320列CTによる冠動脈検査 関西ろうさい病院 から引用
出典:
medu4:113D21113D2145歳の男性。膵腫瘍の精査のため来院した。
15年前から2型糖尿病で自宅近くの診療所で内服治療を受けている。
3か月前から急激に血糖コントロールが悪化したため腹部超音波検査を受けたところ、
膵腫瘍が認められ紹介受診となった。eGFR 48mL/分/1.73m2。
腹部造影CTを計画する際に検査前後数日間の休薬を検討すべき薬剤はどれか。
a DPP-4阻害薬
b SGLT2阻害薬
c ビグアナイド薬
d スルホニル尿素薬
e α-グルコシダーゼ阻害薬
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解答
正解 c
正答率:73%腹部造影CTが計画されている中年男性。休薬すべき経口血糖降下薬を選ぶ問題。
a・b・d・e 特に造影剤使用時に考慮する必要はない。
ビグアナイド系糖尿病用剤とヨード造影剤は、併用により乳酸アシドーシスを
きたすことがあるため併用注意とされています。
原因:ヨード造影剤の投与により一過性の腎機能低下をきたす可能性があり、
その結果、ビグアナイド系糖尿病用剤の腎排泄が減少し血中濃度が上昇するためと考えられています。
そのため、ビグアナイド系糖尿病用剤の服用を中止し、検査後48時間してから再開すること
望ましいとされています。
ヨード造影剤との併用注意の薬剤について から
※造影検査は一般にeGFRが45未満の際に配慮が必要となる(以下)。
本患者は48であり、特に問題なく実施可能。
45≦eGFR or 透析導入済:特に配慮は不要
30≦eGFR<45:検査前後に生理食塩水を点滴する
eGFR<30:造影検査は原則行わない(どうしても必要な場合は腎臓内科コンサルト)
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