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各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
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病理学のみを拝借、再編集
http://archives.mag2.com/0001494170/

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https://www.slideshare.net/dantistes/dental-pathology-a-practical-introduction-pieter-j-slootweg


1)耳下腺病変の病理組織報告書を以下に示す。この疾患で正しいのはどれか。
  3つ選べ。
 「好酸性、二層性の上皮の増殖と間質のリンパ組織を認め、境界は明瞭である。」

a 男性より女性に好発する。
b 両側性に発生することがある。
c 唾液腺シンチグラフィで集積を示す。
d 再発のリスクは多形腺腫と比較して高い。
e 腺上皮細胞と筋上皮細胞の両者に由来する。



2) 貧血性梗塞が起こりやすいのはどれか。3つ選べ。(病理学)
a 肺
b 心 臓
c 脾 臓
d 肝 臓
e 腎 臓



3)抜歯窩の治癒で仮骨が形成されるのはどれか。1つ選べ。(病理学)
a 抜歯後3日ごろ
b 抜歯後10日ごろ
c 抜歯後20日ごろ
d 抜歯後40日ごろ
e 抜歯後60日ごろ


解答:MORE へ

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解答

1)耳下腺病変の病理組織報告書を以下に示す。この疾患で正しいのはどれか。3つ選べ。(病理学)
 「好酸性、二層性の上皮の増殖と間質のリンパ組織を認め、境界は明瞭である。」

a 男性より女性に好発する。
b 両側性に発生することがある。
c 唾液腺シンチグラフィで集積を示す。
d 再発のリスクは多形腺腫と比較して高い。
e 腺上皮細胞と筋上皮細胞の両者に由来する。


解答:a,b,c

解説:
病理学から唾液腺腫瘍についての問題です。
国家試験には毎年のように出題されています。
それぞれの内容は押さえられていますか?

さて、
皆さんは今回の報告書にある疾患が何であるかはわかりましたか?

正解は「Warthin腫瘍」です。


Warthin腫瘍の特徴は以下の通りです。

・耳下腺に好発する
・男性に多い(3~5:1)
・両側性に発生することがある(7~10%)
・病理組織像では好酸性、二層性の上皮の増殖と間質のリンパ組織を認める
・再発はまれである(多型腺腫はしばしば再発を認める)

口腔病理基本アトラス
http://www2.dent.nihon-u.ac.jp/OralPathologyAtlas/Ver1/chapter8/html8/8_f_001.html
参照




2) 貧血性梗塞が起こりやすいのはどれか。3つ選べ。

a 肺
b 心 臓
c 脾 臓
d 肝 臓
e 腎 臓


解答:b,c,e

解説:

病理学より、梗塞についての出題です。

梗塞には「貧血性梗塞」と「出血性梗塞」の二通りの分類があり、
近年進級試験や卒業試験でも問われつつある分野です。


~出血性梗塞・貧血性梗塞~

出血性梗塞:脳、肺、肝臓
貧血性梗塞:腎臓、脾臓、心臓

押さえてしまえばかなり使える知識となるのでがっちりと押さえておきましょう。


3)抜歯窩の治癒で仮骨が形成されるのはどれか。1つ選べ。

a 抜歯後3日ごろ
b 抜歯後10日ごろ
c 抜歯後20日ごろ
d 抜歯後40日ごろ
e 抜歯後60日ごろ

解答:c

解説:
病理学から抜歯窩の治癒についての出題です。
知っていれば解ける問題なので、この場で覚えて確実に正解しましょう。

~抜歯窩の治癒~

血餅の形成:抜歯後7日まで
肉芽組織の形成:抜歯後7日~15日(1~2週)
仮骨の形成:抜歯後20日~30日(3~4週)
骨梁の形成:抜歯後40日~60日(2~3か月)

抜歯窩の治癒には血餅の形成が重要です。
これが不十分だと治癒不全やドライソケットの原因となります。
院内実習で抜歯後の説明をするに言われた学生さんも多いと思います。
抜歯後に激しい運動や入浴を制限するのは
血流がよくなることで血餅が流れてしまうことを防ぐためです。
そのような目で院内実習を行っていくと、みる目も変わってくるのではないでしょうか。



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