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先日の外来での出来事。
80歳代前半の女性、施設入所中。 主訴:右上肢の動きが悪い 昨日の昼、施設内で食事中に右手がうまく使えないとのことで、 翌日、施設所属の医師に診てもらい早急に脳外科医の診察を受けるように指示された。 某総合病院の脳外科を受診し、脳梗塞も疑い脳MRIをorderするも、 予約でいっぱいでその日は撮影できないとこと。 右上肢の麻痺のみで、下肢麻痺はないので脳梗塞ではないでしょう。 整形関係の病気でしょうとの判断。 ということで、同日 当院整形を受診。 診察所見では、 右手関節背屈が特に低下しており、感覚低下はなし。 下肢麻痺はない。 右顔面の麻痺もなく、ろれつが回らないといった症状もなし。 整形外科医としては、 橈骨神経麻痺か、 頸椎症Keegan typeによるC6障害 を考慮。 註釈: 解離性運動麻痺(Keegan type dissociated motor loss)とは、 頚椎症. (cervical spondylosis)の一種であり 、 知覚障害が認められず、 C5 、C6 の支配筋の著明な筋萎縮を起こす特殊な病型。 しかし、脳梗塞はまだrule outされてはいない。 なんで、整形外科医が脳梗塞の診断もとは思いつつ; 患者さんの家族にもopen questionで、 “何が一番心配ですか?” と問うと、 “やはり脳梗塞が心配で、MRIなどは撮れないでしょうか?” との返事。 “分りました” ということで、MRI担当の放射線技師に電話。 予約患者の合間になんとかやりくりしてくれるとの返事。 MRIと共に、ついでに頸椎XPもorderする。 さてさて、約1時間後にMRIを終え、その患者さんが診察室に戻ってきた。 MRI拡散強調画像(DWI)をみると、左被殻に高輝度像が。 やはり、脳梗塞、ピンポーン !! 撮影しといてよかった。 めでたし、めでたし。 やはり、患者さんが最も心配な状態、病気を感じ取って、 やり取りする、 いわゆる“解釈モデル”は重要だなー と、再確認した次第。 ![]() https://ameblo.jp/hiratadental/entry-12201937920.html から
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