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昨日の整形専門医講習で学んだことを元に、
こんな問題を出してみました。 整形専門医レベルの問題で少し難しいでしょうか? 問題 2歳の男性。 這い這いをするときも、泣くことが多く、 骨変形を主訴に小児科から当小児整形外科を受診。 理学的には眼球がやや青みがかっていた。 来院時の写真を示す。 ![]() 本疾患について正しいものをすべて選べ。 a Ⅰ型 コラーゲンの異常によって生じる。 b 病型によっては、常染色体優性遺伝により起こる。 c すべての症例で、難聴を伴う。 d 病型により予後は異なる。 e ビスフォスフォネート製剤は有効ではない。 解答:MOREへ スポンサーリンク 解答 正解 abd ![]() Acta Orthopedica Brasileria: Surgical treatment of deformities and fractures on lower limbs with Osteogenesis imperfecta から引用 本症例は、骨形成不全症 (OGI: osteogesis imperfecta)のⅢ型症例でかなり予後不良のもの。 這い這い時から、骨折を繰り返しよく泣いていたことでしょう。 青色強膜も本症の特徴。 OGIについては、109回医師国試で出題されています。 易骨折性+青色強膜? 109医I22 さて、 この症例は、以下のように骨切りをして変形矯正し、 髄内ワイヤーで治療したようである。 ![]() 各選択肢について 〇 a Ⅰ型 コラーゲンの異常によって生じる。 骨基質を構成しているコラーゲンはⅠ型 コラーゲンがうまく生成されないことによる。 〇 b 病型によっては、常染色体優性遺伝により起こる。 × c すべての症例で、難聴を伴う。 〇 d 病型により予後は異なる。 以下のようなSillence分類により、Ⅰ型からⅣ型に分類。 Ⅱ型が最重症のようである。 型により遺伝形式は異なる。 難聴は、約半数で認められるようである。 ![]() 骨形成不全症の分類について 骨形成不全症の臨床像は非常に多彩であり、生まれてすぐに死亡する周産期致死型から、 生涯にわたり明らかな症状がなく偶然発見されるものまである。 臨床症状は易骨折性、骨変形などの長管骨の骨脆弱性と脊椎骨の変形に加え、 成長障害、青色強膜、歯牙(象牙質)形成不全、難聴、関節皮膚の過伸展、心臓弁の異常など。 中でも骨変形による骨痛、脊柱変形による呼吸機能障害、難聴、 心臓弁(大動脈弁、僧帽弁に多い)の異常による心不全が年長期以降に生じることが多い。 骨脆弱性のために運動発達が遅延する。 また骨脆弱性は成人後も継続し、妊娠・出産や加齢に関係した悪化が知られるため、 生涯に渡る管理・治療が必要である。 骨形成不全症(指定難病274) より × e ビスフォスフォネート製剤は有効ではない。 最近、強力な作用のビスフォスフォネート製剤が臨床の現場に登場して以来、 散発的にビスフォスフォネート製剤の骨形成不全症への骨折予防効果を 示す成績が報告されるようになりました。 当初は、少数例による検討で投与量もまちまちだったが、 カナダのマックギール大学のGlorieuxらにより、 まと まった数の本症の小児に対して ビスフォスフォネート製剤の一種である パミドロン酸二ナトリウムを点滴で投与して、 骨の量が増加し、骨折回数が減少した とい うことが発表された。 |
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