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部分床義歯の1題
歯科医師国家試験を突破するために! DCロムニーハウスがお手伝い から、”補綴 国試ポイント” (April 30, 2014配信)を引用改編。 問題:107B-45 85歳の女性。下顎部分床義歯が脱離しやすいという。 下顎技義歯は25年前に製作し、主訴以外に不満はなく、 同時期に装着した上顎義歯にも不満はない。 認知症を認める。床下粘膜に異常所見はない。 義歯装着時の口腔内写真(A)と上下義歯の写真(B)を別にしめす。 ![]() ![]() A ![]() B 適切な対応はどれか。2つ選べ。 a. 7」人工歯の追加 b. クラスプ適合の調整 c. 義歯辺縁の削除調整 d. 4T4クラスプの除去 e. 臼歯部咬合接触の回復 解説、解答:MOREへ スポンサーリンク 85歳の女性。下顎部分床義歯が脱離しやすいという。 下顎技義歯は25年前に製作し、主訴以外に不満はなく、 同時期に装着した上顎義歯にも不満はない。 認知症を認める。床下粘膜に異常所見はない。 義歯装着時の口腔内写真(A)と上下義歯の写真(B)を別にしめす。 ![]() ![]() A ![]() B 適切な対応はどれか。2つ選べ。 a. 7」人工歯の追加 b. クラスプ適合の調整 c. 義歯辺縁の削除調整 d. 4T4クラスプの除去 e. 臼歯部咬合接触の回復 考察 まず、下顎義歯の初見として、 レトロモラーパッドを適切に覆えていないのが分かるため、 床が小さい。 よってCはまず消える。むしろ大きくすべきだからだ。 そして、臼歯部に咬耗が目立つ。 その理由として25年前に装着したということから、長期使用による原因が見えてくる。 その結果、前歯を突き上げてしまい、維持に変化が起こってしまう。 このように、問題分に25年前とわざわざ書かれている場合、 真っ先に「維持変化」があると考える必要がある。 そして、クラスプが1本しかないことに気づく。 これはリングクラスプであると写真から分かる。 当然、これだけではたわみやすい。 さて、主訴は「外れやすい」・・・原因は維持不足。 すなわち、リングクラスプ1つでは不足していると分かるため、 一つ目の答えはbとなる。 また、長期症例という事から、維持変化が考えられ、 臼歯部の咬耗より、前歯部の突き上げが起きていると分かる。 よって、eが必然的に答えになる。 正解: b e ポイントノート 麻布デンタルアカデミーの調査によると、この問題の正答率は65%であったとのこと。 この数字は今回の国試の合格率をやや上回る数字だ。 当然、できていないということは論外らしい。 この問題で大切なことは、問題文から『25年前の長期症例』、 写真から臼歯部の咬耗を見逃さず、 明らかにクラスプ1つでは維持不足であると理解する必要がある。 そもそも主訴が『外れやすい』のだから、維持不足は容易に予測できる。 再度確認しておこう。 維持 : 離脱(回転)に抵抗 支持 : 沈下に抵抗 把持 : 水平力(横揺れ)に抵抗 やはり、こういう説明は医師の私にはできません。 餅屋は餅屋ですね。 |
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