プロフィール
Author:かず 広告
最新記事
カテゴリ
アクセスランキング
楽天お勧め
最新コメント
google+1
|
まだ臨床問題としては出題されていない疾患。
そろそろ出るのではないか。 新作問題 50歳の男性。 胃潰瘍で内科でfollow up中であったが、 ついでに腹部エコー検査も希望し異常が見られたため、 腹部CTによる精査を行い矢印のような所見を得た。 下に腹部CTを示す。 ![]() a 胆嚢癌 b 胆嚢腺筋症 c 急性壊疽性胆嚢炎 d 過形成性ポリープ e コレステロールポリープ 解答:MOREへ スポンサーリンク 解答 正解 b 胆嚢腺筋症 adenomyomatosis pf gall bladder ![]() www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0378603X11000969 から引用 CT像の説明: 正常な粘膜下に拡張した、所謂 Rokitansky–Aschoff sinus (RAS)を認める。 本症例では、この変化が顕著である。 胆嚢腺筋症 胆嚢壁のびまん性あるいは限局性の肥厚を特徴とする病変で、 胆嚢の粘膜上皮が胆嚢壁の筋肉の層にまで憩室様嵌入した Rokitansky-Ashoff洞(RAS)と呼ばれるものが増生したもの。 病理組織標本上、長さ1cm以内に5個以上のRASが増生していて、 その部位の壁が3mm以上肥厚している病変を指します。 胆嚢を摘出した症例の約10%に認められる。 胆嚢腺筋腫症は病変の部位や広がりから、主に3つの型に分類(図1)。 1)限局型:胆嚢の底部を中心に限局した腫瘤を形成する底部型 2)分節型(輪状型):胆嚢の頚部や体部に全周性の壁の肥厚をきたし、内腔が狭くなっている分節型 3)広範型(びまん型):胆嚢壁全体にRASの増生が及びびまん性の肥厚を認める広範型 ![]() 症状 一般に無症状で経過して特有の症状はないことが多く、 腹部超音波検査(エコー検査)などで偶然発見されますが、 胆嚢内や胆嚢壁に結石(胆石)を伴い胆嚢炎を発症すると、 右上腹部の違和感や痛み、吐き気、腹部膨満感などを伴うことがある。 稀に胆嚢癌を合併することもあるので、注意を要する。 https://ssl.kotobuki-pharm.co.jp/guide/guide03-42 から改編 他の選択肢について a 胆嚢癌 本例のような正常な胆嚢壁ではないでしょう。 c 急性壊疽性胆嚢炎 胆汁が充満して胆嚢全体が膨れ上がった像が見えるだろう。 ![]() minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0020/G0000050/0058 d 過形成性ポリープ e コレステロールポリープ 本例のように壁内に病変を持つのではなく、粘膜壁に突出した病変を呈する。 胆嚢ポリープの種類 surgery1.hiroshima-u.ac.jp/about/diagnosis/folder28/ から 大きく分けて、以下の5つの種類があります。 胆のうポリープの診断は、最終的には手術で胆のうを切除し、病理検査にて確定します。 ![]() 胆嚢ポリープの超音波内視鏡所見 1)コレステロールポリープ 胆のうポリープの中で約90%を占める、最も多い種類です。 胆のうの中に多発しやすいことが特徴です。 多くは数mm以内のものが多く、10mm超えることは稀です。良性です。 2)腺腫性ポリープ 基本的には良性と考えられていますが、一部に胆嚢癌の発生源になる関係性が報告されています。 3)過形成ポリープ 胆のうの粘膜表面の細胞(‘上皮’と呼びます)が過剰に増殖したタイプです。 4)炎症性ポリープ 慢性胆のう炎を起こした患者さんなどに起こる、 粘膜細胞の増殖が原因で発生するタイプです。良性です。 5)胆嚢癌 文字通り胆のうの粘膜に出来る悪性腫瘍です。 ポリープの段階で見つかる胆嚢癌は比較的早期の病変が多く、 適切な治療により根治的治療を行うことが可能です。 ![]() medick.biz/category/select/pid/160678 から |
アクセス数
検索フォーム
知りたい疾患や用語に関連するブログ記事を探すのに使ってください
広告配信
人気記事
本ブログ内でよく読まれている記事
カレンダー
月別アーカイブ(タブ)
各年のアーカイブ全体はLISTをクリック下さい。
LISTを閉じる際は、SELECTをクリック下さい。
リンク
医歯学などの勉強に有用なサイトを随時増やしていきます。
リンクサイトでアクセス出来ないものあれば、メールフォームで遠慮なく教えて下さい。
ブログランキングなど
ブロとも申請フォーム
メールフォーム
|