拍出量が上昇する。


4)第95回看護師
サーカディアンリズムの周期はどれか。

1. 90分
2. 12時間
3. 24時間
4. 28日


5)111医B38
ヒトのサーカディアンリズムについて正しいのはどれか。2つ選べ。

a 高照度光によって変化する。
b 深部体温の日内変動が指標となる。
c 成人における周期は約27時間である。
d 加齢によって後退し睡眠時間帯が遅くなる。
e 時差への適応は、後退よりも前進させる方が容易である。

解答:MOREへ




スポンサーリンク


解答


1)介護福祉士27-106
睡眠に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 . ヒトは下垂体に体内時計がある。
2 . 抗ヒスタミン薬は覚醒作用がある。
3 . 睡眠は深さよりも長さが重要となる。
4 . レム睡眠は30分ごとに繰り返し出現する。
5 . 最も深い眠りの段階はノンレム睡眠である。

正解 5

X1 視床下部前方にある視交叉上核に体内時計が存在
X2 抗ヒスタミン薬は眠気
X3 長さより深さが重要
X4 REM睡眠は90分おき
○5

http://kako-mon.com/ka-f/mobile/27/011/

sikousajoukaku.jpg 

http://www.nursedaigaku.com/blog/?p=2243



2)管理栄養士過去問
個体の恒常性とその調節に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

1 . 体温調節の中枢は、大脳皮質前頭葉に局在する。
2 . ストレス応答の疲はい期には、全身の同化反応が亢進する。
3 . 概日リズム(サーカディアンリズム)の形成には、遺伝子が関与する。
4 . 循環血液量が減少すると、レニンの分泌が抑制される。
5 . 代謝性アシドーシスでは、呼吸数が減少する。

正解  3

(1)× 
体温の調節中枢は、視床下部にある。


(2)× 
生体にストレスが加わると、様々な身体的・心理的なストレス反応が起こる。
ストレス反応は、生体の恒常性を維持しようとする適応反応と考えることができる。
このような反応をセリエは、汎適応症候群と名付けた。
汎適応症候群は、警告反応期、抵抗期、疲はい期に分けられる。
警告反応器は、さらにショック相と反ショック相に分けられる。
ショック相では、体温低下、血圧低下、血糖値低下などがみられ、一時的にストレスに対する抵抗力が低下する。
反ショック相では、体温上昇、血圧上昇、血糖値上昇などがみられ、ストレスに対する抵抗力が増加する。
抵抗期は、ストレスに対して一定の抵抗力を維持している安定期である。
さらにストレスが持続すると、ついにはストレスに対する抵抗力が低下し、生体の恒常性を維持できなくなり消耗する。
このような時期を疲はい期という。疲はい期では、体温低下、血圧低下、血糖値低下などが出現する。
反ショック期と抵抗期の反応は、交感神経の緊張、副腎皮質ホルモンの分泌増加によって、異化が亢進している。
異化により供給させるエネルギーにより代謝を亢進させてストレスに対して適応している。
疲はい期は、体内のエネルギーを使い果たし、代謝が低下してストレスに対して適応できなくなっているが、
依然、異化反応が続いているので体が消耗するのである。

外科的侵襲に対する干潮期、満潮期の図と汎適応症候群の図はよく似ていて紛らわしいけど、
縦軸が、干潮期、満潮期の図の場合は代謝で、汎適応症候群の図の場合はストレスに対する抵抗力ですね。


(3)○ 
概日リズムとは、約24時間周期で生理現象が変動することである。
概日リズムを生成する一群の遺伝子が存在することが知られており、それらを時計遺伝子と呼ぶ。

hcr31_02_zu01.jpg 
http://www.kao.co.jp/rd/healthcare/activity/healthcare31_02.html



(4)× 
循環血液量が減少すると、腎血流が減少する。
腎血流が減少すると、糸球体輸入動脈の血圧が低下する。
すると、糸球体輸入動脈の血管壁に存在する傍糸球体装置からレニンが分泌される。
分泌されたレニンは、ご存じ「レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系」を活性化して、
循環血液量を増加させ、血圧を上昇させる。


