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問題

肝硬変患者の腹水について正しいのはどれか。

A 治療としてスピロノラクトン投与は禁忌である
B 血性腹水は特発性細菌性腹膜炎を示唆する
C 大量穿刺排液は肝性脳症に有効である
D 好中球増加は肝細胞癌を示唆する
E 原則として漏出性である



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解答


肝硬変患者の腹水について正しいのはどれか。

A 治療としてスピロノラクトン投与は禁忌である
B 血性腹水は特発性細菌性腹膜炎を示唆する
C 大量穿刺排液は肝性脳症に有効である
D 好中球増加は肝細胞癌を示唆する
E 原則として漏出性である


正解:E「原則として漏出性である」。

【アプローチ】
腹水に関する総合問題である。病態生理を理解していれば平易であろう。

【選択的考察】
A(×):
腹水の維持にはレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系が働いているのでスピロノラクトンは第一選択である。
これにループ利尿薬を併用することが多い。
なお、利尿薬単独の治療よりも穿刺排液によるコントロールの方が、
腎機能の予後がよいとされている。

B(×)、D(×):
腹痛を伴う血性腹水では、肝細胞癌の破裂を考える。
好中球増加がある場合は特発性細菌性腹膜炎を疑う。

C(×):
アンモニアは腹水に自由に移行するので、
腹水が貯留している場合は血清アンモニア減少の方向に働いている。
大量穿刺は肝性脳症を誘発するとされている。

E(○):
低アルブミン血症と門脈圧亢進に伴う腸間膜うっ血によるものであるから、原則として漏出性である。

【essential point】
特発性細菌性腹膜炎では、腹水の培養がしばしば陰性で、起炎菌を同定できないことが多い。
それでも腹水所見から本症が疑われる場合は治療を開始する。

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