> ワルファリンおよび直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)の骨折リスク - 医療関係資格試験マニア
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本当に久々のブログ更新。

心房細動(AF)患者における骨粗鬆症性骨折リスクは、
使用する抗凝固薬の種類によってどう違うのか?
についての問題ですが、あくまでも普遍、決定的なものではないことを
断っておきましょう。
ある研究結果による結果からの問題と理解ください。

fracture risk
New genetics findings unravel key components of fracture risk in osteoporosis


問題

以下のうち正しいのは?

a ワルファリンおよび直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)の骨折リスクは同等である。
b ワルファリンの骨折リスクは、DOACのそれよりも高い。
c DOACの骨折リスクは、ワルファリンのそれよりも高い。


解答などは、MOREへ

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解答

正解 b


英・University College London, School of PharmacyのWallis C.Y. Lau氏らは、
香港の地域住民を対象としたコホート研究により、
ワルファリンおよび直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)3剤を使用する
AF患者における骨粗鬆症性骨折リスクを比較検討した。

Wallis C Y Lau et al.
Association Between Treatment With Apixaban, Dabigatran, Rivaroxaban, or Warfarin and Risk for Osteoporotic Fractures Among Patients With Atrial Fibrillation

長年にわたりAF患者に使用されてきたワルファリンには、骨粗鬆症性骨折リスクがあることが、
複数の先行研究により指摘されてきた。
しかし、Lau氏らによると先行研究の大半は10〜20年以上前に行われており、
結果に一貫性が示されなかったことや、近年臨床現場で広く使われるようになった
DOACによる骨粗鬆症性骨折リスクについてはデータが限定的であることなどから、
骨粗鬆症性骨折リスクを有するAF患者の第一選択としてどの抗凝固薬が適しているかを比較検討した。

対象:
香港の全ての公立病院およびクリニック(一般・専門含む)を統括する
香港病院管理局が運営する非特定化電子カルテ
「Clinical Data Analysis and Reporting System(CDARS)」から、
2010年1月1日〜17年12月31日に新規AFと診断され、
ワルファリンまたはDOACのいずれかの抗凝固薬1剤が
新規処方された18歳以上の患者2万3,515例。

心臓弁膜症や甲状腺機能亢進症と診断、または心臓弁置換術を受けた患者、
あるいはAF診断前90日以内に発作性AFにより心臓外科手術を受けた患者、
心筋炎、心膜炎、肺塞栓症と診断された患者は除外した。

対象者の背景:
平均年齢は74.4歳(標準偏差10.8歳)、
抗凝固薬の内訳はワルファリン9,541例、
ダビガトラン6,867例、リバーロキサバン3,866例、アピキサバン3,241例であった。

主要評価項目:
骨粗鬆症による大腿骨近位部および腰椎の骨折の複合とした。
外傷性イベントによる骨折は除外した。

対象者を、
主要評価項目のイベント発生、治療中止、抗凝固薬の切り替え、
または研究期間終了時(2018年12月31日)まで追跡。
追跡期間は423日(中央値)で、骨粗鬆症性骨折の発生は計401件
(ワルファリン196件、ダビガトラン95件、リバーロキサバン57件、アピキサバン53件)であった。

骨粗鬆症性骨折の累積発生差(cumulative incidence differences;CID)
で重み付けした傾向スコアにより、
各抗凝固薬の100患者・年当たりの骨折リスクを求めた。
非ランダム化による潜在的バイアスを補正するため、
傾向スコアの逆数を重み付けとして多変量モデルを推定する
Inverse probability of treatment weighting(IPTW)も用いた。

その結果、
各抗凝固薬の重み付け後の100患者・年当たりの骨粗鬆症性骨折は

ワルファリン1.11、
ダビガトラン0.76、
リバーロキサバン0.67、
アピキサバン0.82

であった。

男女別では、抗凝固薬の種類にかかわらず男性に比べ女性で高かった。

Cox回帰ハザードモデルにより、
ワルファリンに対する各DOACの骨粗鬆症性骨折リスクを求めたところ、

ハザード比(HR)は
ダビガトラン0.65(95%CI 0.49〜0.86)、
リバーロキサバン0.52(0.37〜0.73)、
アピキサバン0.62(0.41〜0.94)と、
いずれのDOACもワルファリンに比べリスクは有意に少なかった。

同様に、DOAC同士の骨粗鬆症性骨折リスクを求めたが、
HRにいずれも有意差は認められなかった
〔リバーロキサバン vs. ダビガトラン HR 0.80(95%CI 0.55〜1.15、P=0.23)、
アピキサバン vs. ダビガトラン0.96(0.63〜1.47、P=0.85)、
リバーロキサバン vs. アピキサバン0.83(0.52〜1.33、P=0.44)〕。

結論:

「抗凝固薬を使用するAF患者では、
ワルファリンに比べ3剤のDOACは
いずれも骨粗鬆症性骨折リスクが有意に低い

ことが示唆された。
一方、DOAC同士ではリスクに有意差は示されなかった」と結論。

Medical Tribune 電子版 から引用改編






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