高齢者では非常に多い病態。
今後、出題が増えていくかも。
stpeteurology.com/overactive-bladder/
103I58 65歳の女性。尿意切迫感、切迫性尿失禁および夜間頻尿を主訴に来院した。
尿所見:蛋白(-)、糖(-)、沈渣に赤血球0~2/1視野、白血球1~3/1視野。
尿量1,000~1,300 ml/日、排尿量80~200 ml、残尿量10~20 ml。
昼間排尿回数8~10回、夜間排尿回数2、3回。
対応として適切なのはどれか。
a 水分制限
b 抗菌薬投与
c 睡眠薬投与
d α1遮断薬投与
e 抗コリン薬投与
解答:MOREへ
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解答正解 e正答率:72%
103I58の解説(Medu4から改編)
1)尿意切迫感
2)切迫性尿失禁
3)頻尿と主症状が3つ揃った典型的な過活動膀胱(OAB; overactive bladder)
blogs.yahoo.co.jp/n_harikyu/72718502.html から
a 行動療法として考えられないわけではないが、まず第一に考えることではない。
b 感染症ではないため誤り。膀胱炎の場合、尿混濁がみられる。
c 実際は睡眠薬が処方されることもあるが、薬物療法の第一選択は抗コリン薬である。
d 尿道拡張作用があるため前立腺肥大症が原因となっている場合は第一選択である。
しかし本症例は女性であるため前立腺肥大症は考えられない。
e 正しい。
抗コリン薬は、膀胱平滑筋の収縮を抑えること排尿回数を減らす。
本症例では第一選択となる。ただし、前立腺肥大症が原因の場合は
抗コリン薬で尿閉を引き起こす可能性が高いためdの通りα1遮断薬を用いる。
最近は、β3作動薬も抗コリン剤で生じる便秘などが生じにくく
服薬継続率も高く好んで使われるようである。
medical.radionikkei.jp/suzuken/final/111006html/index.html から
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