スポンサーリンク 母斑症など:110歯C121 - 医療関係資格試験マニア
fc2ブログ
様々な医療福祉関係の資格試験に挑むブログ
プロフィール

かず

Author:かず
某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
内容は、国内の医師、歯科、薬剤師、看護師国試など、さらには米国医師資格試験(USMLE)、米国歯科医師資格試験(NBDE)あたりの問題にも挑戦する予定です。
応援よろしくお願いいたします。

ブログ使用時の注意点:
PCビューで見ると、答えが隠れています。
解答を見る場合は、”MORE”ボタンをクリックして下さい。
スマホですと、全てが表示されてしまうので演習目的の場合はPCビューがお勧めです。

広告
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学校・教育
12位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
1位
アクセスランキングを見る>>
楽天お勧め
google+1
母斑症などに関する症例問題。
簡単な部類であろう。
正答以外の選択肢についても、再度完璧に!

110C121
11歳の女児。咬み合わせの違和感を主訴として来院した。
出生直後から顔面部に色調の異常がみられ、
成長とともに目立ってきたという。
幼児期からフェニトインを服用している。
初診時の下顔面の写真(別冊No. 19A)と
口腔内写真(別冊No.19B)を別に示す。
疑われる疾患はどれか。1つ選べ。

IMG_2645.jpg

a 神経線維腫症
b 先天性表皮水疱症
c 基底細胞母斑症候群
d Sturge-Weber 症候群
e Peutz-Jeghers 症候群


解答:MOREへ

スポンサーリンク


 解答


11歳の女児。咬み合わせの違和感を主訴として来院した。
出生直後から顔面部に色調の異常がみられ、
成長とともに目立ってきたという。
幼児期からフェニトインを服用している。
初診時の下顔面の写真(別冊No. 19A)と
口腔内写真(別冊No.19B)を別に示す。
疑われる疾患はどれか。1つ選べ。

IMG_2645.jpg 

a 神経線維腫症
b 先天性表皮水疱症
c 基底細胞母斑症候群
d Sturge-Weber 症候群
e Peutz-Jeghers 症候群

正解 d

三叉神経領域の片側性血管腫 port wine nevusという特徴から、
母斑症の中でも、d Sturge-Weber 症候群 であろう。
写真Bでは、フェニトインによる歯肉増殖なんでしょうか?


a 神経線維腫症
カフェオレ スポットや、多発性の線維腫も認めない。


b 先天性表皮水疱症
四肢末梢や大関節部などの外力を受けやすい部位に、軽微な外力により水疱やびらんを生ずる。
水疱・びらん自体は、比較的速やかに治癒し、治癒後、瘢痕も皮膚萎縮も残さないものもあるが、
難治性で治癒後に瘢痕を残すものもある。
合併症としては、皮膚悪性腫瘍、食道狭窄、幽門狭窄、栄養不良、貧血(主に鉄欠乏性)、関節拘縮、
成長発育遅延などがあり、特に重症型において問題になることが多い。
http://www.nanbyou.or.jp/entry/5339 より)

栄養障害型. は,特 に皮膚および粘膜に瘢痕のために萎縮が生じて 開口障害を伴い、
口 腔衛生管理は不. 十分 となり、多 数にわたって重度の齲蝕発症が みられる。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspd1963/26/4/26_805/_pdf から)

senten hyouhi suihou
本症での口腔病変
http://www.dermis.net/dermisroot/ja/40900/image.htm

senten suihou$ 
http://www.dermis.net/dermisroot/ja/41005/image.htm

ということで、全然異なるでしょう。


c 基底細胞母斑症候群 Gorlin-Goltz症

特徴:
顎に多発する角化嚢胞や基底細胞癌
患者の約60%は,巨頭症,前額部の瘤,粗野な顔貌,顔面の稗粒腫を呈した疾患特有の外観を有する.
骨格異常(二分肋骨,楔形の椎骨など)のある患者がほとんどである.
異所性石灰化がとりわけ大脳鎌に生じやすく,20歳までに患者の90%超に認める.
心線維腫は患者の約2%に,卵巣線維腫は約20%に発症する.
基底細胞母斑症候群の患児の約5%が髄芽腫(未分化神経外胚葉性腫瘍[PNET])を発症する.
http://grj.umin.jp/grj/nbccs.htm から)

病理ポイント集5:口腔病理 各論2

 参照

e Peutz-Jeghers 症候群

これも、口唇や口腔内などのpigmentationもなく違うでしょう。

PJS$.jpg

特徴:
1. 大腸や胃や小腸に過誤腫性のポリープを生じる。
2. 常染色体性優性遺伝である。癌化の報告はある。
3. 口腔、口唇、手掌、足蹠の色素斑が特徴的である。
4. 多数のポリープが認められることが特徴である。

http://www.ne.jp/asahi/ishizuchi/hoshi/PJS.html より)

関連記事
2018/01/08 20:27 口腔外科 TB(-) CM(0)
コメント















 管理者にだけ表示を許可する

アクセス数
検索フォーム
知りたい疾患や用語に関連するブログ記事を探すのに使ってください
広告配信
人気記事
本ブログ内でよく読まれている記事
カレンダー
08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ(タブ)
各年のアーカイブ全体はLISTをクリック下さい。 LISTを閉じる際は、SELECTをクリック下さい。
リンク
医歯学などの勉強に有用なサイトを随時増やしていきます。 リンクサイトでアクセス出来ないものあれば、メールフォームで遠慮なく教えて下さい。
ブログランキングなど
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: