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歯科卒試レベルでしょうか?
問題 粘膜型天疱瘡において優位な診断材料となるものはどれか。 1つ選べ。 A Tzanck試験 B 抗BP180抗体 C 抗SS-A抗体 D 抗デスモグレイン1抗体 E 抗デスモグレイン3抗体 解答:MOREへ スポンサーリンク 正解 E 解説 臨床的に天疱瘡を疑った場合に診断に有用な検査は、 天疱瘡抗原に対する自己抗体である 抗デスモグレイン(desmoglein,Dsg)1 IgG抗体 および抗Dsg3 IgG抗体の測定である。 これは採血のみで血清学的診断が可能であるため、 診療科を問わず施行できる点で優れている。 抗Dsg抗体が陽性となった場合には、さらなる検査が必要となろう。 抗Dsg抗体の大まかな解釈法を知っておくと良い。 デスモグレインは、 表皮細胞と表皮細胞がお互いにくっつく(接着する)のに重要な役割をしている蛋白です。 デスモゾームという接着装置にある膜蛋白です。 天疱瘡の自己抗体は、デスモグレインに結合し攻撃することで、 デスモグレインの接着する働きを阻害します。 その結果、表皮細胞と表皮細胞がばらばらになり、表皮の中で水疱が生じます。 デスモグレイン1は、主に皮膚にあります。 デスモグレイン3は、主に粘膜(口腔、食道など)にあり、少しだけ皮膚にもあります。 (青字:皮膚科Q&A:https://www.dermatol.or.jp/qa/qa30/q03.html から) すなわち、 「抗Dsg1抗体」は“皮膚病変” 「抗Dsg3抗体」は“粘膜病変” を反映している。 つまり、 抗Dsg1抗体のみが検出されれば落葉状(皮膚型)天疱瘡、 抗Dsg3抗体のみが検出されれば粘膜優位型尋常性天疱瘡、 抗Dsg1抗体と抗Dsg3抗体の両方とも検出されれば粘膜皮膚型尋常性天疱瘡 と血清学的に診断する。 粘膜優位型と判断すれば 抗デスモグレイン3抗体が正解。 粘膜以外の皮膚にも水疱があれば、 DEの2つが正解となるであろう。 他の選択肢 A Tzanck試験 ツァンク細胞を探すために、小水疱を擦過して採取する試験である。 ツァンク細胞(多核巨細胞)は、以下の疾患で見られる。 単純疱疹 水痘と帯状疱疹 天疱瘡 サイトメガロウィルス で、天疱瘡も含まれるが、水疱病変の鑑別には使えない。 (Wikipediaを改編) Tzanck testを参照 |
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