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マイコバクテリウム属 正誤問題

250px-TB_Culture.jpg
https://ja.wikipedia.org/wiki/マイコバクテリウム属

医学部定期試験対策!


マイコバクテリウム属に関して述べたものである。
各問につき、○か×で答えよ。

1)結核菌感染の多くは無症状である。
2)免疫細胞に貪食された結核菌は感染力を持つ。
3)抗酸菌は菌体表面に多くの脂質を持ち、消毒抵抗性が高い。
4)結核菌はグラム染色で染色されやすい。
5)抗酸菌はZiel-Neelsen染色で青色に染色される。
6)BCGは結核に対する死菌ワクチンである。
7)BCGワクチンの予防効果は成人より小児のほうが高い。
8)粟粒結核に結核性髄膜炎は合併する。
9)結核の治療は多剤併用である。
10) 非定型抗酸菌はヒトからヒトに感染する。
11) 非定型抗酸菌はナイアシン試験陽性である。
12) ハンセン病患者は隔離する必要はない。
13) らい菌は中枢神経と親和性を持つ。


答え:MOREへ

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解答

解説はWikipediaなどから引用。

○1)結核菌感染の多くは無症状である
結核菌を吸い込んだとしても、免疫がしばらく菌を閉じ込めてしまい、すぐには発症しない。
しかし、ほうっておくと、咳や微熱が出る。

○2)免疫細胞に貪食された結核菌は感染力を持つ。
結核菌は、細菌を殺す人間の主要な免疫細胞であるマクロファージ(食細胞)の中で繁殖できる という、
極めて特殊な機構をもつ。
この機構は結核菌がマクロファージのリソソームとファゴソームの融合を阻害する能力を持つことによる。
ただし、それでも大半の正常な免疫能力をもつ健常者では、
T細胞の助けを借りてマクロファージごと細菌を殺して封じ込めるため、
無症状か軽い症状ですむが、免疫能力の劣った人間には重い症状が発症する。

○3)抗酸菌は菌体表面に多くの脂質を持ち、消毒抵抗性が高い。
ミコール酸と呼ばれる特有の脂質に富んだ細胞壁を持つため消毒薬や乾燥に対して高い抵抗性を有する。

×4)結核菌はグラム染色で染色されやすい。
細胞壁にミコール酸と呼ばれる脂質を多量に含有し、通常のグラム染色では染まりにくく結果が安定しないため、
グラム不定と呼ばれることもある。

×5)抗酸菌はZiel-Neelsen染色で青色に染色される。

NZ stain
病理コア画像 http://pathology.or.jp/corepictures2010/05/c11/04.html

抗酸菌染色(Ziehl-Neelsen染色)はマイコバクテリウムを選択的に染色する。
赤く染まる桿菌(結核菌)が見られる。

×6)BCGは結核に対する死菌ワクチンである。
BCGは、弱毒生ワクチン

○7)BCGワクチンの予防効果は成人より小児のほうが高い。
乳幼児結核と、結核性髄膜炎など血行性に広まる結核病変については阻止する効果がある。

○8)粟粒結核に結核性髄膜炎は合併する。

○9)結核の治療は多剤併用である。

イソニアジド (INH)、リファンピシン (RFP)、ピラジナミド (PZA)、エタンブトール (EB)(またはストレプトマイシン (SM))の
4剤併用療法を行うべきであると考えられている。
各薬物には副作用があるため注意しつつ投与する必要がある。
結核菌はこのそれぞれの薬物に耐性をもつものが存在するが、
イソニアジドおよびリファンピシンの二剤に耐性をもつ菌は多剤耐性結核菌と呼ばれ、
治療に難渋することがある。

×10) 非定型抗酸菌はヒトからヒトに感染する。
結核菌と異なり、非結核性抗酸菌症はヒトからヒトへの感染はおこらない
播種性非結核性抗酸菌症はHIV感染者や化学療法を受けているなどの
免疫不全状態でみられる
ことがあり、注意を要する。

×11) 非定型抗酸菌はナイアシン試験陽性である。
非定型抗酸菌は通常ナイアシン試験陰性。

○12) ハンセン病患者は隔離する必要はない。

×13) らい菌は中枢神経と親和性を持つ。
特に末梢神経細胞に親和性が高い。

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