スポンサーリンク 特徴的な頸椎MRI:99医H4 - 医療関係資格試験マニア
fc2ブログ
様々な医療福祉関係の資格試験に挑むブログ
プロフィール

かず

Author:かず
某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
内容は、国内の医師、歯科、薬剤師、看護師国試など、さらには米国医師資格試験(USMLE)、米国歯科医師資格試験(NBDE)あたりの問題にも挑戦する予定です。
応援よろしくお願いいたします。

ブログ使用時の注意点:
PCビューで見ると、答えが隠れています。
解答を見る場合は、”MORE”ボタンをクリックして下さい。
スマホですと、全てが表示されてしまうので演習目的の場合はPCビューがお勧めです。

広告
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学校・教育
9位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
1位
アクセスランキングを見る>>
楽天お勧め
google+1
かなりの古典です。

出典:w.atwiki.jp/kumedisiketai/pages/1935.html

99H4

25歳の女性。最近,右手の使いにくさと両上肢のしびれ感とがあり来院した。
数年前から後頸部の痛みを自覚していた。頸椎MRIのT1強調矢状断像を別に示す。

99H4.jpg

この患者でみられないのはどれか。

a 上肢の痛覚低下
b 手指骨間筋の萎縮
c 下肢の振動覚低下
d 膝蓋腱反射の亢進
e 上腕二頭筋反射の低下


解答:MOREへ

スポンサーリンク



解答

正解 c


MRIにて脊椎レベルC2以下の脊髄に髄液と同じ信号を示す病変があり、
脊髄空洞症 syrinx, sylingomyeliaであることは明らかだろう。

脊髄空洞症は脊髄実質内に空洞を形成する病態を指し、中心管近傍に好発する。

この場合、
中心管近傍(前方)を交叉する脊髄視床路を障害することが多く、温痛覚線維が障害を受けやすい
しかし、深部覚や触覚は後索を通るため、障害を免れることになる。

これを、
解離性知覚障害
と呼ぶ。


前角に病変が及ぶと髄節性の筋萎縮、側索の錐体路まで障害が及ぶと下肢の腱反射亢進をきたす。


また、キアリ奇形に合併することは常識事項。


選択肢解説

○a 温痛覚障害はほぼ必発である。
○b 前角に病変が及ぶと髄節性の筋萎縮を呈する。
×c 触覚と振動覚障害はみられないか、あるとしても軽微である。
○d 錐体路に病変が及べば生じうる。
○e 高率に認める。

下記問題も参考に
medu4:脊髄空洞症関係の問題



関連記事
2019/12/18 22:57 整形外科 TB(-) CM(0)
コメント















 管理者にだけ表示を許可する

アクセス数
検索フォーム
知りたい疾患や用語に関連するブログ記事を探すのに使ってください
広告配信
人気記事
本ブログ内でよく読まれている記事
カレンダー
04 | 2023/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
月別アーカイブ(タブ)
各年のアーカイブ全体はLISTをクリック下さい。 LISTを閉じる際は、SELECTをクリック下さい。
リンク
医歯学などの勉強に有用なサイトを随時増やしていきます。 リンクサイトでアクセス出来ないものあれば、メールフォームで遠慮なく教えて下さい。
ブログランキングなど
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: