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B9789350906491.jpg 
http://www.jaypeebrothers.com/pgDetails.aspx?book_id=9789350906491 から



1)結核菌について正しいのはどれか。3つ選べ。(微生物学)

a 培養に小川培地を用いる。
b 偏性細胞内寄生性である。
c 細胞壁にリポ多糖を有する。
d 染色にZiehl-Neelsen染色を用いる。
e 感染の有無の評価にインターフェロンを応用できる。


2) 細胞内でのみ増殖が可能なのはどれか。2つ選べ。(微生物学)

a 結核菌
b ウイルス
c チフス菌
d クラミジア
e サルモネラ菌


3) 深在性真菌症感染の診断に最も有用なのはどれか。1つ選べ。(微生物学)

a TPHA
b Widal反応
c ウイルス抗体価
d Weil-Felix試験
e 血中β-グルカン値


4) 外毒素を持ち、酸素の存在下で培養できるのはどれか。1つ選べ。(微生物学)

a Tannerella forsythia
b Prevotella intermedia
c Porphyromonas gingivalis
d Fusobacterium nucleatum
e Aggregatibacter actinomycetemcomitans


5) B型肝炎ウイルス感染者に使用した金属製スケーラーの消毒に使用できるのはどれか。
  1つ選べ。(微生物学)

a ポピドンヨード
b グルタラール
c 消毒用エタノール
d 次亜塩素酸ナトリウム
e 塩化ベンザルコニウム


6)Epstein-Barr virusで正しいのはどれか。3つ選べ。(微生物学)

a 白血病を引き起こす。
b ヘルペスウイルス属である。
c ウイルスは唾液中に排出される。
d 伝染性単核球症の原因となる。
e 小児期に感染すると症状が出ることが多い。


7)悪性腫瘍を引き起こすウイルスはどれか。すべて選べ。(微生物学)

a Mnpus virus
b Epstein Barr virus
c Vallcella zoeter virus
d Human papilloma virus
e Human Tcell leukemia virus type1



解答:MOREへ


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解答

1)結核菌について正しいのはどれか。3つ選べ。(微生物学)

a 培養に小川培地を用いる。
b 偏性細胞内寄生性である。
c 細胞壁にリポ多糖を有する。
d 染色にZiehl-Neelsen染色を用いる。
e 感染の有無の評価にインターフェロンを応用できる。

解答:a,d,e


解説:
微生物学より、結核菌についての出題です。
結核菌をはじめとした結核についてはかなりの頻度で出題されます。

~結核菌(Mycobacterium tuberculosis)~

・好気性グラム陽性桿菌である(よってリポ多糖は有さない)
・コッホが発見(医学史)
・抗酸菌であるのでZiehl-Neelsen染色陽性である
・倍加時間が長い、培養には小川培地、液体培地(MGIT)を用いる
・ワクチンはBCG(生ワクチン)、
・感染の評価にツベルクリン反応、クオンティフェロン(インターフェロンの一種)を用いる
・食細胞中・培地の両方で増殖が可能(通性細胞内寄生性)



2) 細胞内でのみ増殖が可能なのはどれか。2つ選べ。(微生物学)

a 結核菌
b ウイルス
c チフス菌
d クラミジア
e サルモネラ菌


解答:b,d

解説:
微生物学から、細胞寄生性に関する出題です。

~微生物の細胞寄生性~

細胞外寄生性微生物:ほとんどの細菌・真菌
通性細胞内寄生性微生物(細胞内・細胞外の両方で増殖が可能):結核菌、サルモネラ菌、赤痢菌、チフス菌
偏性細胞内寄生性微生物(細胞内でのみ増殖が可能):ウイルス、クラミジア、リケッチア


3) 深在性真菌症感染の診断に最も有用なのはどれか。1つ選べ。(微生物学)

a TPHA
b Widal反応
c ウイルス抗体価
d Weil-Felix試験
e 血中β-グルカン値

解答:e


解説:
微生物学より、微生物とその診断のための検査についての出題です。
知ってさえいれば正答できるので、この場で覚えてしまいましょう。

~微生物と検査~

TPHA・ワッセルマン反応:梅毒
Widal反応:腸チフスなど
ウイルス抗体価:帯状疱疹など(それぞれのウイルスの抗体価を検査)
Weil-Felix試験:リケッチア(発疹チフスなど)
血中β-グルカン値:深在性真菌症(真菌細胞壁の構成成分)
Shickテスト:ジフテリア


4) 外毒素を持ち、酸素の存在下で培養できるのはどれか。1つ選べ。(微生物学)

a Tannerella forsythia
b Prevotella intermedia
c Porphyromonas gingivalis
d Fusobacterium nucleatum
e Aggregatibacter actinomycetemcomitans

解答:e

解説:微生物学から歯周病原細菌の性質についての出題です。試験頻出の事項です。

~歯周病原細菌の性質~

Porphyromonas gingivalis
・偏性嫌気性
・慢性歯周炎に関わる(Red Complexの一員)
・血液寒天培地上で黒色コロニーを形成する
・病原因子は線毛、コラゲナーゼ、トリプシン様酵素、内毒素など

