歯科医師国家試験 臨床問題を熱く語るブログ
【虫歯治療の基本】齲蝕象牙質(=軟化象牙質)の除去について
という記事からの引用改編です。
(2013年11月12日配信)
http://www.yasashii-haishasan.com/menu02/
保存系でも補綴系でも、臨床問題で注意して欲しいこと・・・
それは・・・
齲蝕象牙質の除去です!
齲蝕象牙質とは、要するに虫歯で柔らかくなった歯質のことです。
実際の臨床では、「軟化象牙質」と呼ばれます(「なんぞう」と略して呼ぶことが普通)。
虫歯治療の基本は、軟化象牙質(齲蝕象牙質)を除去することである。
まずは、ここから開始するのです!
ところが、軟化象牙質をどこまで除去するかは、明確な基準がないんです。
ここは、実際に臨床をやるとわかりますが、その先生(術者)によって基準がまちまちです。
実際の臨床では、以下の2点を考慮して、歯質をどこまで切削するかを決めています。
・齲蝕検知液の使用
う蝕検知液を塗ったところ
http://www.urban.ne.jp/home/kame/frame/caries%20disclosing.html
・術者の手指感覚
補綴系の問題では、メタルコアの形成のときに注意してください。
メタルコアの印象採得する前に、すべての齲蝕象牙質を除去しなければなりません!
受験生はなかなかわかりづいらい部分かもしれませんが、
印象をとるのですから、齲蝕象牙質をすべて除去する必要があります。
その結果、残存歯質がいびつな形になるかもしれませんが、
その部分を支台築造で修正するわけなので、削って大丈夫なのです。
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