視診・心尖拍動:第5肋間、鎖骨中線、胸骨で囲まれる範囲にある。これを外れると心肥大。
・頸静脈怒張:収縮性心膜炎や心タンポナーデなどの収縮障害や右心不全で見られる。
・Kussmaul兆候:吸気時に頸静脈怒張が増強する。
・チアノーゼ:還元型Hb>5g/dlで皮膚や粘膜が暗紫色を呈する。
・ばち指:指先が丸くふくれる。右左短絡を示す先天性心疾患、感染性心内膜炎でこれを来す
・浮腫:心原性、肝性、腎性。
触診脈
・脈拍数、リズム
・奇脈:呼気時血圧ー吸気時血圧>10mmHg
・脈圧:収縮期と拡張期の動脈壁の動きの幅。大きいものを大脈、小さいものを小脈という。
・速脈/遅脈:拍動の変化のスピード。
聴診・Ⅰ音
収縮時開始に房室弁が閉じる音。心尖部で聞かれる。
亢進:僧帽弁/三尖弁狭窄。心活動亢進(甲状腺機能亢進など)。
減弱:僧帽弁閉鎖不全。心活動低下(心筋梗塞など)。肺気腫、心膜炎。
僧帽弁の音は左側臥位で聞こえやすい。
・Ⅱ音
収縮期終わりに大動脈弁、肺動脈弁が閉じる音。ⅡA、ⅡPに分裂している。
単一Ⅱ音:ファロー四徴症
ⅡA減弱;大動脈弁/僧帽弁狭窄。左心不全。
ⅡP亢進:僧帽弁狭窄、肺高血圧、左心不全、肺炎、肺気腫。
ⅡP減弱:肺動脈弁狭窄
大動脈弁は前傾姿勢で聞こえやすい。
・Ⅲ、Ⅳ音
・心雑音
狭窄症:駆出型。ランブル(低い音)。ダイアモンド型(強くなって弱くなる)
閉鎖不全:一定に聞こえる
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