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定期試験・CBT・歯科医師国家試験対策無料メールマガジン から 歯科理工学のみを拝借、再編集 http://archives.mag2.com/0001494170/ ![]() http://www.yamaguchi-dent.com/oldsite/blog/2008/05/post_2.html 1)応力-ひずみ曲線において図形全体の面積で表されるのはどれか。1つ選べ。 a 耐 力 b 靭 性 c 弾性率 d 引張強さ e レジリエンス 2)離液現象を生じるのはどれか。2つ選べ。 a 寒天印象材 b アルジネート印象材 c 酸化亜鉛ユージノール印象材 d ポリサルファイドゴム印象材 e 付加型シリコーンゴム印象材 3)グラスアイオノマーセメントで正しいのはどれか。3つ選べ。 a 酸─塩基反応で硬化する。 b フッ素の徐放性を有する。 c 粉末成分に酸化ケイ素を含む。 d 練和には金属スパチュラを用いる。 e 従来型と比較してレジン添加型は熱膨張係数が小さい。 解答:MOREへ スポンサーリンク 解答 1)応力-ひずみ曲線において図形全体の面積で表されるのはどれか。1つ選べ。 a 耐 力 b 靭 性 c 弾性率 d 引張強さ e レジリエンス 解答:b 解説: 歯科理工学より、応力-ひずみ曲線についての出題です。 以前にも出題はしていますが(メルマガ第42回 問3もあわせて参照のこと) 苦手な学生さんも多い印象を受けるので再度確認しておきましょう。 ~応力-ひずみ曲線~ 比例限:フックの法則が成り立つ限界の応力 弾性限:応力を取り除くと、元の寸法に戻る限界の応力 降伏点:伸び始めるところ(実測が可能) 耐力:0.2%の永久変形の応力(降伏点が不明瞭な材料で用いる) 最大強さ:破断するまでのもっとも大きな応力 引張強さ:ひずみの測定なしで求めることができる 破断点:材料が破断したときの応力 (比例限、弾性限、降伏点、耐力、最大強さ、引張強さ、破断点は応力-ひずみ曲線の曲線上に存在) 弾性エネルギー(レジリエンス):応力・ひずみ曲線上で、弾性限から垂線を下ろした三角形の面積 靱性(タフネス):破断点までのグラフ全体の面積 弾性係数:応力-ひずみ曲線の直線部の傾き(大きいほどその物質は変形させにくい) 2)離液現象を生じるのはどれか。2つ選べ。 a 寒天印象材 b アルジネート印象材 c 酸化亜鉛ユージノール印象材 d ポリサルファイドゴム印象材 e 付加型シリコーンゴム印象材 解答:a,b 解説: 歯科理工学より、印象材についての出題です。 印象材は比較的出題されやすいところでもあります。 それぞれの性質を確実に押さえておきましょう。 さて、今回の離液現象を生じる印象材とは…? いわゆる「ハイドロコロイド印象材」を指します。 つまり、この問題は「ハイドロコロイド印象材はどれか?」という問題なのです。 ~印象材の性質~ アルジネート印象材 ・経済性と弾性に優れる ・硬化は硫酸カルシウム(石膏)、アルギン酸ナトリウムが反応し、アルギン酸カルシウム・と硫酸ナトリウムを生成することによる ・ケイソウ土をフィラーとして、第三リン酸ナトリウムを硬化遅延材として含む 寒天印象材 ・コンディショナーを用いる(沸騰槽100℃、貯蔵槽60℃、調整槽45℃) ・水分80%、寒天約15%(ガラクトース)、他にホウ砂(ゲル強度の増加、ゾルの粘性の増加)、 ・石膏荒れの防止を目的として硫酸カリウムを含む シリコーンゴム印象材 ・シリコーンゴム印象材はトレーと接着させるために接着剤が必要となる ・精密印象に用いられる(細部再現性がよい) ・付加型シリコーンゴム印象材:温度の影響を受けやすい(寸法精度良い)、ポリジメチルシロキサン(Siを含む)、塩化白金塩、 付加重合 ・縮合型シリコーンゴム印象材:カプリル酸スズを含む、縮合重合 ポリエーテル印象材 ・吸水膨張がある、弾性・永久ひずみが小さい、ポストの印象に用いられる ・スルホン酸エステルが含まれる ・吸水性が大きい(水中保管はダメ) ポリサルファイドラバー印象材 ・硬化時間が長い(不規則)、水で硬化促進、硫黄臭 ・二酸化鉛が含まれる ・個歯トレー:ポリサルファイドラバー印象材+カッパーバンド(銅) (レジン製の個歯トレーを用いる際は接着剤とシリコーン印象材を用いる) モデリングコンパウンド ・筋圧形成などで利用(加熱して用いる)、熱伝導性が低い ・熱可塑性があり、印象体の修正が可能である アクリル系印象材 ・義歯のダイナミック印象、液中のアルコールが蒸発して硬化、弾性は数日続く 3)グラスアイオノマーセメントで正しいのはどれか。3つ選べ。 a 酸─塩基反応で硬化する。 b フッ素の徐放性を有する。 c 粉末成分に酸化ケイ素を含む。 d 練和には金属スパチュラを用いる。 e 従来型と比較してレジン添加型は熱膨張係数が小さい。 解答:a,b,c 解説: 歯科理工学より、グラスアイオノマーセメントについての出題です。 グラスアイオノマーセメントをはじめとしたセメントについては 進級試験・卒業試験・国家試験問わず比較的出題されやすいところです。 (他のセメントを含めたセメントの性質については第30回 問1もあわせて参照のこと。) 第30回 https://archives.mag2.com/0001494170/20160709161522000.html ~グラスアイオノマーセメント~ ・硬化反応は酸-塩基反応、硬化にはCa2+、Al3+が関与 ・硬化時に水との接触で感水し白濁、強度低下 粉:フッ化アルミノシリケートガラス(SiO2(=酸化ケイ素)、Al2O3を含む) 液:ポリアクリル酸(-COOH)、酒石酸(硬化をシャープに短縮する、機械的強度の向上) ・フッ素徐放性、フッ素のリチャージ作用(フッ化物配合の歯磨剤などからフッ化物をセメント内に取り込むこと)を有する ・レジン添加型:強さが上昇、フッ素徐放量は従来型より少ない、HEMAが含まれている、 ポリアクリル酸の酸処理で接着強さが上昇、従来型と比較して熱膨張率が大きい ・練和はプラスチックスパチュラを用いる (金属製スパチュラを用いると、粉成分のガラスにより金属が削られてセメントが黒くなる) |
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