Prevotella intermedia
・偏性嫌気性
・妊娠性歯肉炎、壊死性潰瘍性歯肉炎に関わる(スピロヘータとともに) 
・血液寒天培地で黒色コロニーを形成する

Aggregatibacter actinomycetemcomitans
・通性嫌気性(だから酸素の存在下で培養が可能)
・侵襲性歯周炎に関わる 
・病原因子として内毒素、ロイコトキシン(白血球毒、これが外毒素)、線毛、細胞膨化毒素

Fusobacterium nucleatum
・偏性嫌気性
・紡錘状の桿菌
・壊死性潰瘍性歯肉炎に関わる(スピロヘータとともに)

Tannerella forsythia
・偏性嫌気性菌
・プロテアーゼをもつ


5) B型肝炎ウイルス感染者に使用した金属製スケーラーの消毒に使用できるのはどれか。
  1つ選べ。(微生物学)

a ポピドンヨード
b グルタラール
c 消毒用エタノール
d 次亜塩素酸ナトリウム
e 塩化ベンザルコニウム

解答:b

解説:
微生物学から消毒薬についての問題です。
低学年を中心に試験頻出であり、口腔外科などでも出題可能ですので確実な理解が必要です。

~消毒薬~

B型肝炎ウイルスに有効:グルタラール、次亜塩素酸ナトリウム

HIVに有効:グルタラール、次亜塩素酸ナトリウム、ポピドンヨード、消毒用エタノール

グルタラール:最も強力。皮膚などには用いられない。(2%4分)

次亜塩素酸ナトリウム:1%20分~1時間使用。金属には錆びるので用いない。

ポピドンヨード:強力で皮膚などにも使用できる。金属には錆びるので用いない。

エタノール:B型肝炎の消毒はできない。口腔粘膜に用いない。

イソプロパノール(消毒用アルコール)

フェノールやクレゾール:HBVはもちろん、HIVの消毒もできない。

ベンザルコニウム:フェノールなどよりさらに弱い。HIVや結核菌も不可。

クロルヘキシジン:日本では通常濃度での粘膜への応用は禁忌。
         (アナフィラキシーのリスク)結核菌に無効。

したがって、今回は「B型肝炎ウイルスを殺菌できて、なおかつ金属製品に使用できる」
グルタラールを選べば良いということとなります。


6)Epstein-Barr virusで正しいのはどれか。3つ選べ。(微生物学)

a 白血病を引き起こす。
b ヘルペスウイルス属である。
c ウイルスは唾液中に排出される。
d 伝染性単核球症の原因となる。
e 小児期に感染すると症状が出ることが多い。

解答:b,c,d

解説:
微生物学より、Epstein-Barr virusについての出題。
名前は定期試験でそれなりに聞いたことがあるとは思いますが、
その内容までを完ぺきに抑えていましたか?
最近は少し踏み込んだ内容が出題されることが多いのでこの場で覚えてしまいましょう。

~.Epstein-Barr virusについて~

・B細胞に感染が生じ、ほとんどが不顕性感染

伝染性単核球症(通称:Kissing disease)
上咽頭癌
バーキットリンパ腫
毛様白板症(HIVの時)の原因

*伝染性単核球症:
リンパ節腫脹が起こる
ペニシリン系抗菌薬禁忌:体中が赤く発疹
Paul-Bunnellテスト陽性

・ヒトヘルペスウイルス4型である

ちなみに、白血病(ヒトT細胞白血病)を引き起こすのはHTLV-1
であることもせっかくなので押さえておきましょう。


7)悪性腫瘍を引き起こすウイルスはどれか。すべて選べ。(微生物学)

a Mnpus virus
b Epstein Barr virus
c Vallcella zoeter virus
d Human papilloma virus
e Human Tcell leukemia virus type1

解答:b,d,e

解説:
微生物学より、ウイルスと悪性腫瘍についての出題です。
それぞれのウイルスの特徴はここで押さえておきましょう。

~ウイルス~

Mnpus virus (ムンプスウイルス)
・流行性耳下腺炎の原因
・成人以降の発症で睾丸炎・膵炎・髄膜炎を併発する

Varicella zoster virus (水痘・帯状疱疹ウイルス)
・水疱、帯状疱疹、Ramsay-Hunt症候群の原因となる
・治療はアシクロビル、ビダラビン

Epstein Barr virus 
・B細胞に感染、ほとんどが不顕性感染
・伝染性単核球症(通称:Kissing disease):リンパ節腫脹。ペニシリンは無効、
 Paul-Bunnellテスト
・上咽頭癌、バーキットリンパ腫、毛様白板症(HIVの時)の原因となる

ヒトパピロ-マウイルス(Human papilloma virus)
・乳頭腫・子宮頸癌の原因となる

ヒトT細胞性白血病ウイルス(Human Tcell leukemia virus type1)
・九州・四国に多い
・性行為・母乳で感染
・脾腫、肝脾腫、リンパ節腫脹、高Ca血症
・HTLV-1の臨床経過は急性から慢性まで様々

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