様々な医療福祉関係の資格試験に挑むブログ
プロフィール

かず

Author:かず
某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
内容は、国内の医師、歯科、薬剤師、看護師国試など、さらには米国医師資格試験(USMLE)、米国歯科医師資格試験(NBDE)あたりの問題にも挑戦する予定です。
応援よろしくお願いいたします。

ブログ使用時の注意点:
PCビューで見ると、答えが隠れています。
解答を見る場合は、”MORE”ボタンをクリックして下さい。
スマホですと、全てが表示されてしまうので演習目的の場合はPCビューがお勧めです。

広告
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学校・教育
11位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
3位
アクセスランキングを見る>>
楽天お勧め
楽天トラベル
ブロとも申請フォーム
google+1
国家試験に出すには謎多き比較的稀な骨腫瘍といえよう。
整形専門医である私も3例ほどしか見たことがない。


106A26+104D41(一部改編)

25歳の男性。
ランニング中に自覚した右膝の痛みを主訴に来院した。
右膝関節内側に腫脹を認める。
右膝正面エックス線写真(A)と
病変部の生検組織のH-E染色標本(B)とを別に示す。

thumb_106A-26A.jpg
A

thumb_106A-26B.jpg
B

1)104D41
考えられるのはどれか。

a 類骨骨腫
b 骨芽細胞腫
c 骨巨細胞腫
d 軟骨芽細胞腫
e 非骨化性線維腫



2)106A26
治療として適切なのはどれか。

a 抗悪性腫瘍薬の投与
b 放射線治療
c 大腿切断術
d 病巣掻爬・骨移植術
e 病巣広範切除・人工関節置換術


解答:MOREへ



関連記事(一部広告含む)



解答

25歳の男性。
ランニング中に自覚した右膝の痛みを主訴に来院した。
右膝関節内側に腫脹を認める。
右膝正面エックス線写真(A)と
病変部の生検組織のH-E染色標本(B)とを別に示す。

thumb_106A-26A.jpg
A

thumb_106A-26B.jpg
B

1)104D41
考えられるのはどれか。

a 類骨骨腫
b 骨芽細胞腫
c 骨巨細胞腫
d 軟骨芽細胞腫
e 非骨化性線維腫


解答: c


20代男性の膝痛である。
エックス線写真では(はっきりはしないが)soap bubble appearanceを認める。
また、H-E染色では多核巨細胞を多数認め、骨巨細胞腫の診断となる。
本腫瘍は破骨細胞 osteoclast由来のもの。
骨腫瘍では好発部位・好発年齢を知っておくことで鑑別が容易となる。


a 類骨骨腫は10〜20代の若年者に好発する良性腫瘍である。
  骨端部ではなく骨幹部に好発し、エックス線写真では境界明瞭な円形のnidusを認めるはずだ。

ecfeb44be41e354ec758de35bebe39_thumb.jpg 
大腿骨近位部に骨硬化像の中にnidusを認める
https://radiopaedia.org/articles/osteoid-osteoma


b 骨芽細胞が異常増殖し、骨形成が促進する(すなわち骨硬化する)病態。
  本症例ではエックス線上、過剰な骨化は指摘できない。

c 正しい。上記の通り。
  骨巨細胞腫は20〜30代の長管骨骨端に好発することも合わせて押さえておこう。

d 本腫瘍も骨端部に好発する良性腫瘍であるが小児に多い。
  組織では骨巨細胞腫と同様に多核巨細胞を認めるが、同時に軟骨芽細胞も認め、より未分化である。
  発症年齢を考えても本問とは合致しない。

hondroblastoma-s.jpg 
https://ja.iliveok.com/health/zi-gong-noruan-gu-ya-xi-bao-zhong_76788i15937.html

e 小児の骨幹部に生じることの多い良性腫瘍である。
  エックス線写真では、辺縁明瞭な骨透亮像を認める。


2)106A26
治療として適切なのはどれか。

a 抗悪性腫瘍薬の投与
b 放射線治療
c 大腿切断術
d 病巣掻爬・骨移植術
e 病巣広範切除・人工関節置換術

解答: d


a 骨巨細胞腫は良性から悪性まで変化に富み、再発率が高い。
  しかし、一般的には必ずしも抗悪性腫瘍薬が使われない。
  最近、デスマノブも使うことが可能になった。
  悪性化したGCTでは本治療も行われることがあろう。

b 転移性の骨腫瘍や手術で取り切れない悪性腫瘍に行われる。

c 良性腫瘍なので切断という選択肢は基本的にありえない。

d 正しい。骨移植には自己移植や人工骨移植などがある。再発もありえる。

e 腫瘍が大きい場合はこの選択肢も十分ありえる。
  しかし、本症例の所見をみる限りでは広範な切除までは不要であろうか。


関連記事
2018/07/09 22:36 整形外科 TB(-) CM(0)
コメント















 管理者にだけ表示を許可する

アクセス数
検索フォーム
知りたい疾患や用語に関連するブログ記事を探すのに使ってください
スポンサーリンク
カレンダー
06 | 2018/07 | 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
リンク
医歯学などの勉強に有用なサイトを随時増やしていきます。 リンクサイトでアクセス出来ないものあれば、メールフォームで遠慮なく教えて下さい。
ブログランキングなど
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: