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膠原病関係の問題が続きます。
109G59 24歳の女性。 両側手関節の痛みと発熱とを主訴に来院した。 1か月前から両側手関節に疼痛と腫脹とを認めていた。 2週前に潮干狩りに行き、3日後に発熱とともに 日焼けした部分に水疱が生じた。 その後改善しないため受診した。 口腔に違和感を感じ鏡で見たところ、 硬口蓋に地図状の発赤とびらんとを認めた。 最近になって尿の異常な泡立ちがみられていた。 予想される検査所見はどれか。3つ選べ。 1 赤沈亢進 2 尿蛋白陽性 3 血小板数増加 4 リンパ球数減少 5 血清補体価(CH50)高値 解答:MOREへ スポンサーリンク 24歳の女性。 両側手関節の痛みと発熱とを主訴に来院した。 1か月前から両側手関節に疼痛と腫脹とを認めていた。 2週前に潮干狩りに行き、3日後に発熱とともに 日焼けした部分に水疱が生じた。 その後改善しないため受診した。 口腔に違和感を感じ鏡で見たところ、 硬口蓋に地図状の発赤とびらんとを認めた。 最近になって尿の異常な泡立ちがみられていた。 予想される検査所見はどれか。3つ選べ。 1 赤沈亢進 2 尿蛋白陽性 3 血小板数増加 4 リンパ球数減少 5 血清補体価(CH50)高値 正解 1、2、4 解説 なかなか初診で出くわすことの少ない疾患です。 両側手関節の痛みと発熱とを主訴に来院した24歳女性のケースです。 診断に関わる有意所見を以下に列挙します。 ・両側手関節の痛み/腫脹[2関節以上の関節炎] ・光線過敏症 ・口腔内潰瘍 ・尿の泡立ち→蛋白尿[腎病変] 全身性エリテマトーデス〈SLE〉の診断基準は11項目あり、 うち4項目を満たせば診断が下されます。 本症例も病歴と身体所見の情報のみではありますが4項目を満たしておりSLEと考えます。 <選択肢考察> 1 SLEでは赤沈が亢進します。 CRPが陰性になることもあります。 2 尿の泡立ちが尿蛋白陽性を思わせます。 3 汎血球減少をきたすことが多く、血小板は正常ないし低下します。 4 診断基準の11項目の中に、 4,000/μL以下の白血球減少・1,500/μL以下のリンパ球減少が含まれます。 5 SLEの病態を考えると、免疫複合体形成と補体の活性化が関与しており、 補体の消費により血清補体価は低下します。 SLEの診断基準 <診断基準> ① 顔面紅斑 ② 円板状皮疹 ③ 光線過敏症 ④ 口腔内潰瘍 (無痛性で口腔あるいは鼻咽腔に出現) ⑤ 関節炎(2関節以上で非破壊性) ⑥ 漿膜炎 (胸膜炎あるいは心膜炎) ⑦ 腎病変 (0.5g/日以上の持続的蛋白尿か細胞性円柱の出現) ⑧ 神経学的病変 (痙攣発作あるいは精神障害) ⑨ 血液学的異常(溶血性貧血、4,000/mm3以下の白血球減少、 1,500/mm3以下のリンパ球減少又は10万/mm3以下の血小板減少) ⑩ 免疫学的異常(抗2本鎖 DNA 抗体陽性、抗 Sm 抗体陽性又は 抗リン脂質抗体陽性(抗カルジオリピン抗体、ループスアンチコアグラント、梅毒反応偽陽性) ⑪ 抗核抗体陽性 [診断のカテゴリー] 上記項目のうち4項目以上を満たす場合、 全身性エリテマトーデスと診断する。 ![]() https://www.shutterstock.com/image-vector/systemic-lupus-erythematosu-sle-autoimmune-disease-295494344 |
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