スポンサーリンク 骨髄組織像もkey point:113医A20 - 医療関係資格試験マニア
fc2ブログ
様々な医療福祉関係の資格試験に挑むブログ
プロフィール

かず

Author:かず
某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
内容は、国内の医師、歯科、薬剤師、看護師国試など、さらには米国医師資格試験(USMLE)、米国歯科医師資格試験(NBDE)あたりの問題にも挑戦する予定です。
応援よろしくお願いいたします。

ブログ使用時の注意点:
PCビューで見ると、答えが隠れています。
解答を見る場合は、”MORE”ボタンをクリックして下さい。
スマホですと、全てが表示されてしまうので演習目的の場合はPCビューがお勧めです。

広告
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学校・教育
12位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
1位
アクセスランキングを見る>>
楽天お勧め
google+1
比較的、簡単でしょうか?

113A20

64歳の男性。腹部膨満感を主訴に来院した。
3か月前から、左腹部の膨満感を自覚し、改善しないため受診した。
既往歴に特記すべきことはない。
胸骨右縁第2肋間を最強点とする収縮期駆出性雑音を聴取する。
呼吸音に異常を認めない。
右肋骨弓下に肝を3cm触知する。左肋骨弓下に脾を3cm触知する。浮腫を認めない。
血液所見:赤血球268万、Hb 7.9g/dL、Ht 26%、網赤血球1%、白血球7,300、血小板14万。
血液生化学所見:総蛋白6.0g/dL、アルブミン3.2g/dL、
IgG 1,614mg/dL(基準960~1,960)、IgA 369mg/dL(基準110~410)、IgM 182mg/dL(基準65~350)、
総ビリルビン0.9mg/dL、直接ビリルビン0.2mg/dL、AST /AST:27U/L/26U/L、
LD 477U/L(基準176~353)、ALP 283U/L(基準115~359)、
BUN/Creat:18mg/dL/0.8mg/dL、尿酸6.9mg/dL。

骨髄組織のH-E染色標本(A)及び鍍銀染色標本(B)を別に示す。

thumb_113A-20A.jpg
A


thumb_113A-20B.jpg
B

この患者の末梢血に認められないのはどれか。

a 骨髄球
b 赤芽球
c 骨髄芽球
d 涙滴状赤血球
e 赤血球連銭形成


解答:MOREへ



スポンサーリンク




解答

正解 e


正答率:91%


決め手は、まず 図Bでしょうか?

鍍銀染色では細網線維が染まります。
通常は骨髄内内には細網線維は認められない。
これがあるということは、骨髄線維症に他ならない。

理学所見でもsplenomegalyが認められ、この疾患が思い浮かぶだろう。

大阪市大の血液学サイト:www.med.osaka-cu.ac.jp/labmed/page082.html によれば

末梢血塗抹標本では健常人では見ることができない

赤芽球(87%)
巨大血小板(44%)
涙滴赤血球(69%)
骨髄芽球(62%)

を見ることができるとのこと。

末梢血中に赤芽球、骨髄芽球が認められる現象は
白赤芽球症と称されます。


ということで、骨髄線維症では

a 骨髄球
b 赤芽球
c 骨髄芽球
d 涙滴状赤血球

は認められる。

認められないのは、e 赤血球連銭形成

スメア上、RBCの連銭形成(Rouleaux formation)が見られるときは、
原発性マクログロブリネミアなど、高IgMによる過粘度症候群。



関連記事
2019/03/14 00:03 血液・凝固系 TB(-) CM(0)
コメント















 管理者にだけ表示を許可する

アクセス数
検索フォーム
知りたい疾患や用語に関連するブログ記事を探すのに使ってください
広告配信
人気記事
本ブログ内でよく読まれている記事
カレンダー
08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ(タブ)
各年のアーカイブ全体はLISTをクリック下さい。 LISTを閉じる際は、SELECTをクリック下さい。
リンク
医歯学などの勉強に有用なサイトを随時増やしていきます。 リンクサイトでアクセス出来ないものあれば、メールフォームで遠慮なく教えて下さい。
ブログランキングなど
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: