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プロテインC,Sなどについて理解を深める問題。
歯科で出るか否か微妙なところですが、 歯科カテゴリーに入れておきましょう。 1)から3):医師国家試験過去問データベース から ![]() https://emedicine.medscape.com/article/205470-overview 1)107医A18 欠乏すると血栓傾向が生じるのはどれか。3つ選べ。 a アンチトロンビン b フィブリノゲン c プロテインC d プロテインS e プロトロンビン 2)106医G7 ビタミンK依存性の凝固調節因子でないのはどれか。 a 第II因子 b 第VII因子 c プロテインC d プロテインS e フィブリノゲン 3)107医A4 急性肺血栓塞栓症のリスクファクターでないのはどれか。 a るいそう b 長期臥床 c 悪性腫瘍 d プロテインC欠乏症 e 中心静脈カテーテル留置 4)新作 以下のうち、抗凝固剤ないし、凝固阻害因子はどれか。 すべて選べ。 a ワーファリン b プロテインC c プロテインS d ビタミンK e リバロキサバン 関連問題: ワーファリン、Vit K関係:111D11, I18ワーファリンについて (NBDE Part2)このskin lesionは何?血栓性静脈炎とDVTHow this skin necrosis occurs? (USMLE Step 2&3)解答:MOREへ スポンサーリンク 1)107医A18 欠乏すると血栓傾向が生じるのはどれか。3つ選べ。 a アンチトロンビン b フィブリノゲン c プロテインC d プロテインS e プロトロンビン 正解 a,c,d 107A18の解説 a 正しい。 トロンビンはフィブリノゲンをフィブリンに変換する凝固因子である。 アンチトロンビンはこれを阻害することで、抗凝固作用をもつ。 これが欠乏することで血栓傾向をみる。 b フィブリノゲンは第Ⅰ凝固因子である。 c・d 正しい。 プロテインC・プロテインSはビタミンK依存性の凝固阻害因子である。 これらが欠乏することで血栓傾向をみる。 e プロトロンビンは第Ⅱ凝固因子である。 2)106医G7 ビタミンK依存性の凝固調節因子でないのはどれか。 a 第II因子 b 第VII因子 c プロテインC d プロテインS e フィブリノゲン 正解 e 106G7の解説 a・b 第II・VII・IX・X因子はビタミンK依存性の凝固因子である。(肉納豆:II, IX, VII, X) c・d プロテインC・プロテインSはビタミンK依存性の凝固阻害因子である。 e 誤り。 フィブリノゲンは第I因子。 ビタミンKには依存しない。 3)107医A4 急性肺血栓塞栓症のリスクファクターでないのはどれか。 a るいそう b 長期臥床 c 悪性腫瘍 d プロテインC欠乏症 e 中心静脈カテーテル留置 正解 a 107A4の解説 a 誤り。 るいそうではなく、肥満がリスク。 血中の中性脂肪などが高いためとされる。 b 長期臥床でも血流停滞をきたし、血栓塞栓発症のリスクとなる。 c 悪性腫瘍による血液凝固能亢進によりリスクとなる。 d プロテインCは抗凝固因子。 その欠乏はリスクとなる。 e 中心静脈カテーテル留置による血流停滞や血管内皮障害がリスクとなる。 留置部位によるも、長期臥床を強いられることからもbと同様の理由となる。 4)新作 以下のうち、抗凝固剤ないし、凝固阻害因子はどれか。 すべて選べ。 a ワーファリン b プロテインC c プロテインS d ビタミンK e リバロキサバン 正解 abce ○ a ワーファリン 著名な抗凝固剤 PT-INRを指標に調節。 ○ b プロテインC ○ c プロテインS これらは、ビタミンK依存性の凝固阻害因子で肝臓で作られる。 プロテインC, Sに加えてアンチトロンビンも先天欠損がある。 これらの先天欠損があると、20歳代と若い年代においてもDVTやPEなどのVTEを生ずる。 異常の先天欠損症は常染色体優性遺伝。 本邦では、先天性プロテインS欠損症が多い。 これらの欠損症では、急速にワーファリン治療を行うと、 以前にも出題したワーファリン誘発性皮膚壊死 warfarin-induced skin necrosis WISN を起こしえるので要注意! ![]() A patient with warfarin-induced skin necrosis. 乳房や臀部で好発 男性では陰茎例もあるらしい:怖 https://emedicine.medscape.com/article/205470-overview#a6 から ![]() http://www.3nai.jp/weblog/entry/27733.html 参照 × d ビタミンK ワーファリンの中和剤。 むしろ凝固誘発剤。 ○ e リバロキサバン INR調節を必要としない新規経口抗凝固剤 (Novel Oral AntiCoagulants; NOAC) 最近は、Direct Oral Anticoagulants: DOAC と呼ばれる。 以下の4種類がある。 1 ダビガトラン(商品名:プラザキサ®) 2 リバーロキサバン(商品名:イグザレルト®) 3 アピキサバン(商品名:エリキュース®) 4 エドキサバン(商品名:リクシアナ®) ![]() http://blog.goo.ne.jp/stroke_buster/e/c8e465285defb37e198c53f0b69894e7 [抗凝固因子(凝固阻止因子)] (肝、血管内皮で産生)アンチトロンビンIII:第Xa因子やトロンビンの作用を阻害 (多糖類)ヘパリン:アンチトロンビンIIIを活性化 (ビタミンK依存)プロテインC、プロテインS (抗凝固因子)EDTA:Ca++イオンをキレート化することでトロンビンの形成を阻止 凝固系(血液凝固因子)とは出血を止めるために生体が血液を凝固させる一連の分子の作用系であり、 そうして固まった血栓を溶かして分解するのが線溶系(線維素溶解系)です。
http://rinsh.blog.fc2.com/blog-entry-411.html から 詳しくは上記サイトを参照 |
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