スポンサーリンク 救急現場での出来事:113B44,45(必修長文) - 医療関係資格試験マニア
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3509-Emergency_Room-1296x728-header.jpg
Why Do So Many People Still Go to the Emergency Room?
から引用


医師国試験ではよく出るパターン。
必修長文のようです。


出典:
medu4:114B44
medu4:113B45



次の文を読み、44、45の問いに答えよ。

113B44

67歳の男性。心停止の状態で救急車で搬入された。
現病歴:今朝6時頃、妻が寝室に起こしに行った際には返答があったが、
1時間経っても起きて来なかった。
再度呼びに行くと目を閉じたままで反応がないため、午前7時に救急車を要請した。
5分後に救急隊が到着し、心停止と判断した。
かかりつけ医には連絡せず、心肺蘇生を行いながら救命救急センターに搬送した。
救命救急センターでpulseless electrical activity〈PEA〉と判断し、
心肺蘇生を継続した。研修医が胸骨圧迫を継続する傍ら、
指導医が薬物投与のため静脈路の確保を行うこととした。

静脈路確保で第一選択となる部位はどこか。

a 大腿静脈
b 内頸静脈
c 鎖骨下静脈
d 大伏在静脈
e 肘正中皮静脈


13B45

既往歴:20年前から糖尿病、高血圧症と診断され、内服治療を続けていた。
生活歴:喫煙歴は65歳まで20本/日を45年間。飲酒は焼酎2合/日を週3日。
搬入時に行った静脈採血の結果は以下のとおりであった。
検査所見:血液所見:赤血球322万、Hb 10.1g/dL、Ht 31%、白血球8,800、血小板11万。
血液生化学所見:AST 92U/L、ALT 78U/L、尿素窒素82mg/dL、クレアチニン9.8mg/dL、
血糖228mg/dL、Na 142mEq/L、K 9.8mEq/L、Cl 112mEq/L、Ca 8.6mg/dL。CRP 2.3mg/dL。
院内救急コールで駆け付けた内科および外科病棟当直医が、
救命救急センターの研修医、指導医とともに心肺蘇生を継続した。
その後も心拍は再開せず、患者の死亡が確認された。
かかりつけ医に連絡をとると、この患者は糖尿病腎症による慢性腎不全のため、
近々人工透析の導入予定で、最終受診は1週間前であった。

死亡診断書を交付できないのはどれか。

a 死亡確認を行った内科病棟当直医
b 救命処置を補助した外科病棟当直医
c 電話で死亡報告を受けたかかりつけ医
d 救命処置を行った救命救急センターの指導医
e 救命処置を行った救命救急センターの研修医


解答:MORE



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解答

113B44

正解 e

正答率:97%

a 大腿静脈
b 内頸静脈
c 鎖骨下静脈
はCV lineとして考慮すべきかもしれない。
現実、このような救急患者では起こりえるが、

やはり、まずは末梢lineからtryすべきだろう。

d 大伏在静脈
e 肘正中皮静脈

のうち、eが1st choiceとなろう。



113B45

正解 c

正答率:96%

a 死亡確認を行った内科病棟当直医
b 救命処置を補助した外科病棟当直医
d 救命処置を行った救命救急センターの指導医
e 救命処置を行った救命救急センターの研修医
は全て、死亡前の24時間以内に診療に携わっているので、死亡診断書は確実に書けるでしょう。

c 電話で死亡報告を受けたかかりつけ医
かかりつけ医に連絡をとると、この患者は糖尿病腎症による慢性腎不全のため、
近々人工透析の導入予定で、最終受診は1週間前とのこと。
24時間以上前の診察なので、常識的には死亡診断書は書けない。


H30年度版 診断書マニュアル 参照



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