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Brain SPECTによる認知症の鑑別
医師国試で、SPECT画像まで出題されるとは驚きです。 109回医師国試からの出題。 ![]() http://jnm.snmjournals.org/content/48/8/1289.figures-only 109医D-2 ![]() ![]()
解答:MOREへ スポンサーリンク ![]() ![]() まずは、SPECTと関連する総説 から 下記サイトが分かりやすかったので、本サイトを修正して転記します。 (撮って診る認知症:http://genki55.net/image/) 脳の機能が低下すると、血流が低下します。 SPECT検査は、血流が低下しているか、 また、どの部分の血流が低下しているかを調べることができます。 症状だけではわかりづらい早期でも、 症状と併せてSPECT画像を見ることにより、認知症かどうかがわかることがあります。 認知症で最も多いのは アルツハイマー型認知症ですが、 脳血管性認知症、 レビー小体型認知症、 前頭側頭型認知症(FTD) の4つが認知症の4大原因です。 認知症の原因により、異常が現れる部分に違いが見られます。 ![]() 脳の各部位での働き 海馬 : 主に記憶を作るところです。特に新しい記憶に関係があります。 後帯状回: 空間認知(どこにいるのかわからない)や記憶などに関係があります。 頭頂葉:言語による表現、行動、空間認知(どこにいるのかわからない)などに関係があります。 楔前部(せつぜんぶ) : 記憶などに関係があります。 前頭葉:行動をおこすこと(運動・意思など)に関係があります。 SPECT(スペクト)検査は、脳の血流状態を画像にして見ることができます。 脳の機能が低下している部分は、脳の血流が低下しています。 症状だけでは診断しづらい軽度の認知症でも、 脳の血流が低下していることをSPECT検査で見つけられることがあります。 ![]() 健康な人では、後帯状回や楔前部 および後頭葉などの血流が赤く映し出されます。 ↑ ![]() アルツハイマー型認知症の人では、 後帯状回や頭頂葉内側の楔前部などで 血流の低下がみられます(○印緑部分)。↑ ![]() 画像統計解析を行うと、 血流の低下している部分だけに色がついて見えます。 上の画像で血流が低下して緑色にみえた部分が、 左の画像の矢印で示した青い部分です。↑ さて、問題の写真Aでは、 脳梁と海馬周囲で脳血流が悪い。 画像統計解析した写真Bでは、 海馬 、 後帯状回、楔前部出血流低下があるようである。 以上から、SPECT診断は、 正解:d アルツハイマー病 である。 頻度の高いアルツハイマーを選んだ受験生は多かったのではないか? とは、推察しますが。 |
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