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歯科医師国家試験 臨床問題を熱く語るブログ
この後、どうしますか??という記事からの引用改編です。 (2013年12月15日、18日 配信) では、問題です。 右上1番。 慢性化膿性根尖性歯周炎と診断して、 感染根管治療を開始し、根管充填まで終了しました。 暫間被覆冠(テンポラリークラウン)は既に作成されており、 一時的に撤去した画像です。 根管充填後の経過は良好で、 現在自発痛はないため、補綴処置を行うこととした。 この後に、行うべき処置は何か。1つ選べ。 ![]() a 咬合調整 b 根管貼薬 c 支台築造 d 根管長の測定 e 硬質レジン前装冠の形成 解説:MOREへ スポンサーリンク 右上1番。 慢性化膿性根尖性歯周炎と診断して、 感染根管治療を開始し、根管充填まで終了しました。 暫間被覆冠(テンポラリークラウン)は既に作成されており、 一時的に撤去した画像です。 根管充填後の経過は良好で、 現在自発痛はないため、補綴処置を行うこととした。 この後に、行うべき処置は何か。1つ選べ。 ![]() a 咬合調整 b 根管貼薬 c 支台築造 d 根管長の測定 e 硬質レジン前装冠の形成 というわけで、「この後、どうしますか?」の 解答は「支台築造」でした。 正解:c 支台築造 問題文に根管充填まで終了したと書いてあるので、 「根管貼薬」「根管長測定」を選択することはあり得ません・・・(´・ω・`) この治療中の歯は、歯冠部がないわけですから、 前装冠の支台歯形成をすぐに行うことはできません。 したがって、まずは「支台築造」を行う必要があります。 素朴な問題ですが、本番で聞かれると意外に間違いやすいと思います。 臨床実習の見学で、支台築造は見落とされやすいと思うのですね。地味な作業ですから。 でも、実際の臨床では、支台築造は毎日を行うこともあるくらい、メジャーな処置なのです。 臨床問題では、このような素朴な問題ほど注意が必要です。 <補足> 「支台築造」の材質の種類はメタルコアかレジンコアの2種類があります。 レジンコアは直接法と間接法の2パターンがありえます。 この歯の場合には、歯冠が大きく削除されていますので、 直接法のレジンコアは無理だと思われます(レジンの操作性の問題)。 よって、「メタルコア」か「間接法のレジンコア」が選択されることになるでしょう。 さらに、歯科以外の方にも分かりやすい補足 (http://www2.ha-channel-88.com/soudann/soudann-00021219.html) コアの作り方は材質で分けると 1 メタルコア 2 レジンコア(+ファイバーポスト) 3 セメントコア に分ける事ができます。 ![]() http://www.igarashi-smile.jp/Webpage/fibercore.html また、術式で分けると a 直接法 (口腔内でドクターが直接行う方法) b 間接法 (印象を採って技工士さんが作り、後日セットする方法) に分ける事ができます。 根管充填後に支台築造を行うわけですが、コア形成の段階から少し違います。 直接法の場合は多少、凸凹があってもレジンを流し込んでしまいますので、 あまり気にする必要はありませんが、 間接法の場合は印象を採って技工士さんが作るので凸凹があると作れません。 スムースな外開き形態に削る必要があります。 直接法の場合、形成が終わったらレジンを流し込んで固めれば終了です。 間接法の場合は形成が終わったら印象を採ります。 技工士さんがコアを作ってくれるので、後日、セメントで固定して終了です。 メタルコアは間接法でないと作れません。 セメントコアは直接法でないと使えません。 レジンコアは直接法でも間接法でもどちらでも作ることができます。 |
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