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歯科医師国家試験 臨床問題を熱く語るブログ 記事からの引用改編です。 スポンサーリンク 107B-33 67歳の女性。 咀嚼時の上下顎義歯床下粘膜の疼痛を主訴として来院した。 義歯は2年前に装着し、その後臼歯部補綴処置に伴い修理と 調整を重ねていたという。 現在の義歯を修理して暫間義歯として使用することとした。 義歯装着時と義歯撤去時の口腔内写真を別に示す。 主訴を改善するための適切な処置はどれか。2つ選べ。 a 人工歯の交換 b 義歯床の拡大 c レストの追加 d 咬合高径の挙上 e パラタルバーの追加 ![]() ![]() 正解:BC このセミナーで、 「左上2番は残根なので、上顎のPDは残根上の義歯となっている」 という説明をしたところ、 セミナー後に106D-25について質問を受けたようです。。 106D-25 75歳の女性。義歯の新製を希望して来院した。 1か月前に下顎前歯部ブリッジが脱離し、 義歯が使用できなくなったという。 全身疾患の既往歴はない。 義歯を新製することとした。 初診時の口内写真別冊No. 25Aと エックス線写真別冊No.25Bとを別に示す。 下顎義歯製作のための前処置として適切なのはどれか。2つ選べ。 a 小帯切除 b 歯槽堤形成 c 残根の抜歯 d 下顎隆起切除 e 義歯性線維腫切除 ![]() 25A ![]() 25B 質問の内容は、 「第106回 Dー25の公式解答はcとdだが、 残根を抜歯せずに残根上義歯にできないのでしょうか??」 というものでした。 臨床実地問題を解答する上で、よい質問だと思いました。 受験生の皆様の参考になると思いますので、ブログで紹介します。 結論から言いますと、106D-25の症例の残根では、「残根上義歯」にはできません。 第106回 Dー25の口腔内写真を見ますと、残根が存在していることがわかります。 しかし、残根は歯肉に覆われています。 残根の色や形状を見ると、残根の表面に齲蝕象牙質(軟化象牙質)が多量に存在していると推測できます。 与えられているパノラマX線写真を見ると残根が歯肉に覆われており、 齲蝕の影響なのか、残根の形態がはっきりしません(そもそもパノラマX線写真が不鮮明なんですが)。 したがいまして、 このような状態の残根を保存して、残根上義歯とすることは日常臨床ではやりません。 よって、公式解答に違和感はありません・・・ というのが質問への回答となります。 残根上義歯は日常臨床では比較的多く用いられる方法ですが、 残根をなんでもかんでも保存しているというわけではありません ので、注意してください。 |
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