(5)× 
代謝性アシドーシスでは、体内で発生した過剰な酸を中和するために、重炭酸イオン(HCO3-)が消費されて減少している。
中和の結果、血中の炭酸(H2CO3)濃度が上昇する。
すると、赤血球内にある炭酸脱水酵素の作用で、炭酸はH2OとCO2に分解される。
血液が酸性になることも、血中CO2濃度が上昇することも、延髄の呼吸中枢を刺激して呼吸数を増加させる。
その結果、CO2は肺から大気中へ排泄される。

http://diet2005.exblog.jp/20475696//



3)看護師国家試験予想問題
睡眠で正しいのはどれか。
1.睡眠周期は60分である。
2.ノンレム睡眠はエネルギー代謝を節約する。
3.入眠前の喫煙は睡眠導入時間を短くする。
4.収縮期血圧や心拍出量が上昇する。

正解 2

1.1回のレム睡眠とそれに先行するノンレム睡眠をあわせて睡眠周期といい、約90分といわれる。
2.ノンレム睡眠は、エネルギー保存の役割を担うといわれる。
3.ニコチンは一般的に、末梢の血流を抑制することから入眠時間の遷延を起こすとされるが、
  喫煙によるリラクゼーション効果を考えると個人差があると考えられる。
4.アルコールにはレム睡眠を抑制する作用があるといわれ、中途覚醒しやすい。

Break time
レム睡眠(脳が活動状態)の時に覚醒すると、すっきり目覚められるといいます。
睡眠は90分が1サイクルと考えると良いのです。
1.5時間、3時間、4.5時間と、1.5の倍数時間の睡眠をとると良いとされています。
休日も、寝坊は2時間超えまでとし、睡眠が足りない場合には、昼寝をするようにし、
起床時間はできるだけ毎日同じ時間にするようにします。
そうすることで、体内時計のリズムが整い、眠りの質も良くなるといわれています。

http://www.shinyuri-hospital.com/system/staffblog.php?cd=20130215000067



4)第95回看護師
サーカディアンリズムの周期はどれか。

1. 90分
2. 12時間
3. 24時間
4. 28日

正解 4

解答・解説
サーカディアンリズムはほぼ1日(=24時間)の生物学的リズムのことで、体内時計とも呼ばれる。

https://www.kango-roo.com/kokushi/kako/102/28/2



5)111医B38
ヒトのサーカディアンリズムについて正しいのはどれか。2つ選べ。

a 高照度光によって変化する。
b 深部体温の日内変動が指標となる。
c 成人における周期は約27時間である。
d 加齢によって後退し睡眠時間帯が遅くなる。
e 時差への適応は、後退よりも前進させる方が容易である。

正解  a,b

解説
24時間の明暗の周期に従った体内の生理的変動を概日リズム〈サーカディアンリズム〉と呼び、
これに従って我々は睡眠と覚醒とをする。

a 正しい。
この事実を利用し、不眠障害の患者は朝に太陽光を浴び、体内時計をリセットすることが推奨される。
b 正しい。
深部体温は覚醒期に高く、睡眠期に低い傾向がある。
逆に言えば、深部体温の日内変動をサーカディアンリズムの指標とすることができる。
c 成人における周期は24〜25時間と言われる。
d 加齢によって前進し、睡眠時間帯は早くなることが多い。
e 時差への適応は後退させる方が容易である。

https://medu4.com/111B38



関連記事
2017/10/03 22:57 生理:歯科 TB(-) CM(0)
コメント















 管理者にだけ表示を許可する

アクセス数
検索フォーム
知りたい疾患や用語に関連するブログ記事を探すのに使ってください
広告配信
人気記事
本ブログ内でよく読まれている記事
カレンダー
09 | 2020/10 | 11
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
月別アーカイブ(タブ)
各年のアーカイブ全体はLISTをクリック下さい。 LISTを閉じる際は、SELECTをクリック下さい。
リンク
医歯学などの勉強に有用なサイトを随時増やしていきます。 リンクサイトでアクセス出来ないものあれば、メールフォームで遠慮なく教えて下さい。
ブログランキングなど
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: