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保存系の典型例ともいえる問題:
歯内疾患と歯周疾患の併発事例? ![]() http://www.mesloh.com/html/per_endo-perio.html 歯科医師国家試験 臨床問題を熱く語るブログ 【エンド・ペリオ】歯内疾患と歯周疾患の併発事例-第99回B-76 (2015 7/28配信) からの記事をほぼ引用したものです。 第99回(2006年実施)B-76からの出題。 99歯B-76 ![]() ![]() 解説:MOREへ スポンサーリンク ①問題文に歯髄電気診の結果が与えられていません。 全部鋳造冠が装着されているので、そもそも歯髄電気診が実施できないんですね。 (通常国家試験の問題では歯髄電気診の結果が与えられています) ②左側下顎第一大臼歯の近心根に透過像(根尖病巣)が認められますね。 口腔内写真を見ると、瘻孔もありますね。 歯周疾患もありますが、まずは感染根管治療からスタートするというのが臨床の鉄則です。 この理由は根管内が歯周病原性細菌のリザーバーとなっている可能性があるからです。 (ウォーターサーバーのように歯周病原性細菌がたまっている可能性がある。。。ということです) しかし、本症例の歯周ポケットは3~4mmと著しく深いわけではありません。 したがって、歯内病変と歯周病変が相互に関連し合っている症例とはいえません。 このような場合、実際の臨床では感染根管治療と歯周治療を並行して実施することが多いです。 ③さてさて、 正解はd です。 公式解答に疑問を持つ方はいないと思いますので、 画像の読影についてちょっとコメントしておきますね。 本問の症例では近心根に透過像(根尖病巣)がありますが、 よく見ると、支台築造が中途半端(?)にされているように見えませんか。 ポスト部分の形成がされていないですよね? 髄室の部分だけに支台築造がされているように見えませんか。 実は生活歯髄切断法が施行された歯の場合には、 デンタルX線写真像となってきます。 生切をして、根管部分の歯髄を保存して、髄室内はセメントで築造するわけです。 その後、全部鋳造冠の支台歯形成をして印象採得をします。 ところが、生活歯髄切断法は予知性が非常に悪い治療方法なんですね。 結局根管部分の歯髄が失活(感染)してしまうことがほとんどなんです。 そのため、現在では永久歯に生活歯髄切断法を実施することがほとんどありません。 歯科治療では、「予知性」という言葉はキーワードだと思いますね。 生活歯髄切断法は予知性がとても悪いわけなんです。 というわけで・・・ このようなデンタルX線写真を見たら、生活歯髄切断法が施行された歯なのではないか? と思っていただきたいわけです。 なお、生活歯髄切断法は施行された根管は、当然のことながら生活したままということもありえます。 本問では、遠心根に根尖病巣が見られないので、遠心根は生活している可能性が高いですね。 近心根は失活しているが、遠心根は生活していると思われます。 あ、本問でヘミセクションは考えてなくてよいです! 分岐部病変が大きい場合、根尖病巣が嚢胞化しているケースではヘミセクションを考えますが、 今回のケースでは感染根管治療で十分治癒していきます。
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