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外傷診療ガイドライン
file:///C:/Users/user/Pictures/trauma_2_20150501.pdf
から、一部転用改編です。



下顎骨折の治療法

・非観血的整復
徒手もしくは持続牽引により整復位を得る。

上下顎の咬合関係を再現できる場合は、
線副子、床副子などを用いて持続牽引のうえ咬合位を獲得後、
線副子、床副子、スクリューを用いた固定に移行する。

無歯顎、もしくは歯を利用し得ない場合は、
徒手整復のうえ義歯、床副子を用いた囲繞結紮などの
整復固定術も適応となる。


・観血的整復および顎間固定

適応:
非観血的整復術で十分な機能的整復位が得られない場合に
観血的整復術の適応となる。
整復手術は各種の骨整復鉗子を用いて行われる。

骨折部位への到達法:
下顎では多くの骨体部骨折で(大部分の症例では)口腔内からのアプローチで整復が可能である。
舌側皮質骨での整復状態のより精密な確認には経皮切開を要する場合もある。

顎間固定:
得られた整復位の安定維持のために有効である。
また、術中に整復位を確認維持するために極めて有用である。
tension zone(張力域)の固定目的に顎内固定は有用である。
術後の顎間固定期間については固定法の強度と安定度を勘案して決定する。

咬合の回復は、下顎骨骨折のみならず、中顔面骨骨折の治療においても極めて重要で、
中顔面の垂直的高径と水平的突出度の回復の指標となる。

上顎歯列弓が保全されている場合、患者の訴え、受傷前の写真、
歯科診療録、咬合小面の状態により適切な咬合位を決定する。

十分な咬合接触が得られない場合は咬合床などの使用もよい。
解剖学的に正確に整復された(あるいは無傷の)上顎歯列弓があれば、
下顎弓の再建に有用であり、正確な下顔面の幅径(下顎角部の幅径)の指標となる。

逆に解剖学的に正確に整復された(あるいは無傷の)下顎歯列弓は、
上顎の解剖学的な整復に重要である。
ともに対向する歯列の鋳型として用いうる。

・固定術
非観血的固定術:
非観血的に得られた整復位を維持するために安静位を確保する。
各種装具を用いた顎間固定が多用される。

観血的固定術:
鋼線、プレート、スクリューなどの骨体固定材料が用いられている。
治療の目標に応じて、各固定材料の特性を理解のうえ応用する。

・術式選択
軟組織損傷の状態、骨折様態、患者の社会背景、他の身体状況、
治療に対するコンプライアンスに応じて術式を選択する。

特に、強い応力のかかる下顎に関しては、応力を負担し得る骨質の状態、
応力負担部位、応力方向などを十分に勘案し、固定法、骨体固定材料を選択する。



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2018/12/31 13:28 口腔外科 TB(-) CM(0)
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