スポンサーリンク 心不全のコントロール指標:108医I7改題 - 医療関係資格試験マニア
fc2ブログ
様々な医療福祉関係の資格試験に挑むブログ
プロフィール

かず

Author:かず
某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
内容は、国内の医師、歯科、薬剤師、看護師国試など、さらには米国医師資格試験(USMLE)、米国歯科医師資格試験(NBDE)あたりの問題にも挑戦する予定です。
応援よろしくお願いいたします。

ブログ使用時の注意点:
PCビューで見ると、答えが隠れています。
解答を見る場合は、”MORE”ボタンをクリックして下さい。
スマホですと、全てが表示されてしまうので演習目的の場合はPCビューがお勧めです。

広告
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学校・教育
12位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
1位
アクセスランキングを見る>>
楽天お勧め
google+1
歯科でも対応可能なレベルにて、
歯科カテゴリーに。

いい問題だと思います。
歯科国試問題としても、別の形で出されるかもしれません。


657676b7-5f0b-4aca-b4e6-e345e9b9d424.jpg 
https://www.agingcare.com/articles/elderly-heart-failure-and-heart-attack-110500.htm




108I7改題

68歳の男性。
心房細動、うっ血性心不全、脳梗塞および脂質異常症のため、
アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬、利尿薬、ワルファリン
及びHMG-CoA還元酵素阻害薬を内服している。
この患者の心不全のコントロールの指標として有用なのはどれか。
すべて選べ。

a  SpO2
b  体重
c  LDLコレステロール
d  胸部エックス線写真の心胸郭比
e  脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉




解答:MOREへ



スポンサーリンク



解答


68歳の男性。
心房細動、うっ血性心不全、脳梗塞および脂質異常症のため、
アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬、利尿薬、ワルファリン
及びHMG-CoA還元酵素阻害薬を内服している。
この患者の心不全のコントロールの指標として有用なのはどれか。
すべて選べ。

a  SpO2
b  体重
c  LDLコレステロール
d  胸部エックス線写真の心胸郭比
e  脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉


正解 abde



オリジナルは既出でした。下の記事を参照のこと。
多くの問題をupしていると、既出であることが多くなりますね。

歯科国試でも出そうな医科循環器問題6:心不全




解説

これまでの医師国家試験や学部教育では、診断や治療について学習する機会が多かったのですが、
本問は治療の効果判定について問う新しい切り口で、実臨床の雰囲気をよく汲んだ問題と言えます。

細かい設定は省略されていますが、おそらく慢性の経過で、
(a)心房細動、(b)うっ血性心不全、(c)脳梗塞、(d)脂質異常症で
外来followされているという状況が想像できます。

内服薬は、
(a)に対しては血栓予防薬としてワルファリンが、
(b)に対してはアンジオテンシン変換酵素阻害薬と利尿薬が、
(d)に対してはスタチン薬が処方されています。
ここで問われているのは「心不全のコントロール指標」なので、
それに関連する指標を考えれば良いことになります。



<選択肢考察>


a  SpO2 ○
左心不全では肺うっ血や胸水貯留に伴い、酸素飽和度が低下します。
同様に呼吸苦の訴えや起座呼吸の有無については、
左心不全を想起するのに有用な指標となります。

b  体重 ○
体液の量を客観的に評価する指標としては体重が優れています。
心不全の代償期では、体液の増加が心拍出量の増加に直結しますが、
非代償期になると静水圧上昇の影響で肺水腫が進行するために
今度は体液量が不変であってもthird spaceに体液が移動するので有効循環血漿量が低下します。

c  LDLコレステロール ×
LDLコレステロールは、本症例では脂質異常症の効果指標となりえますが、
心不全のコントロール指標としては有用ではありません。

d  胸部エックス線写真の心胸郭比 ○
前負荷が増えると、心拡大が増悪するので胸部X線写真での心胸郭比(CTR)が鋭敏に大きくなります。
こちらも心不全コントロールの指標として有用です。

e  脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉 ○
BNP単独で心不全と診断することはできませんが、
心不全の程度を反映する良い指標とされています。
心室に負荷がかかると分泌が亢進するので、重症度を測るのに適しています。


解説:日経メディカル 1日1問医師国試 から


関連記事
2018/05/23 06:00 循環:歯科 TB(-) CM(0)
コメント















 管理者にだけ表示を許可する

アクセス数
検索フォーム
知りたい疾患や用語に関連するブログ記事を探すのに使ってください
広告配信
人気記事
本ブログ内でよく読まれている記事
カレンダー
08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ(タブ)
各年のアーカイブ全体はLISTをクリック下さい。 LISTを閉じる際は、SELECTをクリック下さい。
リンク
医歯学などの勉強に有用なサイトを随時増やしていきます。 リンクサイトでアクセス出来ないものあれば、メールフォームで遠慮なく教えて下さい。
ブログランキングなど
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: